みなさんこんにちは今回は、英文法の節と句について勉強します。名詞節や副詞節など「節」という言葉は英文法を勉強していく上で参考書や解説などでしょっちゅう登場する単語ですが、わかっているようでも似ている「句」との違いを説明できない…なんてことはないでしょうか。
節や句とはなにかを理解すれば、見分け方もわかりますし、空欄を埋める問題や長文読解にも役立ちます。また、苦手意識を持つ人が多い、節と時制についても説明します。
英文法 節とは何かを理解しておくと試験においても有利なポイントですので一緒に学んでいきましょう。
今回の記事を読んだらわかること・節とは何かがわかる
・節と句の見分け方がわかる
・節の種類がわかる
・節と時制がわかる
句と節の違いを見分ける(演習問題つき)
まずは、英文法の基本である句と節の違いを解説します。
結論を言うと以下の形です。
節とは…2語以上の語(単語)が続いていて、主語S+動詞Vを含むカタマリ
句とは…2語以上の語(単語)が続いていて、主語S+動詞Vを含まないカタマリ
主語と動詞を含む2語以上の語のカタマリかどうかで節と句を見分けられます。よくわからないかもしれないので具体的に解説をしていきます。また、練習問題もついているのでしっかりと理解していきましょう。
英文法の「節」とは
英文法での「節」とは、2語以上の語(単語)が続いていて、主語S+動詞Vを含むカタマリをさします。
つまり、主語や動詞を含み、文としての働きを持つものです。文章の中で名詞のはたらきをする節を名詞節、形容詞のはたらきをするのは形容詞節、副詞のはたらきをするのは副詞節となります。
例えば、以下の例文では四角で囲まれたところが名詞節となります。
意味としては「彼女は何をすべきかナンシーは知っている」ですね。
もう一つ、例文を挙げます。
I have a dogwhich has long ears. (私は耳の長い犬を飼っています。)
こちらは関係代名詞で節を作っています。a dogという先行詞にかかる形容詞節というかたちですね。
関係代名詞には接続詞としての働きと代名詞としての働きがあります。主格の関係代名詞で、whichが関係代名詞節中の主語、hasがその動詞となっています。
句とは
一方、英文法での「句」とは、主語や動詞を含まない語句の集まりです。
つまり、2語以上の語(単語)が続いていて、主語S+動詞Vを含まないカタマリをさします。
what to doはknowの目的語となる名詞句となります。
どちらもdoがありますが、名詞節の方は、助動詞shouldと動詞の原形do、名詞句の方はto doのto+動詞の原形で不定詞なので動詞ではありません。whatはどちらも共通で関係詞ですね。
また、耳長犬の例文を節にした場合、以下の形になります。
I have a dog with long ears. (私は耳の長い犬を飼っています。)
これは、with long earsの部分が<前置詞+形容詞+名詞>のように、前置詞を用いた表現となっています。with long earsには主語も動詞もありませんよね。だから句と判断します。
- 主語と動詞が含まれている→節
- 主語と動詞がふくまれていない→句
と判断すればいいわ
句と節の見分け方の練習問題
それでは、実際に、文を句か節かを判断しましょう。
以下の①②の文について句か節かを答えてみましょう。
- Brush your teeth before going to bed.(寝る前に歯を磨きなさい。)…①
- Brush your teeth before you go to bed.(寝る前に歯を磨きなさい。)…②
両方とも同じ意味の文です。
最初はなれないかもしれませんが、自分で普段から英文を句と節とで分ける習慣をしておきましょう。
「節」の種類
節と句のちがいを理解したところで、今度は節について3つの種類をみていきましょう。
節の種類:名詞節
名詞節は文の中で主語S・目的語O・補語C・前置詞の目的語になります。理由としては、品詞の中で名詞は主語、目的語、補語になるからです。
詳しくは「英文法の品詞について解説」を読んでみましょう。
それでは実際に例文とともに解説をしていきます。
主語の場合
「Whether you us or not」までが名詞節でその中に主語S’と動詞V’を含みますが節自体が文の主語Sとなっています。
※節の外の文型と節の中の文型は別ですので混同しないようにしましょう。
目的語の場合
(彼にわたしたちのやり方でやれと強要しない。)
insistは他動詞なので、that以下全体が目的語となっています。
補語の場合
(困った事にケンは無駄遣いがとても多い。)
be動詞があることからthatが補語となっています。
前置詞の目的語
(母は冷蔵庫にある物で夕食を作った。)
前置詞の後には名詞がくるのでかたまりが名詞節となります。
節の種類:形容詞節
形容詞節はもちろん形容詞のはたらきをしますので名詞を修飾します。
関係代名詞や関係副詞が使われて名詞・代名詞を後ろから修飾します。
関係代名詞thatの場合
(これが先週私が買った辞書です。)
関係副詞whenの場合
(わたしは彼にはじめて会った日を決して忘れないだろう。)
関係代名詞・関係副詞がよく分からないという人は「【大学受験の英文法】関係代名詞について【基本編】」と「【大学受験の英文法】英語の関係副詞について」で復習をおすすめします。
節の種類:副詞節
副詞節は副詞のはたらきをしますので他の節の動詞を修飾します。
副詞節のあたまにはwhen、if、becauseなどの接続詞や複合関係詞がつかわれます。
接続詞whenが時をあらわす場合
(若いころはよくダンスに行ったものだ。)
接続詞ifが条件をあらわす場合
(もし明日晴れたら、私は釣りに行くつもりです。)
接続詞becauseが理由をあらわす場合
(私たちは歩くのに疲れたので腰をおろした。)
whoeverではじまる副詞節が譲歩をあらわす場合
(誰が来ようとも、このドアを開けないでください。)
節と時制
節には主節と従属節という区分けがあります。主節は言いたいことの主となる節で、文に主語Sと動詞Vが含まれます。
従属節は主節を修飾したり補足したりする節で今まで勉強してきた名詞節・形容詞節・副詞節のことをさします。ですから従属節の主語はS’、動詞はV’となります。
今までの主節と従属節は時制が一致していました。
主節の「私が思う」と従属節の「彼女が正しい」という2つの時制は一致しています。
主節は現在形、従属節は過去形です。
そうではないのです。下の表を見てみましょう。
主節のthoughtが過去なので、wasは主節の時制と一致しているため、その過去のとき「正しい」と思ったのです。
表にあるように、思った時点よりさらに過去の場合はこのようになります。
英文法の節と句についてまとめ
英文法の節について学びました。
まとめますと節とは、2語以上のカタマリで主語Sと動詞Vを含むものです。
句は2語以上のカタマリは同じですが、主語Sと動詞Vは含みませんのでその違いで見分けます。
節には名詞節・形容詞節・副詞節があり、それぞれの名前のとおりのはたらきをします。
主節と従属節の時制の違いは複雑なので、文型を使って3つのどの節かを見極めてから時制のルールにしたがって問題を解きましょう。
節の見分け方は品詞と文型をしっかり理解していないと難しいので少しでも不安な人は
過去の解説「【大学受験の英文法】英語の第1~第5文型の特徴は?例文とともに解説」を復習してくださいね。
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