みなさんこんにちは。emitaと申します。某私立高校で教員をやっています。
まずは、私が教師になったなりそめを簡単に紹介しておこうと思います。現在、私自身教育に熱い思いはあるにはありますが、正直本当に教師になりたくてなった訳ではありません。むしろ高校の時に思っていたのは「教師のような仕事には絶対につきたくない」と考えていました。
理由は、簡単です。
- 給料が安い。
- 子供に威張り散らしている感じが嫌。
- いい仕事につけなっかた人しかいなさそう。
- 仕事が本当に大変そう。
など、、、のイメージでした。恐ろしいことに、この予想は全部当たってます。はい。唯一外れたのは自分は教師をやらないと考えていたのに、なってしまっていることです。
高校時代の恩師の考えとか今ならわかりますが、当時の私は本当に幼かったです。
そして、高校時代の自分に言ってやりたい。「人生、何が起こるかわからない」と。教員になるきっかけについて私の半生を少し語りたいと思います。よければお付き合いくださいな。
教師になる前
皆さんは人生に絶望したこととかありますか?いきなり重い話なんですけど、私が教師になったのは、人生に絶望して教師をするしかない(いわゆるでもしか先生ですか;汗)という状況からのスタートでした。
私の教師人生は、人生の失敗から始まります。よく人生にやり直しはきくとか耳障りのいい言葉がありますが、私は完全に失敗したところから運よく教師になれた(いや、なるしか無かった)という感じで始まります。
どういうことかというと、私は実は法科大学院を卒業して司法試験に落ちてしまいニート状態から社会へ強制的に入ることから社会人をスタートさせます。法科大学院に3年いて司法試験の浪人を3年して、と計6年間社会人をすることなく受験生としていきていました。
しかも、20代の頃は大学院に行ったり留学したりと、社会に出ることなくひたすら学生を謳歌しまくっていました。若いうちは自分探しもいいなどと耳障りのいい言葉を信じ、29から法科大学院に行き35歳で職歴なしの無職の誕生です。
私のアドバイスとして就職は20代のうちしないと本当に苦しいですよ。人生で取り返しのつかない事っていくつかあると思うのですが、そのうちの一つが年齢の問題です。
大学時代に歯牙にもかけなかった企業に断られ続けるというメンタルをやられる状態が続きます。司法試験に落ちるというのはこういうことか、試験に落ちるというのはなんと悪なのかと感じる日々でした。
営業を経験するも(パワハラの日々)
で、そんな職歴なしを受け入れてくれる会社は当然「ブラック企業」でした。才能ある人はできるんでしょうけど私は商材が売れない日々が続き、上司から傘で殴られるなどパワハラを受けます。
パワハラ上司の傘攻撃はそれほど痛くないんですが、言葉の攻撃は本当にしんどかったです。毎日朝の9時から11時までの2時間くらい説教されていました。しかも、そこから営業に行くとか大変ですし。
35まで職歴なしという負い目から、ここで仕事をきちんと出来ないと今後社会でやっていけないと真剣に考えてしまっていました。うつ病の一歩手前までいきました。
今思うと、手取り18万程度で毎日パワハラというのは割に合わないですが、当時のその状況は全く気づかない感じでした。上司の「お前のためを思って」というわけの分からない理屈で理不尽な暴力が続く日々。この辛さは司法試験に不合格した罰なのだと思っていました。
ただ、ある日、パワハラ上司の一言で転機が起こります。
「お前みたいな使えない大学院卒は学校の先生にでもなるしかねえじゃないか!学校の先生はふんぞりかえるだけで金もらえるんだからよぉ」
上司は恐らく営業成績の取れない私に嫌味を言ったつもりだったと思うのですが、その時私は電気が走ります。ああ、そうだ。教育業界があった、と。物が売れなくてもお金がもらえる仕事だ、と。学生を長くしてきたから教えるのはそこそこ上手い自信がありました。
就職で好きな事と得意なことどちらを指針にすべきかという議論がありますが、私は圧倒的に後者の考えです。理由は、前者は飽きてしまえば終わりですが、後者は飽きても淡々と続けられるからです。
早速退職願いを出すと、上司が急変して優しくなります。が、一刻も早く辞めたかったので土下座をして辞めます。今なら労基署とかにいけばいいのかもしれませんが、とにかくその時は必死でした。
塾講師をする
教員になるには教員免許が必要です。私は教員免許を持たないまま辞めてしまいます。そこで、通信教育で教員免許をとる道を考えます。教員免許をとるには教育実習など1ヶ月ほどかかります。
そこで、教員免許をとるまでの間、休みなど比較的に取れる塾講師に転職しました。ただ正職員として採用は無理だったので契約社員として入社します。
〜中編へ続く〜
コメント
[…] 最近、記事のリライトをちょくちょくしていて、「教師になった日〜全ての始まり〜(前編)」を一部修正していました。 […]