所有代名詞について【大学受験の英文法】

みなさんは「所有代名詞」という言葉を知っていますか?

 

田中くん
田中くん

えっと・・・「〜のもの」とかという意味だよな。

学校で英語を勉強する際には、文法を使って先生が生徒に説明を行います。そうなると、どうしても難しい語句、言葉遣いになってしまいます。

 

しかし、これはある程度仕方ありません。文法とは、文字どおり「言葉の決まり」だからです。「所有代名詞」もその一つです。

 

「代名詞」という、日常使わない言葉の前に、さらに「所有」という、子どもが普段使わない言葉がくっついているのですから、「所有代名詞」という言葉を聞いただけで、頭の中に「?」が多く浮かぶに違いありません。

 

所有代名詞とは、簡単に言えば「〜のもの」という意味です。所有格+名詞を一語で言い換えたものと理解してくれてもいいでしょう。ただ、この説明を受けてもピンときていない人もいると思います。

 

そこで、今回はできるだけ分かりやすい言葉で、英語の初学者でもわかるように人称代名詞の中の「所有代名詞」について解説します。

 

この記事を読んだら理解できること・所有代名詞は所有格と名詞を合わせたもので、名詞の指示内容を理解する

・所有代名詞の前に冠詞をおくことはできない

・所有代名詞を問う疑問詞はwhose

以前、人称代名詞について説明をしました。「人称代名詞について(アイ・マイ・ミー・マインを本気で解説!)【大学受験の英文法】」も合わせて、読んでください。

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所有代名詞とは?

 

先ほど言ったように所有代名詞とは、所有格+名詞を一語でまとめたものです。まず、次の①と②の会話を見てください。

 

① Aさん 「これは、誰の車ですか?」

Bさん 「私の車です。」

 

② Aさん 「これは、誰の車ですか?」

Bさん 「私の(も)のです。」

 

私たちが日常使う場合、決して①のような言い方はしません。②のような言い方になるはずです。

 

Aさんが「これは、誰の車ですか?」と聞いているのですから、Bさんがあえて「彼の車です」と、わざわざ「車」という言葉を使う必要はありません。なぜから、「車」が話題になっていることは、AさんとBさんの間で、すでにわかっているからです。

 

ですから、前に出てきた「車」といいう言葉を「私のもの(車)です」とか、「私です」というように、「もの」とか「の」で言い換えるのです。

 

このような使い方は、英語も同じです。先程の②の会話を英語にしてみると、次のようになります。

 

A 「Whose car is this?」

B 「It’s mine.

 

Bさんの会話にある「mine」が、「所有代名詞」です。たった一つの「mine」という英単語で、「私が持っているもの」という意味を表す便利な単語です。my carがmineという一語で置き換えることができる訳です。

 

「私が持っているもの」のという言葉のうちで、「私」は人を指し示す「代名詞」と言い、また「持っている」は「所有」という言葉に置き換えられますから、2つの言葉を合わせて「所有代名詞」となるわけです。

 

そこで、所有代名詞が英語長文などに出てきた時に注意して欲しいのは所有代名詞の指している内容をきちんと理解するために所有格+名詞に戻して指示内容を把握するということです。つまり、今回の例文でいうなら「mine」が出てきたら「my car」と変換して指示語を具体的に把握するということです。

 

今回のような簡単な場合ならともかく難解な英語長文になると所有代名詞の指し示す名詞部分を聞いてくる問題があるので普段から指示語の内容を把握するよう習慣付けましょう。

 

英語長文で所有代名詞が出題された時のポイント長文で所有代名詞が出てきたら所有格+名詞の形に戻して名詞の指示する内容を把握しよう!

 

人称代名詞の表(所有代名詞を含む)

「所有代名詞」を単数(一人、一つ)、複数(二人以上、二つ以上)別にまとめたものが、下の表の右の行の英単語です。

 

なお、参考までに、主格、所有格、目的格も「所有代名詞」の左側に並べています。

 

ちなみに、主格とは主語(~は)になる単語、所有格はと誰が持っているのか(~の)を表す単語、目的格は「~を(する)」というように動詞の目的になる単語のことです。

 

まずは、単数形「私」「あなた」「彼」「彼女」「それ」について表をみてみましょう。

        単  数
 主格所有格目的格所有代名詞
1人称 私  I  my  memine
2人称あなた  you youryouyours
 

3人称

 彼  he  his  himhis
彼 女  she  her  her    hers
そ れ   it  its   it    
他名詞 Tom  Tom’s Tom   Tom’s

 

次に、複数形の「私たち」「あなたたち」「彼ら」についてみてみましょう。

             複  数
  主格 所有格目的格所有代名詞
1人称私達  we  our   usours
2人称あなた達  you  your  youyours
 

3人称

彼ら 

they

 

their

 

them

 

   theirs

彼女ら
それら

 

所有代名詞の注意点とは?

 

先程の単数の表を見てください。一番下に「他名詞」とありますが、これは名詞(具体的な名前など)の所有代名詞を表しています。

 

「Tom」と「s」の間に「アポストロフィー(’)」がありますが、これは「has」が省略されていることを表しています。つまり、省略せずに書くと「Tom has (トムが持っている○○、トムが持っているもの)ということです。

 

また、「I use your car.(私はあなたの車を使います)」という文を例に取りますが、「your car」を「the your car」や「this your car」とする使い方は間違いです。所有格の前に冠詞や指示代名詞など別のものはきません。

 

つまり、「冠詞(the)+所有格(my)」、「指示代名詞(this)+所有格(my)」という語順は、文法的に間違っているのです。

 

どうしても「冠詞(the)」や「指示代名詞(this)」を使いたいときは、所有代名詞を使って、「名詞+of+所有代名詞」の形にします。

 

先程の例文を使えば、「I use this car of yours.(私はあなたのこの車を使います)」となります。

whoseについて

所有代名詞とセットで覚えてほしいのは、「whose」という代名詞です。この単語は、「○○は、誰のものですか?」と尋ねる際に使います。例えば、「Whose car is this ?(この車は誰のものですか)」という使い方になります。

解答は、It’s mine(=my car).という形になりますよね。「whose」は、「who(○○は誰ですか)」の所有格だと考えたらいいと思います。所有代名詞を問う疑問詞ということで覚えておきましょう。

所有代名詞のまとめ

どうでしたか?所有代名詞は理解できましたか?今回、大事なのは、①所有代名詞は所有格と名詞を合わせたもので、名詞の指示内容を理解する、②所有代名詞の前に冠詞をおくことはできない、③whoseは所有代名詞を問うものという内容です。わからなければ再度読んでください。

 

また、実際に力をつけるために「英文法レベル別問題集 4中級編 改訂版 (東進ブックス)」で力試しをしてみましょう。

 

なお、人称代名詞がそもそもわからない人は「人称代名詞について(アイ・マイ・ミー・マインを本気で解説!)【大学受験の英文法】」も合わせて、読んでください。お疲れ様でした。

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