【世界史B】元の社会・経済・文化について8分で解説!【受験に役立つ中国史】 

中国の歴史【近代】唐、五代十国、宋、元まで

こんにちは。今回は世界史Bの元代の社会・経済・文化について語ります。中国からロシアまで、広大な範囲を支配したモンゴル帝国では東西の交流が盛んにおこなわれました。交流は経済的なものだけではなく、文化的なものにも及びます。元の時代に進んだ東西交流を中心に8分ぐらいで読めるようにまとめます。受験生の人は最悪赤字と下線が引かれてあるところだけ読めばOKです。

 

今回のチェックポイント!・元では交鈔とよばれる紙幣が使用された

・元の時代、中国の伝統文化はあまり振るわず、大衆文化が発達した

・ユーラシア大陸を渡って中国に来た使節や旅行者は要チェック

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元代の社会・経済

(交鈔:wikiより)

モンゴル帝国による世界征服はユーラシア大陸の東西を結び付け、交流を盛んにしました。フビライは現在の北京にあたる大都を元の都としました。

大都はシルクロードの東の終点であり、中国の経済中心である江南地域と大運河でつなげられた交通の要衝として機能します。

 

紙幣が積極的に使われるようになったのも元の時代の特徴です。紙幣自体は唐の時代から存在していました。唐代の紙幣は飛銭といいます。

 

その後、北宋時代に交子、中国北部を支配した金では交鈔、南宋では会子とよばれる紙幣が流通しました。元の時代には金と同じ名称の交鈔とよばれる紙幣が使用されます。

 

元の時代の末期、元が財政難に陥ると不足分を補うため交鈔を乱発するようになりました。その結果、交鈔の価値は暴落します。紙幣としての信用を失ってしまいます

元代の文化

(西廂記:wikiより)

元代の文化の特徴は、政治と同じくモンゴル人第一主義です。元は独自の文字であるパスパ文字やシルクロードで使われるウイグル文字で公文書を作成しました。公用語はもちろんモンゴル語です。

 

そのため、漢字文化をベースとする中国の知識人(士大夫)の地位は相対的に低下します。学問や思想は不振が続きます。

 

元代に大いに発達したのが大衆文化でした。「西廂記」や「琵琶記」など曲やしぐさ(科)、セリフ(白)などで構成される元曲とよばれる歌劇が流行します。科学の分野では郭守敬がつくった授時暦が有名ですね。

 

『董解元西廂記諸宮調』研究」という本に西廂記の日本語訳、語註、曲譜が記載されています。当時の時代の研究をしたい人は是非一読してみてください。

 

書画の世界ではイスラーム世界から伝来した細密画ミニアチュール)が中国海外に影響を与えました。ほかにも西方からはローマカトリックやチベット仏教などが中国に広まります。元王朝はチベット仏教を保護し、財政を傾けたほどでした。

活発化したユーラシア大陸の東西交流

(マルコ=ポーロ:wikiより)

モンゴル帝国がユーラシア大陸各地を征服した結果、ユーラシア大陸には「パックス=タタリカ」(モンゴルによる平和)が実現します。モンゴル帝国はイスラーム商人を保護し、駅伝制整備して交通を活発化させました。

 

モンゴル帝国や元の時代、ヨーロッパから中国に使節が派遣されました。イタリア人のプラノ=カルピニは教皇の命を受け、カラコルムに到着します。モンゴル帝国の偵察とモンゴル帝国での布教を行いました。

 

フランス王ルイ9世の使者であるウィリアム=ルブルックモンケ=ハンとの謁見に成功しました。13世紀末に大都を訪問したのは教皇使節のモンテ=コルヴィノです。コルヴィノはフビライに謁見し、元王朝の保護の元、大都大司教として布教活動をおこないます。

 

教皇やフランス王がモンゴル帝国や元との接触を図った背景にはイスラーム教徒との戦いである十字軍があります。十字軍については、以前、受験に役立つヨーロッパ史シリーズで記載しました。ぜひ、「ローマ教会の歴史」についてお読みください。

 

公式使節ではない人々もヨーロッパやイスラーム世界から元を訪れます。ヴェネツィア商人のマルコ=ポーロは元に来て17年間、フビライに仕えました。彼の記録である「世界の記述(東方見聞録)」はヨーロッパ人に大きな影響を与えます。

 

イスラーム世界随一の旅行家といえば、イブン=バットゥータでしょう。モンゴル生まれのイブン=バットゥータは世界各地の旅行の末、14世紀中ごろに大都を訪れます。彼の旅行記である「三大陸周遊記」は世界史の問題でよく出題されますよ。

まとめ

元の時代は東西交流が盛んになった時代でした。人や物の動きがクローズアップされる時代なので、ヨーロッパやイスラーム世界から中国に向かった使節や旅行者についてはしっかりとチェックしておきましょう。また、貨幣史という視点から、交鈔などの紙幣はよく出題されるので注意しましょう。

 

前回の記事「モンゴル帝国と元」はこちら

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