みなさん、こんにちは。大学共通テストの国語の記述式試験について、国語第一問(現代文)に記述式の問題が来ることは知ってますか?まあ、「大学共通テストになって国語は単なるマークだけじゃなくて記述になった」なんてことは結構ニュースになってるので知ってる人多いと思います。
2019年12月17日、萩生田文部科学大臣は「期限を区切った延期ではない。まっさらな状態で対応したい」と説明があり、記述問題の完全延期または廃止となりました。よって、以下の記事については共通テスの受験に対応しない形です。削除も考えましたが、あくまで記録として残しておこうと思います。よって以下の内容について、共通テストで使用されないのでご承知おきください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜記録用・共通テストに関係のない記事です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ただ、記述式になったのはいいけど大学共通テストの国語がどのように採点されるか意外と知らず不安に思っている人が多いと思います。私の周囲の生徒に聞いても「国語の記述って共通テストになってから大学生が採点するって聞いたけど本当?」「国語の記述ってきちんと適切に採点されるの?」とか色々と言われています。
実は、先だって独立行政法人大学入試センターが大学共通テストの国語の現代文記述式の採点方法について明示をしました。ちょくちょくニュースになっているのですが、意外と知らない人もいるので、今日は大学共通テストの国語の記述式問題について採点方法について述べていきたいと思います。
記述式の採点は5段階で採点されます
結論ですが、大学入試センターは共通テストの国語の採点について上の図にあるように内容面を段階a、b、cの3段階で表示し、5つの段階で採点すると明示しています。
具体的にいうと、内容面は(a)十分な回答(b)内容一部しかない不十分回答(c)明後日の方向に向かう見当違い答案という3段階に別れています。
なお、書き方が不味いと各々の評価にアスタリスクがつく方式になっています。つまり、評価については形式も見られるけど、基本は内容面のみでa,b,cを判断するという形になっています。
そして、答案の評価として
A答案(小問全てに(a)評価のある完全な答案)
B答案(小問3つのうち2つが(a)評価で1つが(b)評価)
C答案(小問3つのうち1つが(a)評価で2つが(b)評価)
D答案(小問3つのうち1つが(b)評価で、残りは(c)評価)
E答案(3つとも(c)評価)
という形になります。つまり、第2問以降の選択問題と異なり明確な点数をつけず段階のみで判断されるということです。
大学共通テストの国語の記述式問題の対策について
では、この大学共通テストの国語の記述式問題についてどのように対策を練っていけばいいのでしょうか?よくある模試試験の国語の記述問題と同様に部分点狙いの方法を取るべきでしょうか?
私は、この点、NOと答えたいです。部分点狙いという方法は大学共通テストの国語の記述という観点においては役に立たないと考えています。
理由は明白で、小問が3つとも部分点だと評価はD答案になるからです。今回の5段階の肝はC答案以上には必ず1問は完全正解をしなければならないという形です。ですから、私大の記述で良く言われる部分点狙いの記述対策は大学共通テストではまずい、ということになります。
この際、大学共通テストでは国語の記述は完全な答案を目指さないといけないと考えた方が良さそうですね、ただ、国語の記述で完全な答案を書けるのかというと少し不安になるかもしれませんね。国語の記述って色々と自由に書けそうな感じがするので国語の記述で完璧なんて、無理なんて思うかもしれませんね。
部分点狙いでなく完全答案は可能か
では、国語の記述で完全答案を書くことは可能か、と問われると大学共通テストにおいては可能であると断言できます。理由は、記述式問題も結局は試験問題なので、正当が必ずあるからです。では、その正解するにはどうしたらいいかというと以下の3つの点に気をつけましょう。
①字数をきちんと指示に従って記載しましょう。
②接続詞を適切に使用している。
③複数個のキーワードを探しましょう!!
まず、①は、これは共通テストのプレテストで記述問題で正解の条件になっています。プレテストでは記述問題は30字、40字、120字の3題が出されており、正当条件として、30字以内、40字以内、80字〜120字以内という形で条件が提示されています。つまり、字数をきちんと書くのが当たり前ですが正解の第一歩となります。
次に②ですが、これもプレテストで書かれていますが、接続詞を適切に処理する必要があると書かれています。理由をきかれたら「なぜなら〜からである」と答えなければなりません。こういう部分をきちんとできない人は意外と多いです。
ただ、上記①②はプレテストでは正解の条件に組み込まれていましたが、今回は「書き表し方が不十分なら」アスタリスクをつけるという話ですので形式面での不備は✳︎をつけられるだけで点数に大きく響かないかもしれません。
問題は③の内容面ですね。記述問題で採点者が複数人にわたるのは予想されるので、正当条件の均一化は必須です。そこで、キーワードが書けているかどうかで判断されるのは必然と考えます。
そして、そのキーワードは複数個に渡ってあると予想されます。理由は、大学入試センターの答申で「複数の正当の条件を満たしており」という記載がありキーワード一つ一つが正当条件になると考えるからです。そして、このキーワードを発見する作業は普段の国語の勉強の中で鍛えていけるはずです。
まとめ
今回の記事で、大学入試共通テストの記述式の採点方式について明らかになりました。5段階で評価されるという形でした。そして、そこでは部分点狙いではなく、完全答案を目指すべきであり、それは複数のキーワードを取り出すという形が必須という話でした。
入試は国語だけではないですが、国語は勉強時間が少量でも高得点取りやすい科目なのでしっかりと勉強していきましょう。現代文以外に古文で点数を取りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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[…] 詳しいことは「【2019年版】大学共通テスト国語の記述式の採点方法が明らかに!その対策…」に述べています。一読してみてください。 […]