古文終止形接続助動詞「まじ」「めり」「なり」「らむ」「らし」「べし」について

古典文法(助動詞)

古典文法の勉強において助動詞は中心であり、学校の教科書や参考書に載っている助動詞一覧表を頭に入れ使いこなせるレベルに持っていく必要があります。

 

また、そのためには1つ1つの助動詞につき接続・活用・意味という3方向から整理しなければなりません。接続とは何なのかという点についても以下で順に説明をしていきますが、今回は終止形接続の助動詞という観点でひとくくりにて説明をしていきます。

 

具体的には「じ」「り」「り」「し」「む」「し」と7個もあります。覚え方としては、豆並べ「ま(じ)、め(り)、な(り)、ら(し・む)、べ(し)」という形で終止形は覚えておきましょう。または無理やり「マジ?なりメリらむらしべし」という形でもいいです。

終止形接続の助動詞の一覧
・終止形接続助動詞の活用・意味

接続について

そもそも接続とは何なのでしょう。接続とは、助動詞の前にくる品詞が何形になるか、助動詞は何形の品詞と接続するか、のことを言います。

 

何形とは、未然・連用・終止・連体・已然・命令、を指します。例えば、「立たず」という表現を考えてみます。これは「立つ」「ず」がくっついたものですが、「立つ」はタ行四段活用未然形となります。

 

動詞の活用についての知識が必要ですので、少し復習をしましょう。動詞の活用には四段・上一段・下一段・上二段・下二段・カ変・サ変・ナ変・ラ変と9つあります。このうち、上一段・下一段・カ変・サ変・ナ変・ラ変動詞は、数が限られているので暗記が必要です。

 

残りの四段・上二段・下二段は、「~ず」をつけて「~ア」になれば四段、「~イ」になれば上二段、「~エ」になれば下二段となります。本問の「立つ」は覚えなければならないものには入っておらず、「ず」をつけると「立たず」となるので四段活用です。

 

四段活用は、あ・い・う・う・え・え、と活用しますので、「立た」は未然形とわかります。ここで、打消の助動詞「ず」は未然形接続の助動詞ですので、「立た」(四段活用未然形)+「ず」となっているのです。

 

では、終止形接続の助動詞をすべて挙げますと、「らむ」「らし」「めり」「べし」「まじ」「なり(伝聞・推定)」となります。以下、それぞれについて活用・意味をまとめます。

助動詞「まじ」について

「まじ」の活用は、

未然連用終止連体已然命令
まじくまじくまじまじきまじけれ
まじからまじかりまじかるまじかれ

まじく・まじく・まじ・まじき・まじけれ・○ないしはまじから・まじかり・○・まじかる・まじかれ・○です。前者を本活用、後者を補助活用と言います。

 

意味は、

  • 打消量(ないだろう・~まい)
  • 打消志(~ないつもりだ・~まい)
  • 能(~できそうもない・~できないだろう)
  • 打消然(~はずのない)
  • 止(〜てはいけない)
  • 当(~ないのがよい)

です。「スイカときて」否定!みたいに覚えるといいでしょう。とにかく、否定の意味で意味が多いスイカシリーズで覚えましょう。

助動詞「めり」

「めり」の活用は

未然連用終止連体已然命令
めりめりめるめれ

○・めり・めり・める・めれ・○です。

意味は、推量(~のようにみえる・~のように思われる・~ようだ)と婉曲(~ようだ)です。量、曲…スイエンあたりで覚えましょう。

助動詞「なり」について

「なり」の活用は、

未然連用終止連体已然命令
なりなりなるなれ

○・なり・なり・なる・なれ・○です。

意味は、伝聞(~とかいう・~そうだ)と推定(~ようだ)です。終止形接続の「なり」は伝聞推定です!!

 

混同しやすいものとして     

  • 断定の意味を表す体言・連体形接続の助動詞「なり」
  • ナリ活用形容動詞の連用形・終止形
  • 四段活用動詞「なる」の連用形

があります。特に、断定の助動詞の意味との区別は大事なのできちんと区別できるようにしましょう。

 

体言接続の断定の「なり」についてはこちら

助動詞「らむ」

「らむ」の活用は

未然連用終止連体已然命令
らむらむらめ

○・○・らむ・らむ・らめ・○です。

意味は、現在推量(今ごろは~ているだろう・~だろう)と現在婉曲です。

 

助動詞「らし」について

「らし」の活用は、

未然連用終止連体已然命令
らしらしらし

○・○・らし・らし・らし・○です。変化しませんね。ひたすら「らし」です。

 

意味は、推定(~らしい・~にちがいない)です。現在の意味の「らしい」に似てますね 

助動詞「べし」について

「べし」の活用は、

未然連用終止連体已然命令
べくべくべしべきべけれ
べからべかりべかるべかれ

べく・べく・べし・べき・べけれ・○ないしはべから・べかり・○・べかる・べかれ・○です。前者を本活用、後者を補助活用と言います。

 

意味は、推量(きっと~だろう・~である・~そうだ)・意志(~う・~よう・~つもりだ)・可能(ことができる)・当然(~はずだ・~ねばならない)・命令(~せよ)・適当(~のがよい)です。「スイカとめて」で覚えるのでしたね。

まとめ

いかかだったでしょうか。終止形接続の助動詞は数も多いですし、「なり」については断定ではなく伝聞・推定という注意点もあります。

 

しっかりとなんども繰り返して練習をして自分のものにしていきましょう。

 

終止形接続について問題を作成しました。かなり難しいと思いますがしっかりと解けるようにしましょう。「古文 終止形接続と連体形接続と見分け方の演習問題

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