新共通テスト第2問、現代文の資料整理問題を解いていく際の考え方について解説していきます。資料整理となると難しい印象を持つ方が多いかと思いますが、各資料の役割を把握することで内容の理解がしやすくなります。
また、章の後半では記述式問題の勉強方法について説明していきます。まず初めに、新共通テストについて解説していきます。なお、問題文自体は著作権の関係がありますので、ホームページにて各自参考にしてみてください。
新共通テスト:資料整理問題の読解対策の解き方
新共通テストとは大学入試として実施されてきたセンター試験の後続として2021年1月より実施される日本の大学入試として検討されている共通入学試験のことです。
実施に先立ち、文科省が試案として提示しております試験問題の対策について述べます。
早速ですが、皆さんは国語の問題を解くとなったとき、まず初めにどこから読み始めますか?国語のテストを解く際には以下の順序で回答に進んでいきましょう。
大問の説明文を読む
まず初めに大問の説明文を読みます。ここで取り扱っている教材の大まかな内容を理解します。今回の例題を参考にすると、「著作権についての内容が書いてあるのだな」程度に把握することが出来ればOKです。
そして、今回の問題は資料整理です。【資料Ⅰ】は、【資料Ⅱ】と【文章】を参考に作成されたポスターであることも把握しておきましょう。
つまり、資料Ⅰには全体の内容が分かりやすく、簡潔にまとめられているということです。それでは次に進みましょう。
小問を読む
次に設問1、設問2といった形で小問を読み、早速回答へ移っていきます。
国語の文章問題を解く際には文章全てを読む必要はありません。傍線部A等、設問の対象となっている部分の前後1文の中に回答のヒントが含まれている場合がほとんどです。
また、最初の段階で資料、文章全てを読み込もうとすると、回答の為の時間が足りなくなってしまったり、情報が過多となり、より回答に迷うことにも繋がり
選択肢を読む(選択問題)
これは、選択問題の際の解き方です。
あくまで選択肢の中から設問の内容に最もあてはまるものを選択する問題であるため、設問内容を理解した後は、選択肢の内容を把握します。
最後に設問の質問箇所を読み、回答を行っていきます。
漢字の問題について
漢字問題は点数を非常に取りやすい問題となります。漢字について回答を行う際には対象となる読みだけで判断するのではなく、対象となる部分が含まれる1文を読み、ここで用いられている意味を理解することで誤った回答を行ってしまうリスクを下げることが出来ます。
資料整理問題を解いていく際には、各資料が担う役割を理解することが、内容を把握するために必要なことです。また、具体的な例題に取り組むことで、複数の資料から内容を把握することに慣れることが大切です。
記述問題に関する勉強方法について
次に、記述式問題に関する勉強方法について記入を行っていきます。練習問題を多くこなし、文章読解に慣れることが大切です。
その中で、文章を読む際のポイントとなる個所について説明を行ってまいります。注意する点は大きく2点です。
接続詞に注意する
設問として尋ねられる内容は、主に「作者の意図を理解することが出来ているか」という点です。そこで、設問近くの接続詞に注目します。
「しかし」等、逆接と呼ばれる接続詞が使われている場合、設問個所となっている1文とは逆の内容が作者の意図として回答に当てはまる場合があります。作者の意図を理解するという点で接続詞の理解が必要となってきます。
回答の形式をテンプレート化する
次に回答の形式について説明を行ってまいります。回答の形式といいましても、記述式問題の回答の形は「なぜ、そうなったのか」「なぜ、そのように判断したのか」という理由を尋ねるものがほとんどです。そのため、回答を行う際には「~だった”から”」という形で回答を行うように心がけます。
記述式問題の勉強法としては以上に記した内容を頭に入れておけば回答には困らないかと思います。国語の勉強は、相手の考えを理解すること、相手の立場に立って考えることです。
様々な本を読み、本を通してたくさんの人たちと会話をし、色々な考えを学んでいきましょう。
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