【図解】 もう間違えない!「話す」のspeak,say, tell, talk, mention の使い分けを6分でマスター【高校英文法】

今回は「話す」を意味する、speak, say, tell, talk, mention の違いと使い分け方について徹底解説します。
日本語では「話す」という一言で済むのに、なぜこんなに種類があるのか?
ポイントは、「その話す行為は、どこに重点を置いているか?」です。
日常的な動作だからこそ、受験英語には必出です。だから間違えないようにマスターしたいですね。
百聞は一見にしかず。イラストと一緒に解説していきますね!

今回の記事を読んだらわかること

・「話す」関連の英単語の使い分け方
・自動詞と他動詞の違い
・直後に「人」が来るパターン、「話す内容」が来るパターン
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「話す、言う」という意味の動詞

「話す、言う」という意味の動詞

早速ですが、核心に迫ります。
speak, say, tell, talk, mentionの違いとは?それは「話す行為が、どこに重点を置いているか」
すべて日本訳では「話す」「言う」と訳すことができますが、はっきりと使い分けなくてはなりません。

speak

speakの意味
speak は【音声を発する】イメージです
まだ言葉を話せない赤ちゃんも、「あー、うー」と声を発した時に、周りの大人は「あら、何かしゃべった。なあに?」と言ったりしますよね。
speak が発した音声は、誰宛てのものでも、どんなメッセージでもOKです。音声の流れというイメージを持ってみましょう。
speak to~で、 「~さんに話す」という用法が可能ですが、それは一方通行のイメージで、相手との対話があろうがなかろうが構わないのです。
ちなみにspeakは基本的に自動詞で「〜に話す」と人の前にtoを用います。ただし、言語自体を話す場合には他動詞としてspeakの直後に言語を持ってくることができます。
つまり、speak Englishが他動詞でspeak to himが自動詞という形です。例文を見てできれば、例文を覚えましょう。
例文:
・She can speak seven languages.(彼女は7か国語を話すことができます。)
・I’m relieved I spoke to my mom.(母に言ったことで安心したよ。)

say

sayの意味
say は【ことば】に焦点が当たっています。
say の後には、「何が言われているか?」がはっきりと書いてあるハズ。
例文:
・I always say “Good morning” to the guard when I pass by the gate.
(私はその門の前を通り過ぎるときいつも警備員に「おはよう」と言う。)
・The clock says 3:00 PM.(時計は午後3時を告げている。)
こんなふうに、say の主語は人間である必要はありません。面白いですね!

tell

tellの意味
tell は【メッセージ】に焦点が当たっています。
これはsay よりももっと「情報を伝えること」に重きが置かれます。違いについて、詳しく後ほど説明しますね。
例文:
・He told his daughter that she had to lock the window when she went to bed.
(彼は娘に、寝るときは窓に鍵をかけなくてはいけないと話した。)
・My sixth sense tells me not to go beyond that.
(その先に行ってはいけないと第六感が言っている。)

talk

talkの意味
talk は【相手と対話すること】が一番大事です!
「コミュニケーションしている」ことが感じられる場面では、talk を使うのが最も適切でしょう。
例文:
・We talked about that issue last night.
(その問題について、僕らは昨晩話し合った。)
・She wants to talk with [to] you.
(彼女は君と話したがっているよ。)
talk は自動詞と他動詞の使い方がありますが、自動詞で使うときは「○○さんと話す」ならtalk with○○、またはtalk to ○○という前置詞をともないます。

mention

mentionの意味
mention は【話題に触れる、そのことについて何か言う】 というニュアンスです。
say は「そのことについて詳しく言う」のに対し 、mention のほうはもっとライトです。なんかそれについてサラッと触れてる」くらいの軽さ
twitterのメンション機能は知っていますか? アットマーク@付きで誰かのIDを入れると、その人について話題にしていることが当人にも通知されますね。
例文:
・Did he mention the party?(彼はパーティーについて何か言ってた?)
 →No, I didn’t ask.(いや、特に聞いてないな。)
次に、混同しやすい単語の違いを明確に分けていきましょう!

tellとsayの違いと使い分け

tellとsayの意味の違いは、tell のほうが「とある情報を伝える」ニュアンスがより強いとお伝えしましたね。
さらに、文法の違いも見てみましょう。
自動詞と他動詞です。
ざっくり説明すると、
「自動詞は『…を』や『~に』がついていない和訳」(例:walk 歩く)
「他動詞は『…を』や『~に』という目的語が和訳に含まれる」(例:give ~に…を与える)
です。以下、例文で見てみましょう。

tell + 人 「~に伝える」

tell は他動詞として使われます。
「誰に伝える」「何を伝える」という意味をそれぞれ表す場合、tell の直後に目的語「誰」または「何」が入ります。
「誰に何を伝える」という意味を表す場合 間接目的語(人の目的語)+直接目的語(内容の目的語)の語順になります。
My father told me his adventures.(父は彼の冒険談を話してくれた。)
=My father told his adventures to me.
tell + 人 + about [of]~ という形も可能ですよ。

say to 人「~に言う」

say は自動詞、他動詞のどちらとしても使われます
「誰に伝える」という意味を表す場合は、自動詞となり say to~ の形をとります。
He said to her that he loved her.(彼は彼女に愛してると言った。)
「何を伝える」という意味を表す場合は、他動詞となりsay の直後にthat節、または目的語を置くことができます。
He said that he loved her.(彼は彼女のことを愛してると言った。)

speakとtalkの違いと使い方

speak  は「一方的なスピーチをする」イメージ,talk は「相手とコミュニケーションする」イメージという違いがあります。
それでは、文法的な違いは何でしょう?
実はどちらも、「誰に話す」を意味する場合は、to 人~の形となり、自動詞として使われます
例文:
私はジョンに~だと話した。
I spoke to John that ~.(←ジョンに一方的にスピーチした感じ)
I talked to John that ~.(←ジョンに話しかけ、対話をした感じ)
ところが、【言語】を話したことになると、speak +  言語~ となり、speakは他動詞として使います。
I often speak Spanish when I call Nancy.(ナンシーに電話するときはよくスペイン語を話しちゃうんだよね。)

mention「~のことを言う、話題に触れる」

mentionも、「誰に言う」というように、人を目的語にとるときは、mention to 人 の形をとります。
しかし、「何について触れる」というように、話題が目的語になる場合は、他動詞となって直後に内容を持ってくることができます。
Don‘t mention it!(そのことについて触れるな!)

直後に人を入れることができる動詞・前置詞toを必要とする動詞 

直後に人を入れることができる動詞・前置詞toを必要とする動詞 
「tellとsayの違いと使い分け」の章で、直接目的語(direct object、O2)と間接目的語(indirect object、O1)のことに触れましたね。
直接目的語O2 は、その文の「答え」にあたる情報です。
間接目的語O1 は、「誰のために」「何に対して」を意味します。
次の第4文型(S V O1 O2)の例文で確認してみましょう。
それでは、英単語の「話す、言う」のうち、間接目的語O1 をとることができるのはどれでしょうか?
表を作ってみました!
間接目的語O1をとるグループ
前置詞toが必要なグループ
tell
speak, mention, say, talk
  • I told you not to touch the Rose!(その薔薇には触るなと言ったのに!)
  • The device said to her when to start.(装置は、いつ開始するかを彼女に告げた。)
  • They were trying to talk toDick because of their fears.(彼らは恐怖心からディックと話そうとしていた。)

直後にthat節を続けることができる動詞 

直後にthat節を続けることができる動詞 
「言う、話す」の直後に登場する that節は直接目的語Oです。
つまり、第3文型(S V O)をつくれるかどうか、という問題です。学校のテスト対策として覚えておきましょう!
第3文型をつくるグループ
say, talk, mention, tell
  • My father said that it was dangerous to go down near the stream.
    (父は、沢の近くまで降りるのは危険だと言っていた。)
  • We talked that the American have some great heroes in their mind.
    (僕らは、アメリカ人は心のうちに偉大なヒーローがいるよねという話をした。)
  • The device mentioned that your brother has arrived.
    (その装置によれば、きみのお兄さんが到着した。)
speak は「音声を出す」ニュアンスを持つ単語なので、that節 を続けたいのなら他の単語を選ぶといいでしょう

「言う、話す」についての練習問題

練習問題
それでは練習問題です。下記の穴埋め問題にチャレンジしてください!
(1)Never (  )(  )me!(二度と私に話しかけないで!)
Never talk to me!(二度と私に話しかけないで!)
「話しかける」は対話、コミュニケーションの意味合いがありますね。このため「対話」のtalk が入ります。さらに、「誰に話す」のtalk には、前置詞to が必要です。
(2)To(  ) the truth, she doesn’t like dog.(実を言うと、彼女は犬が好きではないのです。)
To tell the truth, she doesn’t like dog.(実を言うと、彼女は犬が好きではないのです。)
To tell the truth 「本当のことを言うと、実のことを言うと」は入試問題によく出るフレーズなので、暗記してしまいましょう!tell 「情報を伝える」は第3文型をつくれるので、直後に目的語を持ってくることができます。
(3)It is (  ) that you can see his character by looking at his feet.(足元を見るとその人の性格がわかると言われています。)
It is said that you can see his character by looking at his feet.(足元を見るとその人の性格がわかると言われています。)
(4)I can (  )three languages. (僕は三か国語を話すことができる。)
I can speak three languages. (僕は三か国語を話すことができる。)
speak は主に自動詞として使いますが、「○○語を話す」の場合は、直後に目的語を持つ第3文型をつくれます。
(5)That is worth ( ). (そのことは言っておく価値がある.)
That is worth mentioning. (そのことは言っておく価値がある.)
mentionには「話題に触れる、ちょっと言っておく」のニュアンスがあります。it is worth 動詞ing は「~する価値がある」というひとまとまりのフレーズです。

まとめ

いかがでしたか?
英語の「言う、話す」には様々な種類がありますが、それにはきちんとした使い分け方があるのでした。
自動詞と他動詞、文型による違いがあることも覚えておきましょう。
まずは、イラストと例文をあわせて記憶してみてください。
ニュアンスによる使い分けができるようになると、英語のネイティブにぐっと近づけますし、入試問題も難しくなくなります!頑張ってくださいね。
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