状態動詞と動作動詞の違いや区別を解説!動名詞に出来ない動詞とは?【英文法】

みなさんこんにちは。

 

今回は、「状態動詞」と『動作動詞」の違いや区別について勉強します。

 

しっかりと勉強をしていないと、聞き馴染みのない言葉ではないでしょうか。

 

ですが、この2つを明確に区別していないと、英作文や択一の文法問題などで大打撃を食らうことになります。

 

この記事を読み、理解をした上で他の受験生に差をつけていきましょう。

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「動作動詞」と「状態動詞」とは?

さて、今回中心的に扱う「動作動詞」と「状態動詞」ですが、その概念をしっかりと理解しておくことが攻略への第1歩です。

 

この2つの概念については、下部で専門的に掘り下げますが、さしあたり区別が必要な理由について述べておきます。

 

それは「動作動詞」と「状態動詞」には「進行形に出来るかどうか」という大きな違いがあるからです。

 

この内容について知っていたり、把握している受験生は多くはありません。しっかりと理解をして間違わないようにしていきましょう。

 

たなかくん
たなかくん
進行形に出来ない動詞なんてあったのかよ。。盲点だった。。

「動作動詞」って何?

まずは、「動作動詞」についてです。これは読んで字のごとく、「動き・行動」を表します。ベーシックな英文を想像してください。

 

I eat that lemon.(私はあのレモンを食べる。)

 

例示した「食べる」以外に、「走る」「眠る」など、行動を指す動詞は枚挙に暇がありませんね。正直なところ、英語で扱っている動詞は大半が「動作動詞」になります。

 

身体を動かして、自分が実際に行っている行動は「動作動詞」と捉えておきましょう。

 

状態動詞って何?

次に、「状態動詞」について学習していきましょう。こちらは「動作動詞」と比較するとマイナーであり、しっかりと概念を理解しておく必要があります。

 

I love you.(私はあなたを愛しています。)

「love」という代表的な状態動詞を用い、非常にシンプルな例を取りました。状態動詞は「行動」を表す動作動詞に対して、「状態」を表します。

 

「〇〇をする」にあたる物が、「行動」を指す「動作動詞」と捉えて頂きたいのですが、「〇〇の状態をする」という言い方はないですよね。「状態」は「自然になる」ものなのです。

 

先ほどの例文で取り上げた「love」は典型的な状態動詞ですが、これを動作として取ると例えば、「明日はご飯を食べて、お風呂に入って、歯を磨いて、あの人を愛そう!」となります。

 

とんだ尻軽みたいになってしまいました。違和感しかありませんね。

 

このように「自然になっている状態」を指す動詞を「状態動詞」と考えます。

「動作動詞」と「状態動詞」の区別・見分け方

さてここまで「動作動詞」と「状態動詞」の概念についてお話してきましたが、いまいち掴めない人や区別が難しい人も多いのではないでしょうか。

 

ここで「動作動詞」と「状態動詞」を見分ける必殺技をお教え致します。

 

注目して欲しいのは、

  1. その動詞を自分の意思でしているか?
  2. 動詞の始まりと終わりは明確であるか?

 

ということです。この2つの問いに「はい」と答えられれば、「動作動詞」、「いいえ」になるならば「状態動詞」です。

 

例えば「食べる」というのは先ほども示した通り、動作動詞です。

 

まず①について。食べるという動作は、自分の意思で行うことが出来ますよね。(明日はラーメンを食べよう、のように)

 

そして②についても、「食べる」は動作の開始と終了の線引きが明確です。何かを「食べる」という動作は「いただきます」に始まり、「ご馳走様でした」に終わります。

 

このように、先ほどの2つの問いに大して「はい」と答えられる動詞は行動を指す「動作動詞」になります。

 

一方「状態動詞」を考えます。先ほど扱った状態動詞の典型例「love」を例にとると、①の自分の意思についてですが、「この人を好きになろう!」というケースはないですよね。「愛する」というのは、「自然に、いつの間にかなっている」状態なのです。

 

次に②について。「love」は行動の開始・終了も明確ではありません。

 

今からこの人を愛しよう!というケースや

 

今から愛するのをやめよう!というケースもないですよね。

 

このように①と②について、「いいえ」と答える場合、それは「状態動詞」になります。

 

これさえ抑えておけば、どんな動詞も「状態動詞」なのか「動作動詞」なのか判別が簡単に出来ますよ。

 

「状態動詞」は進行形に出来ない!~見分けたのちに~

ここまで「動作動詞」と「状態動詞」のの見分け方についてお話をしてきました。

 

それを見分けたところで何になるんだよ!
たなか君
たなか君

 

なんと「状態動詞」は進行形にできないのです。先ほど②のルールで「状態動詞」は始めと終わりが明確でない、と言いました。始めと終わりがわからないため、その過程で進行している時もわからないのです。

 

そのため、「丁度その状態になっている」という時間的な判断が難しいのです。

✖ I’m loving you.

 

以上に間違いである例文を示しました。進行形にして「この時から愛し始めて、今も丁度あなたを愛し続けているところだ」というのではなく、状態動詞は全般的に「今、その状態になっている」という理解をしておきましょう。

 

状態動詞と動作動詞の区別を、①と②のルールで出来るようになったら、「状態動詞」は動詞なのに進行形に出来ないということを覚えておいてください。

「状態動詞」でも進行形に出来る例外形

先ほどの章では、「状態動詞」は進行形に出来ない、とお話をしました。

 

しかし、状態動詞の中でも進行形に出来る例外のパターンがあります。それさえ押さえれば今日の内容は完璧です。

 

「smell/匂う」という動詞を例に取り、以下の例文2つを比較しましょう。

 

Taro is smelling the flowers.(太郎は、その花の匂いを嗅いでいるところだ。)
The flowers smell good.(その花は良い匂いがする。)

 

上の方の文章では、「太郎が匂いを嗅いでいる」という意味ですが、この場合は①自分の意志で行うことが出来ますし、②匂い始めと、それを終了する瞬間も明確ですよね。

 

そのため上の文章の「smell」は「~を匂う」という動作動詞として扱われています。

 

しかし、下の文章では「花が匂いを出している」のです。①自分で意図して匂いを出しているわけでもなく、②匂いが出始めたタイミングや、突如終わるタイミングなどがある訳でもない

 

ですよね。

 

この場合の「smell」は「匂いがする」という状態動詞として扱われています。

 

このように、使い方次第では動作動詞にも状態動詞にもなり得る動詞があります。

 

ですが、お教えしたルールで判断すればしっかりと見極めることが出来るので、間違わないようにしていきましょう。

覚えておきたい「状態動詞」の一覧

「動作動詞」と「状態動詞」を見分ける方法をここまでお話してきました。そのノウハウさえ使えば、簡単に判別をすることが出来ますが、頻繁に出てくる状態動詞は是非覚えてしまいましょう。

 

have持つlive住む
own所有するresemble似る
belong所属するpossess所有する
love愛するunderstand理解する
hate嫌うsound~のように聞こえる
know知るexist存在する
remember覚えているlike好きである
forget忘れる

 

以上に示した動詞は全て「状態動詞」です。どの動詞も①自分の意志でせず ②始まりと終わりが明確ではありませんよね。

 

代表的なものは頻出ですので、まとめて抑えておきましょう。

問題演習

Q.正しいものを選べ。

1.I (    ) Taro for more than three years.

①have known ②knew ③have been knowing ④am knowing

①「私は太郎と3年以上知り合いである。」knowは進行形不可。

 

2.I (     ) about the problem.

①understand ②understanding ③am understanding ④was under standing

① 「私はその問題について理解している」understandは進行形不可。

 

3.I (      ) the wine.

①taste ②am tasting ③tastes ④tasting

② 「私はそのワインを味わっているところだ。」状態動詞でも、丁度している場合なら進行形に出来ることもある。

 

以上お疲れさまでした。

 

より詳しく、問題演習をしたい人は「全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)」か「Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服」をご利用ください。

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