英文法の不定詞(不定詞の名詞・形容詞・副詞用法と否定の形)を例文を使って理解する【英文法】

みなさん、今回は不定詞とは何か理解していますか?今回は不定詞の用法(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)と不定詞の否定文の作り方について例文とともに学びましょう。

 

不定詞とは、動詞にtoをつけることで動詞が名詞、形容詞、副詞の形に変化する英文法でして、準動詞と呼ばれる範囲で勉強します。不定詞の用法や否定の作り方は少し難しいかもしれませんが、何度も読めば理解できます。

 

大学入試では不定詞と動名詞の見分け方が出題されますが、今回は、不定詞とは何か不定詞の基本を勉強していきましょう。

 

今回の記事を読んだらわかること・英文法 不定詞とは

・不定詞の3用法(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)がわかる

・不定詞の否定形がわかる

・不定詞 例文でそれぞれの特徴がわかる

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不定詞とは

不定詞は未来志向です。to不定詞のtoは前置詞のtoと同じく向かっていくイメージを持っているので未来に向かう時間的な方向を示しています。

「to +動詞の原形」が文の中で名詞・形容詞・副詞のはたらきをするものを不定詞(to不定詞)といいます。

不定詞は、主語の役割を果たす名詞的用法「~すること」形容詞用法「~するための」「~するような」と副詞的用法「~するために」「~するように」の3つの用法があります。

 

※不定詞はtoをつけない不定詞(原形不定詞)もあるので、区別をするためにto不定詞とよばれていますが、ここでは便宜上to不定詞のことを不定詞とよぶことにします。

 

名詞的用法

不定詞を含む語句が名詞のはたらきをして「〜すること」という意味になり、文の中で主語S・補語C・目的語Oになります
この用法が不定詞の名詞的用法です。

 

【名詞的用法 例文】
主語S

充分な睡眠をとることが大切です。

ここではItは仮の主語(形式主語)で、本当の主語はto get enough sleepです。
このItは意味を持たない主語なので「それは」とは訳さず、真の主語であるto get enough sleepを
主語として訳します。

補語C

わたしの夢は医者になることです。

不定詞が主語My dreamの内容to be a doctorを説明する補語Cとなっています。

目的語O

私はアメリカの大学に行くことを希望しています。

他動詞のhopeの後ろに目的語であるto go to university in the United Statesの不定詞を含む語句が続いています。名詞的用法の不定詞は目的語につかわれることもあります。

 

形容詞的用法

不定詞を含む語句が前の名詞や代名詞を修飾して「〜するような」「〜するための」という意味をあらわす用法を不定詞の形容詞的用法といいます。

不定詞の形容詞的用法では修飾される名詞が主語のはたらきをする場合と目的語の働きをする場合があります。

 

【形容詞的用法 例文】
修飾される名詞が主語のはたらきをする
・She had friends to help her.
彼女には助けてくれる友達がいました。

 

不定詞の直前の名詞friendsが主語でto help herが主語friendsの動詞の役割をしています。

ですからfriends help herでfriendsはhelp herの意味上の主語となります。

 

修飾される名詞が目的語のはたらきをする
・We have a lot of things to do this week.
私たちは今週するべきことがたくさんあります。

 

to doが前の名詞a lot of thingsを修飾していて、a lot of thingsはdoの意味上の目的語の役割をしています。

 

前にある名詞が前置詞の目的語のはたらきをする
・Bring a pencil and something to write on.
鉛筆と何か書くもの(書けるもの)を持ってきてください。

 

to write onが直前の代名詞somethingを修飾していてsomethingは前置詞onの目的語のはたらきをしています。不定詞の後のonは省略できないので気をつけましょう。

また、to write withは書くものでもpenやpencilなどそれで(with)書くものです。
今回のto write onはその上に(on)書くもの、なのでノートや紙をさします。

 

前にある名詞の内容を説明する
・She made a promise to go shopping with him.
彼女は彼と一緒に買い物に行く約束をしました。

 

前にあるa promiseの内容to go shopping with himを具体的に説明しています。
a promiseとto go shopping with himはイコールなので同格の関係と呼ばれています。

副詞的用法

不定詞を含む語句が名詞以外の語句、すなわち動詞・形容詞・副詞や文全体を修飾する「~するために」「~するように」「~して」となる用法を不定詞の副詞的用法といいます。

 

【副詞的用法 例文】
目的をあらわす
・We got up early to catch the 7:00 bus.
私たちは7:00のバスに乗るために早く起きました。

 

got upの目的はto catch the 7:00 busです。不定詞が「~するために」と前の動詞(行為)の目的をあらわしている副詞的用法です。

 

感情の原因をあらわす
・I’m glad to see you again.
私はあなたにまた会えてうれしいです。

 

感情gladの原因はto see you againです。感情の原因「~して」をあらわす用法です。

 

判断などの根拠をあらわす
・She must be smart to solve that problem.
あの問題を解決するなんて、彼女は賢いにちがいない。

 

smartだと判断する根拠がto solve that problemです。不定詞はclever(賢い)やstupid(愚かな)などの性質や人柄、能力をあらわす形容詞で判断をするときの根拠「~するなんて」「~するとは」とつかわれます。一緒にmust(違いない)やcan’t(はずがない)などの助動詞と使用されることも多いです。

 

結果をあらわす
・I woke up to find myself in the nurse’s office.
私は目を覚ますと、自分が保健室にいることに気づいた。

 

私が目覚めた(woke up)結果、 保健室にいることに気づいた(to find myself in the nurse’s office)ことをあらわしています。結果の用法は予想外のことが起きたときにつかわれることが多く、意志をともなわない動詞がtoの後にくることが多いです。

 

◆結果をあらわす不定詞の慣用表現

・He went outside in order to get some fresh air.
彼は新鮮な空気を吸うために、外へ出た。

 

こちらも同じ意味ではありますが、in order to+動詞の原形で目的を強調しています。もう少し弱い強調でso as to+動詞の原形もあります。どちらも覚えてしまいましょう。

 

in order to+動詞の原形の否定の形はin order not to+動詞の原形となります。notの入る位置に注意、試験にでやすいので要チェックです。

 

不定詞の否定形

不定詞の否定形はどのようにつくるのでしょうか。
不定詞 否定文はnotneverを不定詞の直前に置きます。
それでは例文をみながら確認しましょう。

 

・It was impossible for me not to think of him.
彼の事を考えないようにしても無理でした。

 

neverはnotより強い否定をあらわすことができます。
・She promised never to tell a lie.
彼女は決してうそをつかないと約束しました。

 

notの位置によって、文の意味が違ってくるので注意です。
・He told me to be late.
彼は私に遅れるようにと言いました。

 

・He told me not to be late.(不定詞を否定)
彼は私に遅れないようにと言いました。

 

・He didn’t tell me  to be late.(述語動詞を否定)
彼は私に遅れるようにと言いませんでした

 

notが直後の動詞や不定詞を否定しているので訳す問題などはしっかり見極めましょう。

不定詞を使った例文で不定詞を理解する

復習のために6つ例文をあげますので、学んだことを思い出しながら読みすすめてくださいね。

 

【復習例文1 名詞的用法】
To be on time is one of the duties of us.
時間を守ることは私たちの義務のひとつです。

 

to beは文の主語になる名詞的用法の不定詞です。

 

【復習例文2 形容詞的用法】
・She was the first person to visit the town.
彼女はその街を訪れた最初の人でした。
person visit the townで不定詞の主語がpersonなので主語と動詞の関係です。

 

【復習例文3 形容詞的用法】
・Please give me something to write with.
何か書くものをいただけますか。
「何かで書く」はwrite with something なので「何か書くもの」はsomething to write withになります。前置詞を忘れないようにしましょう。
ちなみに前置詞のwithがonに変わると書くものでも紙やノートの事をさしますので注意です。

 

【復習例文4 副詞的用法】
・How much did you pay to get your car fixed?
車を直してもらうためにいくら支払いしましたか。
「~するために」payという行為の目的をあらわしているので副詞的用法です。

 

【復習例文5 副詞的用法】
・Tom was very foolish to go out in this storm.
こんな嵐のなかを出かけるなんて(出かけるとは)トムは本当に愚かでした。
「~するなんて」「~するとは」行為の判断の根拠をあらわしているので副詞的用法です。

 

【復習例文6 不定詞 否定】
・ My mother told me not to go to the station.
母は私に駅へ行かないようにと言いました。

不定詞の否定文はto不定詞の前にnotを置くのでしたね。

My mother didn’t tell me to go to the station.のように述語動詞を否定していたら訳が変わります。

私の母は駅へ行くように言わなかった。となりますのでnotの位置に注意しましょう。

不定詞 まとめ

今回は不定詞の3用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)と不定詞の否定形の作り方を学びました。例文もしっかりおさえて不定詞の特徴をつかんでしまいましょう!

 

用法を勉強するときに文型がわかっていないと少しツライので、不安な人はこちらの「【大学受験の英文法】英語の第1~第5文型の特徴は?例文とともに解説」で復習しましょう。

 

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