英単語、何回書けば覚えられますか?
こんな悩みを持った受験生の声を多く聞きます。大学受験の英語で英単語帳の暗記は死活問題であり、悩みの尽きない問題でしょう。
とりわけ、大学受験の英語長文で知らない英単語が出てくると読めずに困るなんてことは結構あるのではないでしょうか?
今回は、そんな皆さんにとって英単語の覚え方についてお話をしていきたいと思います。
また、単語についての心構えを知った上で、おすすめの単語帳についても述べていきます。皆さんの英単語の勉強の一助になれば幸いです。
英単語を暗記する方法とは?1日で大量に覚える方法
単語の暗記方法については①書いて覚える②赤シートを隠して見て覚える③単語を声に出して覚える、というのが一般的です。
中には①と②とを組み合わせたり、①と③とを組み合わせてやるという方もおられます。
また、暗記する際には、コロケーションを重視して、例文で単語を覚える方法が良いというアドバイスもあります。
では、どの方法が良いかというと
結論、単語を暗記するにはどの方法でも自分が覚えやすいと思った方法がベストであり、その方法は時期が様々であるということです。
と、思われると思いますが、本当に人それぞれというのが答えです。
例えば、単語暗記が全くできない人はまず書いてみるというのは有効ですし、ある程度見て覚えられるレベルになったら赤シートで隠すだけでできるという生徒もいます。
私は、実際、書いて覚える派で2〜5回書いて覚えていました(効率悪い??)。ただ、見て覚えた方が早く覚えられるという人もいるので人それぞれでしょう。
ただ大事なのは、どういうやり方でもいいので確実に覚えるようにしましょう。
3回書いて覚えられる単語は3回書けばいいですし、全然覚えられない場合は10回に回数を増やしたり声に出してもいいかもしれません。
ただ、確実に大事なのは、1日に覚える単語数を大量に持ってくることと、復習回数を増やすという点にあります。
エビングハウスの忘却曲線にもあるように、短期間で復習を繰り返すことで知識は定着します。逆に、短期間で繰り返さないから忘れてしまうということです。
つまり、英単語を覚えるのは覚え方ではなく、覚える頻度ということになります。
繰り返し覚えていない単語を覚え直すことで記憶力が固まってくるので覚えた次の日、または1週間後にはもう一度やり直す必要があります。
しかも覚えたら覚えた分だけ復習すれば身に付くということなので覚えるときには大量に単語を覚えるといいでしょう。
つまり、忘れること前提で、1日に大量に単語を覚えようとしてください。その時、書くでも読むでもなんでも構いません。とにかく、単語を
オススメとしては10分で10単語覚えるようにすれば1時間で50〜60個の単語を覚えることができます。
1日3時間単語のための時間を使えば1日で150個くらいの単語を覚えられる計算になります。
1日で150単語という数はしんどくても10分で10単語ならできそうな気がしませんか?
面倒な作業は作業内容を細かく分けてやるといいですよ。
単語暗記にどのくらい時間をかけるべきか
「電車の通勤・通学時間に単語を覚える」「ほんの僅かな隙間時間に覚える」そんなスキマ時間を有効活用して単語を覚えるという技が単語の暗記についてよく言われます。
私はスキマ時間に暗記をするというのは、何もしないよりかはましだと思いますし、ゲームやぼーっとするするくらいなら単語をした方がましと思います。
しかし、スキマ時間はあくまでスキマ時間でしかありません。
この時間で単語を大量に覚えられるほど甘くはありません。
私はあえて言いますが、英語が総じて点数の低い人は単語を覚える時間の確保が少ない、と思います。
大半が30分や1時間ぐらいしか確保していません。単語が覚えられない生徒が相談しに来ても総じて単語暗記の時間の確保が少ないです。
個人的な成績状況や学年にもよりますが、単語暗記には一日2〜3時間使うべきと思います(勿論、入試直前では他のするべきことがあるのでこんなに費やせないというのはわかりますが…)
単語は英文読解の基礎になるので勉強の初期段階で大量に時間確保して大量に暗記した方がいいです。
単語6000語時代に突入する中で英語の試験の難化は想像に難くないです。自身の英語力向上のために英単語の勉強時間を確保していきましょう。
大学受験に必要な英単語数は?
そもそも、英単語を覚えるといってもどれくらいの単語数が必要なのでしょうか?
覚えるときにそもそも目標を立てなければなりません。TestYourVocab.comの調査によると、15歳時点でネイティブスピーカーのうち非常によくできるレベルは約2万3千語、一般的な人が約1万6千語、それほどできない人が8千語を習得しているという調査結果が出ています。
そして、日本の中学生が学ばなければならない単語数は、文部科学省の新しい中学校学習指導要領によれば中学では約1600語〜1800語、高校は4000語〜6000語レベルになるとのことです。
今まで、中学生は高校受験に教科書のみの単語でよかったですが、単語帳を1冊買ってもいいかもしれませんね。
また、高校生は大学受験で今まで単語帳は1冊でそれを完璧にするだけで良かったですがもう一つ必要になるかもしれません。
おすすめの単語帳
次に、おすすめの単語帳ですが、まずは「改訂版 鉄壁 東大英単語熟語」です。これは、鉄緑会という東大用の塾の英語担当が手掛けた単語帳ですが、例文があるのと単語の絵が中途半端に上手なので意外と頭に入ってきます。
次に、ベーシックなのが「システム英単語」です。昨年、4技能用に改訂されたものの共通テストでは4技能が利用されないという結末になり、肩透かしを食らった単語帳です。ただ、入試用に少し単語も変えてきており、装丁もかっこよくなっています。ミニマルフレーズという短い例文で単語を覚えるのに最適です。
さらに、大学受験で高校生がよく使うのが「ターゲット1900」です。これは、私自身も使っていました。とにかく単語が入試の頻出順にでているので最初の方を覚えたらそこそこ入試で点数が取れるという形になります。(MARCHや関関同立クラスは全部覚える必要があるのですが)取り組みやすさという点で優れた単語帳です。
また、熟語としては、「速読英熟語」がおすすめです。武田塾のルートにも入っていますが、とにかく必要な熟語はこの1冊でほぼほぼ完璧になります。
ぜひ単語暗記に力を入れて英語を得意教科にしていきましょう!!私自身が英単語を覚えるときに行った方法について「【大学受験英語】英単語の覚え方のコツ〜具体的に何を覚えるべきか〜」で記載しています。よければ是非読んでみてください。
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