英語長文の問題集をやり込む前にやるべき事【受験勉強法】

みなさん、英語長文は得意ですか?「英語長文が全くできない」「英語長文でやっておきたいことって?」など色々と意見を持っている事かと思います。

 

大学入学共通テストでは、リーディング問題では英語長文のみの問題になると予想されることから今後ますます英語長文の重要性が高まってきます。大学入学共通テストについては「大学共通テスト英語リーディングの勉強法(平成30年プレテスト をみて)」を読んでみてください。

 

そして、結果、みなさんは受験で英語長文で得点を取らなければなりませんので英語長文の問題集をみなさんやり込む事と思いますが、ただ単に多く問題集を解いていても点数は上がりません。

 

そこで今日は、英語の長文問題集を使用する前にやっておきたい事をお伝えします。また、併せておすすめの参考書もお伝えします。

 

ちなみに、この記事を書いているのは、関学卒のTOEIC860点の現役の高校の英語教師なので、記事としての信頼性もあると思います。

入試における英語長文とは?

大学入試、高校入試において英語の試験において英語長文がでない試験は基本的にありません。(勿論、一部の難易度の低い大学試験では文法問題のみ出されることもありますが…)

 

傾向として、高校入試の英語長文はだいたい300〜1500ぐらいのワード数で長文が出題されます(個人調べ)。

 

一方、大学入試では、関関同立レベルですと2000〜4000語のワード数速脳速読協会にでています。

 

つまり、短時間で大量の単語を読み、長文を理解していく能力が必要となります。

 

ただ、そのために英語長文を大量に読んだり、英字新聞をひたすら読み始める生徒もいますが、それはちょっと違うのかなと思います。なぜなら、英語長文の「難しさ」のレベルが様々なので、無目的に英語の長文問題集を読んでも力がつかないと考えるからです。

 

そこで、次に英語長文の難しさについて考えてみたいと思います。

英語長文がなぜ難しいのか

英語長文が難しいと言っても、その難しさの質にはいくつかあります。そこで自分がどのレベルに当てはまるか考えて勉強の指針にしていくと良いでしょう。

単語による難しさ

英語長文を読んでそもそも単語が分からないので何を書いてあるかわからないという状態があります。そもそもの単語力が足りていないので何が書いてあるか分からないという状態です。

 

例えるなら、アラビア語の線のような文字を長時間見続けても、また大量に読んだとしても何を書いてあるか分からないという状態と一緒です。(もちろん、アラビア語が読める人は別ですが)

 

まずは、ある程度の単語力をつけないと読めないので、単語力をつける努力をしましょう。単語を覚えるのが苦手という人は、単語の覚え方について別記事がありますのでこちらを参考にしてください。

構文をとることの難しさ

英語長文は、単語、文法の総合力が問われると言われています。

 

そこで、文法をきちんと取れないと読むことができません。まずは、英語長文の文型をきちんと取れるのかを判断していきます。

 

その中で、一番厄介とも言えるのが修飾語です。修飾語の種類として、形容詞、副詞、関係詞、分詞があります。

 

とりわけ過去分詞と動詞の過去形を見分けるのは長文を読み慣れていないとこんがらがってしまいます。

 

文型をしっかり取る意識をしていきましょう。そこで、英文解釈の問題集を中心に文法をしっかりと取れるようにしていきましょう。「ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式」は文法の構文を一つづつ解説してくれているのでおすすめです。

抽象的な文章の難しさ

そもそも、長文の内容が抽象的すぎて話が頭に入ってこないことがあります。例えば、哲学書を読んで一体何がどうなのか内容が全く頭に入らない状態と一緒です。

 

世界史で常識的な話とかが出てきますので、背景知識があるかないかで差が生じてしまいます。

英語長文を読み込む前にやるべきこと(同時進行は可)

以上で英語長文を読む難しさについて述べました。そこで一つづつ対応策を述べていきます。なお、以下の方法は英語長文の読み込みと同時進行にやっても良いです。大事なのは、何ら作戦を持たずひたすら英語の長文問題集を解き続けてしまわないことです

 

自分にあった学力をつけるために以下の方法がおすすめです。

 

①単語レベルでの難しさを感じる人⇒ 単語レベルをあげよう。「システム英単語」「ターゲットシリーズ」「DUO」「鉄壁」「キク英単語」など世の中には様々な単語帳があふれています。1冊でいいのでまずは完璧に仕上げてみましょう。

 

また、これらの単語帳が難しい人は薄い単語帳か中学校のテキストの単語部分をしっかりと覚えることから始めましょう。しつこいようですが、単語の覚え方について別記事がありますのでこちらを参考にしてください。

 

② 構文を取ることの難しさ⇒実は、受験生や高校生が一番苦手としているという範囲で、どのように勉強したら良いのか分からないという人が多いです。

 

しかし、実は、高校での英語文法は中学での英語文法の範囲とそれほど大差はありません。構文がそもそも分からなければ、中学校の参考書を使用してみましょう。

 

その後、英文解釈の問題集で長文の中の特に難しい文のみを取り上げてSVをとってみましょう。ある程度文法がわかる人は、おそらく修飾語でSVなどが取りづらいだけなので、分詞と関係詞をもう一度おさらいしてみましょう。

 

③抽象的内容の難しさ⇒文の単語は読み取れるものの話の内容がわかりづらい場合があります。これは、分野についての知識がない、イメージがしづらいという点にあります。

 

そこで、背景知識をつけるために「リンガメタリカ」などの背景知識を得ることができる参考書を読みましょう。世界史や理科の教科書も有効です。

 

特に、世界史ならアメリカの開拓史、中国現代史、理系なら生物の生態の文章が出てくることが多いので事前の知識をつけましょう。

 

英語長文を得意になるようさらに頑張ってください。最後にこの記事のタイトルにもなった「やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)」をおすすめしておきます。いい長文問題集です。是非ともどうぞ。

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