みなさん、こんにちは。2021年大学入試は、大学入学共通テストへセンター試験から変更になるため、それ専用の対策が必要ということをご存知でしょうか?化学もその例にもれず対策が必要となります。
加えて新教育課程に変更後、試験の形態も変わるため、対策は早めにやっておくに越したことはありません。特に、理系の場合は高校二年の4月から意識して、それにあった勉強法を習慣づけることが何よりも大切になります。
今回は化学を二次試験で使用する進路を選択予定、もしくは迷っている人に送る、大学入学共通テストの対策をしつつ、化学を二次試験レベルまで上げるポイントを紹介します。
前回の大学共通テストの化学の「大学共通テストの化学の出題範囲分析とテスト対策」についての記事はこちら
化学が二次試験にある場合の大学入学共通テストの捉え方
化学の場合、大学入学共通テストの対策は二次試験の対策に非常に役に立ちます。その理由は以下の3点です。
・教科書から試験レベルの問題への対応がスムーズに進めやすい
・穴埋め問題の形式の問もセットで覚えることで記述対策にもなる
まず、化学は必要な物質名や反応といったものを暗記する必要があります。 その次に徐々に難易度の高い問題演習にシフトしつつ苦手分野をクリアしていくのが理想です。
忘れてはならないのが記述問題です。その対策をする上でも、大学入学共通テストの問は記述問題の解答の例に役立ちます。
大学入学共通テストの化学に必要な対策とは?
化学の場合、大学入学共通テスト専用の対策で重要なのは、計算問題の短縮と有機化学になります。
物理と異なり、計算よりも暗記要素が多い化学の場合は大学入学共通テスト攻略に必要な化学の一定基準の知識量を得るにはさほど時間がかかりません。
では何で差が出るのかというと、 解答する時間をより短くする工夫ができるかどうかがかかっています。差が出やすいのが、モル計算、状態方程式、熱量計算と言った計算系の問題とそれに関する知識量です。
問題を見た瞬間、 その問題に関わる原子の分子量がわかれば計算スピードも格段に上がります。問題を解く際に必要な数値は大学入学共通テストに書かれていますが、確認する時間を省くことができるのです。
また、問題の正答に大きく関わるのが有機化学や高分子です。有機化学は先程紹介した、計算問題を絡めて出題される傾向が高いのが特徴です。加えて、構造異性体と言ったその分野にしかない知識もないと解くことができない問題もあります。
高校での学習時期が遅いため、この分野の対策が、大学入学共通テストや二次試験での得点の差につながると言っても過言ではないでしょう。
大学入学共通テストの化学学習をうまく二次試験に活かすには?
大学入学共通テストの化学に関しては、問題の傾向が二次試験よりになったので、化学を二次試験で使いたい人はより対策がしやすくなりました。
融合問題が多くなったため、基礎知識を入試レベルに上げた後に、どれだけ融合分野や応用問題に割くことができる時間を作ることができるかが勝負です。
化学の偏差値を上げるためにすべきこと・教科書の演習問題、章末を解く。
・センター化学の問題を解く
・センターIB、大学入学共通テストで応用問題に慣れ
・記述含めて二次試験の問題演習に取り掛かる
まずは、教科書や演習問題章末問題を解いた後に、計算が苦手なら計算を、知識が足りないならその部分をマークしておきます。この時点で苦手な箇所は、入試レベルをやる際にまめに復習したほうがいい箇所になるので、単語帳なりテスト前等に復習する習慣をつけるようにしましょう。
次に入試問題で教科書の基礎知識が多いと言われれいるセンターの化学、化学IB、大学入学共通テスト化学の順に問題に触れて応用問題への問に対応していきます。
このとき重要なのは、時間配分です。高分子の分野に関しては出題がセンター試験の範囲ではないので、教科書の応用や模試をうまく活用することをおすすめします。大学入学共通テストレベルでようやく二次試験レベルの1~3問ぐらいのレベルになるので、 この後本格的な二次試験問題の演習がおすすめです。
化学の二次試験の場合は、有機化学の高難易度の問題が出やすいので大学入学共通テストレベルは満点を目指すことをおすすめします。
状態方程式やボイルシャルルの法則といった計算問題は過程を書く必要があるため、記述問題同様対策をすることが大切です。
物理の二次試験対策については「大学共通テストの物理の対策及び二次試験対策について」に書いていますのでご覧ください。
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