地学の平成30年の大学入学共通試験試行調査(プレテスト)の分析

みなさんこんにちは。センター試験も終了し、次年度以降からは大学入学共通テストが行われます。そこで、今回は「平成30年大学入試共通テスト試行調査(プレテスト)」の地学を分析します。実際に、プレテストで地学がどのような問題が出題されたか見ていきたいとおもいます。

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地学の出題分野の種類とその特徴

地学基礎からバランスよく出題され、実験や研究活動に関する問題が多くなっています。問題文や地質図、グラフなどの資料から問題の意図を読み取る必要があり、センター試験より難度は高くなっています。また複数のテーマが組み合わされている問題が含まれています。

それでは問題ごとにみていきましょう。

第1問 ~地学の5つのテーマから複合した出題~

A 地球の活動(変成岩、堆積岩)、地球の歴史(地球の大気組成の変化、地質時代や地層の対比)、海水の化学組成についての出題です。

問1 図1の岩石Xについて、その周辺の情報から石灰岩であることを特定します。

問2 海水に含まれるイオン組成についての選択問題です。重量の大きい順に塩化物イオン・ナトリウムイオン・硫酸イオン・ マグネシウムイオン・カルシウムイオン となりますので覚えましょう。

問3 地球の歴史における大気組成の変化についての選択問題です。

問4 鉱物の多形についての問題です。

問5 地質時代や地層の対比についての問題です。

B 地球の内部構造(地震波の伝わり方、アイソスタシー)についての出題です。

問6 地震波の伝わり方と地球の内部構造との関係についての穴埋め選択問題です。

問7 地殻とマントルとの境界の呼び方とアイソスタシーについての穴埋め選択問題です。

第2問 ~大陸移動説とプレートテクトニクスからの出題~

大陸移動説・海洋底拡大説の分野の問題です。

問1 大陸移動説についての選択問題です。大陸移動説はドイツの気象学者ウェゲナーが提唱したものですが、その説に反対する学者へ説明するために挙げた根拠、それは生物学、地質学、古気候の3つについての理解を問う問題です。

問2 海洋底の位置と年代の変化の関係を表すグラフの問題です。

問3 地震の発生場所とプレートの関係についての問題です。地震が発生する場所はプレート同士がぶつかり合っているところですが、この問題は地図上でのプレートの分布について把握を問うものです。

問4 断層方向の運動と型についての問題です。

問5 沈み込むプレートを挟んで隣り合う二つのプレート間の距離の時間変化を問う問題です。

問6 沈み込むプレートの年齢、速さの要素から沈み込む角度を求める式を選択する問題です。

第3問 ~地層と堆積岩についての出題~

地質調査、堆積岩の分類、地質時代の推定、火山地帯、地質構造と地質図の読み方、火成岩と地層との関係についての問題です。

問1 クリノメーターを用いて地層の走向と傾斜の読み取り方の問題です。

問2 堆積岩の分類と示準化石が示す年代についての問題です。

問3 マグマの中のSiO2の含有量から火山地形を特定する問題です。

問4 地質図から得られる走向・傾斜から特定の場所に現れる地層を推定する問題です。

問5 火成岩の貫入や不整合を確かめるための検証方法についての問題です。

第4問 ~大気の運動と熱収支についての出題~

A 大気の特徴と極向き熱輸送、海洋の特徴と極向き熱輸送、放射収支と赤道と極の温度差についての問題です。

問1 水蒸気が担う極向き熱輸送と偏西風の流れ方についての問題です。

問2 亜熱帯循環系の向きと西岸強化の特徴についての問題です。

問3 地球に大気と海洋が存在しないと仮定したときの「極向き熱輸送量」と「赤道と極の温度差」を推定する問題です。

B 緯度別の放射収支、大気と海洋による極向き熱輸送量の緯度分布についての問題です。

問4 緯度別の放射収支が与えられた場合の極向きの熱輸送量を表す式を特定する問題です。

問5 北半球で熱収支が与えられた場合の極向き熱輸送量の緯度分布を特定する問題です。

第5問 ~太陽と太陽系の天体についての出題~

A 太陽系(金星の特徴、惑星現象と位置関係)の問題です。

問1 金星の特徴についての問題です。

問2 金星の大気の主成分と地表面の大気圧についての問題です。

問3 金星の東方最大離隔時の太陽・金星・地球の位置関係を特定する問題です。

B 太陽系(金星における太陽放射の影響、金星大気の緯度別の風速の特徴)

問4 金星探査機「あかつき」が太陽から受ける熱量を概算する計算問題です。

問5 金星探査機「あかつき」が取得した初見のデータから、金星大気の緯度別の風速の特徴を判断する問題です。

解き方について解説 ~地層とクリノメーター~

今回は大学入学共通試験試行調査(プレテスト)において出題された問題の中から、実際の解き方について解説します。

第3問 問1 クリノメーターの読み取り方についての問題を実際に解いてみましょう。

地質図に記載されている走向・傾斜から、クリノメーターの指針を推測し4つの
中から選択します。

クリノメーターとは地層の走向と傾斜を測る道具

走向とは、地層面にボールが転がったとして、その転がる方向に対して直角の方向を走向といいます。

傾斜とは、地層面の傾きのことです

地質図にあるこの表記では走向が北(N)から西(W)へ30°、傾斜が45°になっていますね。

よって正解となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は平成30年プレテスト地学の分析をお届けしました。複数の分野を複合した問題もありましたので、まずは用語やしくみの基礎知識をしっかり理解し暗記することが問題を解くために大切です。また、今回の問題を繰り返し読み、問題の出し方の特徴もつかんでおきましょう。

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