教師になった日〜全ての始まり(後編)〜

教員の日々

前回までのお話。法科大学院を卒業した後、司法試験に落ち転落人生を歩みます。時代は超就職氷河期時代。ブラック企業、福利厚生のない契約社員などを経験しつつ教師を目指します。ようやく教職の免許を通信で取得し、「教師」という資格を掴み取ります。今回は、教職をとって私学教諭になるまでの道程について語りたいと思います。

教師の就職って意外と大変!?

通信教育で中学・高校の教師という資格を取得します。科目は「外国語(英語)」でした。その理由としては、文系の科目しか教えられない、というのと英語教員の数が足りていないと言われていたので比較的になりやすいのではないか、という考えからでした。正直、英語に興味とかは全くありませんでした。そもそも法学部だったし。

教員になるには公立高校の教員採用試験と私立高校教員の教諭採用の就職ルートがあります。一般的に公立高校だと教員採用試験に合格すれば教諭ですし、私立高校ですとトップの決定で教諭採用になります。それ以外は常勤採用、非常勤採用という形でして一種の契約社員という形になります。状況によっては非常勤の方が良いことがありますが、給与や待遇面から考えて教諭採用の方がいいのが現状です。

そして、一般に公立高校が約3500校、私立高校が約1300校あると言われています。そして、教員数は公立高校が約17万人、私立が約6万人と言われています。つまり、全体として約25万人の人間がいる市場ということになります(文科省調べ)。大体、銀行員が30万人ぐらい(全銀協調べ)くらいなので意外と就職できる市場です。しかも団塊の世代の退職に伴って就職がしやすいとも言われています。そこで、人数の母数幅の多い公立高校が就職するのに狙い目だといえます。

ただし、公立高校は教員採用試験に合格しなければなりません。また、私学は数年間非常勤講師を経てようやく正職員という形です。正社員登用が当たり前の時代になぜか教育分野だけは正社員になるのが難しい状態です。しかも残業代が出ない職場がほとんどです。理由としては教員は聖職だからだとか、一度雇ったら長年勤務するので適性を長い時間かけて見ないといけないとか、謎理論がはびこってます。改めて言いますが、教員はなるのに大変でなってからも安い給料という、明らかにブラック産業です。まともな新卒カードを切れるなら行かない方がいいと思います。

にも関わらず、私を含め皆教員になるべく頑張ります。まともな就職ができない人や思いが強い人などがなるのでしょうね。依然競争倍率が高い人気業種であるため意外と就職するのに苦労します。私は一時的に公立の教員採用試験を受験することを考えましたが、一般教養など新たな分野を勉強するのが面倒(しかも就職後、使用しない科目を勉強するのはコスパが悪すぎると考え)なのと、書類を大量に書いたりするのはあってないと考え私立教員を中心に採用活動をはじめます。(なお、一回教員採用試験を受験しましたが落ちました。悔しいというより自分には適正がないと認識しました。それについてはまた書きたいと思います)

私立高校で教諭になる方法

とにかく、私学教員で教諭になるためにはその学校に入らなければなりません。講師から運が良ければ教諭になることができ、学内での高評価がないといけません。ただ、上述したように能力の高い人は基本的には教員を仕事に選ばないので、ある程度の能力があれば十分教諭になることができます。そして個人的な考えですが、講師から教諭になるポイントとして生徒指導がきちんとできるかではないかと思います

正直、教える能力はそれほど高くなくてもなっている気がします。公立および私立を含め、教員の教える能力はそれほど高くありません。色々と現場にいて感じますが、塾業界と比べると今ひとつと感じます。とすると一番求められるのは生徒をきちんと叱れるか、という部分です。大事なのは「キチンと」の部分でして一方的に高圧的に言っても生徒は(というか人間は)素直に聞けません。そこで、諭せる形でキチンと叱るという部分が大事です。

よく「あの面白い先生が首を切られた」「生徒に人気者だった先生が契約打ち切り」とか話を聞きますが、私の予想ですが、生徒指導がしっかりとできていなかったと上に判断されたのではないかと思います。生徒と友達感覚になるのは簡単ですし、優しくすれば生徒はよってきます。しかし、状況によってキチンと諭せ叱ることが生徒の人間教育に繋がると学校側が考えているのではないかと思います。

なお、個人的には生徒指導をしなくてもある程度大人なので放置してもと思うのですが、学校サイドからすれば憎まれ役は必要なので正規雇用を獲得という観点からは生徒指導をキチンとできるようになるのが必要かと思います。

地方私学は狙い目

で、通常私学では講師を数年経て正規雇用になるのですが、地方の私立に行くといきなり正規雇用というケースがそこそこあります。地方だと人材不足で正規雇用というエサをばら撒かないとなかなか人が集まらないというのが実情でしょう。何年も講師をしている人が地方に行って正規雇用になったというケースもよく聞きます。

一度正規雇用になると転職して別の私学に行く時にはその状態を保つことができるので非常勤をどうしても脱出したい人は正規雇用のために地方の私学を探すといいと思います。ただし、地方に行くとその次の転職活動がしにくくなるので注意が必要です。私も正規雇用欲しさに地方の私学を応募しすんなりと内定をもらいました。

また、地方私学のいいところ(きついところ)は人がいないため色んな仕事が回ってきてさらに自分で色々とイベントなどを企画しガンガン好きなことができるという点にあります。私は、徹底的に生徒の面倒を見て成績管理をすれば誰でも成績が上がると考えています。それは塾時代にも見てきましたし、いまだにその説を信じています。そこで、勉強の企画などを提案すると意外とすんなり通ったりします。またその仕事を言い出しっぺということで任せてもらえたりします。

教員のスキル向上という点では地方私立はおすすめですね。

以上教員の状況について色々と語りましたが、まだまだ語れていない部分もありますのでまた別の機会に教員については語っていきたいと思います。

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前回までのお話

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