英語授業でのアクティブラーニング【授業での実践例】

アクティブラーニング。

 

生徒が受動的でなく能動的に授業を受けることを広く定義する言葉です。

 

現在、授業で様々な科目で利用されている授業方法なのですが、高校の英語教師時代、英語のアクティブラーニングで授業をやっていた時の実践例を説明したいと思います。

 

もし、英語の教授法で悩んでいる方がおられましたら参考にしてみてください。

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アクティブラーニングとは?

そもそも、アクティブラーニングとは、生徒が受動的となる一方通行の授業ではなく、主体的に能動的に学ぶ授業を行う学習方法で、生涯における学習習慣をつけることを狙いとしています。(2019年小中新教育課程説明会資料:文部科学省

 

生徒が能動的に学び続ける学習習慣の定着というのはまさに「HIMOKURI」の根本と同じですね。とにかく、生徒自身が自ら勉強をしていこうという意識づけが肝となりそうです。

 

英語のアクティブラーニングの具体例は、生徒による体験学習や教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークを中心とするような授業を一般的に指します。

 

そこで、私が授業で行ったアクティブラーニングの実践例について紹介していきます。

私が行ったアクティブラーニングの実践例

私が、実践したアクティブラーニングについて述べていきたいと思います。ただ、内容的に失敗もありそれも含めて述べていきます。

 

なお、成功したかどうかの測定はアクティブラーニング前後の試験の点数の上下によって判断したいと思います。

英語カルタ大会

対象学年:高校2年生、偏差値レベル30〜40(中学英単語がきちんと覚えられていないレベル)

 

方法:6名1組のグループを作り、1人が英語もしくは日本語の単語を読み、他の5名が読まれた対象の単語(英語のみ書かれている)を一番最初にとるというゲーム。

 

結果:生徒同士盛り上がりはしたが、あまりにも強く英単語カードをひき途中で単語カードが破れてしまう場合もあり。

 

さらにハッスルしすぎて周囲のクラスから煩いとの苦情が入る。

 

成績については1度しかその単語カルタ大会を行えず、単語の復習が十分になされていなかったためテストで同じ単語が来ても相変わらず成績に影響はなかったです。

 

反省点:生徒は比較的活動に参加していた。一方的な授業を受けるよりも楽しそうであった。しかし、周囲のクラスの影響から継続的に行うことはできず、英単語の定着には結びつかなかった。

結果としては成績はもともとできる者にはカルタ大会がなくても単語は覚えるし、できないものは単にはしゃぐだけの結果になり定着に結びつかなかった。

英文早読み大会

対象生徒:高校1〜3年、偏差値レベル(同上)

 

方法:6名1組の形で1ページを全員が順番に一人ワンセンテンスを読ませて、読んだ時間および発音を競う。

 

結果:単語等の文章の暗記という側面では結果として成績の向上は見られなかった。

 

ただし、他の生徒に迷惑をかけたくない一心で英語の発音について取り組む生徒が多かった。

 

アクティブラーニングの一つの鍵として他のクラスメイトに迷惑をかけたくないという視点はあるかもしれない。

英単語あてペアワーク

対象:上記と同様

方法:2人1組を組ませ、片方がある一定の英単語の日本語を読み、片方が英語を答える(またはその逆)をすることで英単語の定着を測る。

結果:ペアが真面目に取り組む場合にはお互いかなりの集中力を発揮することができた。

ただし、もともと勉強が嫌いで授業中寝る生徒に対してはそもそも取り組もうとしない形になった。

早読み大会に比べ迷惑をかけたくない生徒の対象が一人となる為効果が発揮しない場合があった。

英語の単元をグループで発表する

方法:通常の英語授業の内容をグループに分けて、単元をグループが発表する形をとった。

結果:グループ内で他人に迷惑をかけたくないからか真面目に取り組む生徒が多かった。

ただし、一部の生徒は参加せずにひたすら喋っていた。

授業実践のアクティブラーニングのまとめ

アクティブラーニングの失敗例を含め、私が行った結果として、アクティブラーニングについて

 

①学力の定着については明確に効果があるとはいえなかった。

②生徒同士の人間関係という観点から、他の生徒に迷惑をかけるとクラス内での地位に影響があるという点で参加する場合が見られた。

 

アクティブラーニングを実践する場合、生徒同士の人間関係に着目する方法が成功の鍵となる可能性があると考えます。



 

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