連鎖関係代名詞を解説!演習問題で入試問題に対応する方法が分かる【英文法】

関係代名詞は、大学入試の文法・和訳問題で頻出です。その中でも「連鎖関係代名詞」はすこしむずかしく、あまり理解できていない人も多いでしょう。

 

連鎖関係代名詞は、よく見る関係代名詞よりも複雑でよくわからない…と思ってしまいがちですが、たった1つのことをするだけでかんたんにわかるようになります。

 

そのコツを勉強する前に、そもそも関係代名詞ってどんなものなのか?から解説するので、関係代名詞の理解が不安な人でも大丈夫。

 

関係代名詞を復習したら、連鎖関係代名詞を例文を見ながら学んでいきます。

 

さらに、連鎖関係代名詞は何「格」なのか?連鎖関係代名詞は省略できるのか?といった疑問にもお答えします。

 

それでは、さっそく始めていきましょう。

連鎖関係代名詞のポイント ・連鎖関係代名詞とは?
・連鎖関係代名詞の訳し方
・連鎖関係代名詞は何「格」?
・連鎖関係代名詞は省略できる?
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そもそも関係代名詞とは?

そもそも関係代名詞とは、「2つの節や句・名詞をつなげて、説明する役割を果たすもの」で、which・who・thatが挙げられます。

 

関係代名詞について、よりくわしく、わかりやすい解説が見たい人は、「関係代名詞について解説!関係代名詞の基本を徹底解説【英文法】」を参考にしてください。

関係代名詞について解説!関係代名詞の基本を徹底解説【英文法】
みなさん、こんにちは。今回は英文法で【関係代名詞】について解説をしていきます。 良くわからない人は、以下でしっかりと解説しますので最後まできちんと読んでください。ちなみにyoutubeでも解説動画を上げましたので、よければこちらも参考にして...

 

連鎖関係代名詞とは?

いよいよ、本題の連鎖関係代名詞です。

 

さっそく次の例文を見てみましょう。この文も先ほどの文と同じように、関係代名詞whoが入っています。

 

He is a man who I think has never known poverty.

 

さて、先ほどの例文と何が違うのでしょうか?

 

何か違いはわかるけど、どう違うのかまだぴんときていない人は、文を2つに分けてみましょう。
この文を2つに分けるという作業こそが、連鎖関係代名詞を見抜くためにやるべきたった1つのことなのです。

 

1文は、He is a man.

 

そして、もう1文は…
I think a man has never known poverty.です。

 

2文目のthinkの目的語であるthat節の主語manが2つの文の共通部分です。

 

このように、連鎖関係代名詞とは、関係代名詞のなかでも「関係詞節が他の節のなかに埋め込まれた場合」のことです。

 

連鎖関係代名詞では、I think…のように「思う・考える」といった意味の動詞の目的語となるthat節があることが多いです。他にも、suppose、believe、feel、say、knowなどの動詞にも要注意です。

連鎖関係代名詞の訳し方

先ほどの例文を訳してみましょう。

 

He is a man who I think has never known poverty.

 

まず、連鎖関係代名詞がないと仮定して訳すと、「彼は人だ」となりますね。

 

また、I think a man has never known poverty.は、「私は(その)人は貧乏をしらない(経験がない)と思う」と訳せます。

 

これら2つを合わせると、「彼は貧乏の経験がないと私が思っている人だ」となります。

 

このように素直に訳してもいいですが、よりかんたんに訳したい場合は、まずI thinkがない一般的な関係代名詞として訳すのがおすすめです。

 

He is a man who has never known poverty.

 

こうすると、「彼は貧乏の経験がない人だ」となります。あとは、これにI thinkをつけ足せばいいので、「彼は貧乏の経験がない『と私が思っている』人だ」と訳せます。

 

連鎖関係代名詞は何「格」?省略できる?

 

繰り返し示している例文He is a man who I think has never known poverty.はthat節の主語が先行詞なので主格の関係代名詞です。

 

ここまで見てきたみなさんは、連鎖関係代名詞といえば主格だ!と思っているかもしれません。

 

しかし、連鎖関係代名詞は主格であるとは限りません。

 

例えば、次の文を見てみましょう。

 

He is a man (whom) I think you cannot trust.

 

この文は、He is a man.とI think you cannot trust a man.の組み合わせであり、目的格の関係代名詞です。

 

さて、連鎖関係代名詞は省略できるのかという問いについて、結論から言うと「目的格では省略できる」そして「主格でも省略されることがある」となります。

 

できるのか?に対して「ある」と答えるのは適切ではないでしょうが、主格の関係詞を省略するのは文法上正しいとはいえないため、「されることがある」というに留めるほかありません。

 

直接このことが問われることはないでしょうが、長文読解で出てきたときはこのことを思い出して読み進めましょう。

練習問題

 

I made a list of the jobs which I think are essential.について
(1)この文を2つに分けてみましょう。
(2)この文を訳してみましょう。

 

(1) I made a list of the jobs. / I think the jobs are essential.
(2)私は必要と思う仕事をリストアップしました。

まとめ

今回は、連鎖関係代名詞について解説しました。

 

これまで習ってきた関係代名詞と違うところもありますが、「2つの文に分ける」「I thinkなどをないものとして訳す」など、今回勉強したことを生かして、連鎖関係代名詞を見抜き、訳せるようになりましょう。

 

今回もおつかれさまでした。

 

より詳しい文法の本として「英文法の鬼100則」を参考にされると良いでしょう。この本は、「『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!」というブログをまとめたもので文法をかなりわかりやすく説明しています。

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