クシャーナ朝からグプタ朝まで(仏教とヒンドゥー教の流れを解説)【世界史B】受験に役立つインドの歴史(第2回)

古代・中世

前回まではマウリヤ朝についてお話ししていました。今回は1世紀ごろから栄えたクシャーナ朝とサータヴァーハナ朝からのお話です。

 

クシャーナ朝が北部なら、サータヴァーハナ朝はインド南部に開かれた王朝です。クシャーナ朝では仏教が篤く進行され、仏像崇拝とともにガンダーラ美術が盛んになりました。南部のサータヴァーハナ朝もナーガールジュナの保護で有名で、仏教が盛んな王朝でした。

 

その後、チャンドラグプタ1世がグプタ朝を建国します。グプタ朝ではヒンドゥー教が盛んになり、ナーラーンダー僧院が作られるものの仏教が廃れ始める転換期になります。今回は、グプタ朝の文化についても見ていきます。しっかりと覚えていきましょう。

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クシャーナ朝とサータヴァーハナ朝(1〜3世紀)

クシャーナ朝(北部)

クシャーナ朝は中央アジアの大月氏の支配を脱した同じイラン系民族のクシャーナ族が、西北インドに侵入してつくった国家です。

 

大月氏は前漢で武帝が張騫に使いを出した民族でしたね。覚えていますか?覚えていなければ復習してください。なお、マウリヤ朝は生粋のインド人なので違いを押さえておいてください。

 

都はプルシャプラ(現:ペシャーワル)で、ローマとのが交易盛んでした。 最盛期はカニシカ王ガンジス川流域までを支配領域におきました。カニシカ王の時代に仏教を篤く信仰したため仏教が盛んとなり仏教美術も発展しました。プルシャプラを中心とするガンダーラで興った美術のためガンターラ美術と言います。

 

また、仏教については、乗仏教がさかえました。大乗仏教とは、簡単に言えば衆生救済を目的にした仏教で、中国、チベット、朝鮮、日本などに伝わりました。

 

ちなみに、3世紀にクシャーナ朝のヴァースデーヴァ王はローマのヴァレリアヌスを捕虜にとったというササン朝のシャープール1世によって完全敗北を喫しまし、滅亡の道を辿ります。

サータヴァ―ハナ朝(南部)

クシャーナ朝が北部にあれば、南部にサータヴァーハナ朝が栄えました。アーンドラ族が主だったことからアーンドラ朝とも言われます。宗教はバラモン教が盛んでした。ただし、仏教、ジャイナ教もこの国で認められています。中でも大乗仏教を完成させたナーガールジュナ(竜樹)はサータヴァーハナ朝の保護を受けていました

 

ギリシア人の航海者によって書かれた内記『エリュトラー海案内記』で当時の貿易の様子が書かれています。インドからは、胡椒・綿布・真珠・象牙細工などが輸出、ローマからは陶器・ガラス器・酒・金貨などが輸入されていました。

グプタ朝 (320年~550年)

建国者はチャンドラグプタ1世です。マウリヤ朝の建国者のチャンドラグプタとはきちんと区別して覚えてください。ガンジス川中流域まで進出しました。都はパータリプトラとしました。

 

最盛期の王はチャンドラグプタ2世で、北インドを統一しています。この時代、東晋の法顕がおとづれています。また、ヒンドゥー教(三大神像のブラフマー神、シヴァ神、ヴィシュヌ神が有名)が台頭してきて仏教が廃れ始めました。

 

もっとも、義浄や玄奘が学びにくることとなる仏教教義研究で有名なナーランダー僧院が設立されました。その後、インドの遊牧民エフタルが侵入されることで衰退し、ついに滅亡することになりました。

グプタ朝の文化

覚えておきたいグプタ朝のサンスクリット文学として二大叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」が有名となります。ラーマーヤナ(ラーマ王子の行状記)はラーマ王子が誘拐された妻シータを取り戻すために大軍を率いた話です。また、宮廷詩人カーリダーサが戯曲「シャクンタラー」を叙述しました。

 

ヴァルナに基づく身分の義務について書かれた「マヌ法典」も有名です。これはやはりバラモンを重視するヒンドゥー教の影響に繋がっていきます。

 

他にも仏教関係としてナーランダ―僧院、アジャンター石窟寺院があります。また科学分野としてゼロの概念ギリシア天文学の導入などが挙げられます。

 

今回の記事のポイント

最盛期の王文化
クシャーナ朝カニシカ王ガンダーラ美術、大乗仏教
サータヴァーハナ朝ナーガルジュナ(竜樹)、
グプタ朝チャンドラグプタ2世マヌ法典、ラーマーヤナ、シャクンタラー、ナーランダー僧院など

以上、グプタ朝で知っておくべき知識でした。次回はヴァルダナ朝とイスラム王朝について述べたいと思います。

前回の話を覚えていないひとは「インダス文明〜マウリヤ朝までのまとめ【世界史B】インドの歴史(第1回)

続きはこちら「ヴァルダナ朝と南インドの諸王朝

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