地理の地形(新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊、分布、山地の地形)について【地理】

自然

みなさん、こんにちは。今回は地理で「地形」について学習します。

地理を勉強し始めたころに習うこの「地形」の範囲ですが、案外苦手としている学生は多いと思います。主に造山帯や山地の地形について学習します。

 

たかしくん
たかしくん

造山帯ってそもそも何?!

S先生
S先生

造山帯とは、地震が多く火山の活動が活発で、陸地には山地や山脈、海洋には島が点々と並んでいる一帯のことです。そして、高校地理ではこの造山帯がどの形成時期でどの分布かを勉強します。

 

まず、陸地の大地形は形成時期によって3つに分けられます。その3つが古いほうから、安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯です。イメージはこんな感じです。

安定陸塊は平たい、古期造山帯はなだらかな山脈、新期造山帯はごつごつとした山脈、というところでしょうか。ある程度イメージをつかんでもらったところで、詳しく解説していきます。

 

この記事を読んでわかる事・安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯について理解できる

・安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯の分布がわかる

・山地の地形が理解できる

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新期造山帯

これは新期造山帯の山脈の一つである、ヒマラヤ山脈です。ゴツゴツとしていてとんがっていますね。

 

このような新期造山帯は中生代、新生代以降に形成されました。

 

中生代、新生代というと恐竜が出現し、その後に哺乳類が誕生した時代です。

 

大昔のように聞こえますが、地形について考えるときには“結構最近”と思うことがポイントです。

 

その“結構最近”に起きた造山運動によって大山脈になったので、起伏が大きいのです。

 

また、新期造山帯の山脈は今でも造山運動をしています。(主にプレート同士の狭まる運動、一部ずれる運動です)そのため、地震や火山の噴火がたびたび起きるのです。

 

そして、新期造山帯では銅や石油が採れます。

 

古期造山帯

これは古期造山帯の山脈の一つである、アパラチア山脈です。新期造山帯のヒマラヤ山脈と比べるとかなり低く、ごつごつ感がだいぶ減っていますね。

 

 

このような古期造山帯は古生代という時期に大褶曲山脈(後で説明します)になり、そのあと浸食作用をうけました。

 

古生代は三葉虫が栄え、陸上動物が出現した時期です。

 

これもかなり昔のように聞こえますが、

 

“結構最近”と考える中世代・新世代の少し前の時期なので、“ちょっと前”と考えるとわかりやすいです。

 

“ちょっと前”に形成され、今まで水や風によってだんだんと削られてきたため、低くなだらかなのですね。

 

そして、古期造山帯では石炭などの地下資源が豊富だということを頭に入れておいてください。

安定陸塊

これは安定陸塊の一つである、ギアナ高地です。

 

今までとは違い、山脈要素がほとんどないですね。

 

気が付いた方もいると思います。安定陸塊には「山脈」という名前がつかないのです!

 

先に言っておくと、「○○平原」と名前がつくところは大抵、安定陸塊です。

 

このような安定陸塊は先カンブリア時代という時期からあります

 

先カンブリア時代とは46憶年前の地球が誕生してから約40億年続いた時代です。

 

これも今までとは違いますが“かなり昔”と思いましょう。

 

安定陸塊とは、“かなり昔”に地面が動き、陸地が上がったり下がったりした(造陸運動)結果できた地形なのです。

 

形成されたのがかなり昔で、しかもプレート同士が押し合ったり潜り込んだりしていない(造山運動をしていない)ので、

 

平らな台地や平原になった、と考えるとわかりやすいです。

 

そして、安定陸塊では鉄鉱石がよく採れます。

 

大昔の生き物の死骸が地中で長い年月をかけて鉄鉱石に変化したからなのです。

分布~安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯はどこにあるのか?~

(引用:とうほう出版 新編 地理資料2016)

さて、今度はさきほど出てきた造山帯の分布をみていきましょう。この表は安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯の分布を表します。しっかりと区別しましょう。

新期造山帯

上の分布画像のピンク色の部分に位置します。

 

どこかで見たことがあるな、と思った方はおそらく正解です!

 

そう、新期造山帯は中学校でも学習した「アルプス・ヒマラヤ造山帯」「環太平洋造山帯」に位置するのです。

 

新期造山帯は山脈の数も多いですが、「これはよく出る!」というものをピックアップしておきます。

≪覚えておくべき新期造山帯≫

  • ①アンデス山脈②ロッキー山脈③チベット高原④ヒマラヤ山脈
  • ⑤イラン高原⑥カフカス山脈⑦アナトリア高原⑧カルパティア山脈
  • ⑨アルプス山脈⑩ピレネー山脈⑪アトラス山脈

古期造山帯

上の分布画像の黄色の部分に位置します。

 

困ったことに、古期造山帯の分布にはこれといった特徴がありません、、、が大丈夫です!

 

古期造山帯の狙われるポイントさえ覚えておけば、大抵のものには太刀打ちできます。

 

 ≪覚えておくべき古期造山帯≫

  • ①アパラチア山脈②グレートディヴァイディング山脈③アルタイ山脈
  • ④テンシャン山脈⑤ウラル山脈⑥スカンディナヴィア山脈
  • ⑦ドラケンスバーグ山脈

 

そして注意すべきなのが③アルタイ山脈と④テンシャン山脈です!

 

この二つの山脈は古期造山帯なのに高くて険しいのです。

 

それは、インドプレートが衝突して再隆起した山脈だからです。

安定陸塊

上の分布画像の黄緑色の部分に位置します。

 

大陸の大部分を占めていますね。

 

大陸のほとんどが安定陸塊だから覚えるのが大変そう、、、と思うかもしれません。

 

でも大丈夫です!よく出るポイントを挙げておきます。

 

≪覚えておくべき安定陸塊≫

  • ①ブラジル高原②カナダ楯状地③オーストラリア楯状地
  • ④中央シベリア高原⑤デカン高原⑥ロシア卓上地
  • ⑦バルト楯状地⑧エチオピア高原

 

ここで安定陸塊の変わり者を紹介します。

エチオピア高原です。

 

安定陸塊は平らな台地や平原である、と覚えましたね。

 

でも、エチオピア高原は標高が2,000m以上あり、中には4000mにまで及ぶ高い山脈もあるのです。

 

どうしてこんなことになったのでしょう。

 

それは、エチオピア高原がアフリカ大地溝帯にあるからです。

 

アフリカ大地溝帯はプレートの裂け目にあたるので火山もあり、標高も高いのです。

山地地形について

 

新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊について一通り解説したところで、今度は山地地形について解説します。

 

山地地形ですが大きく分けて3つあります。

 

⑴褶曲山地、⑵断層山地、⑶火山地形です。

それでは順に説明します。

 

⑴褶曲山地

(引用:とうほう出版 新編地理資料2016)

 

これは褶曲山地の一つ、ヒマラヤ山脈です。

 

あの有名アニメのかわいらしい女の子が駆け回っていたとは思えないほど険しいです。

 

また、波のようにぐにゃっと曲がっていることが特徴的ですね。

 

どうしてこんなに曲ってしまったのでしょうか。

 

それは、褶曲山地は地層が左右から強い圧力で押されることによってできるからです。

  • ①ガスを含む
  • ②石油を含む
  • ③水を含む

イメージとしてはこんな感じです。

 

この、「左右から強い圧力で押されてぐにゃっと曲がること」を「褶曲」といいます。

 

押されて褶(しわ)のように曲がるから「褶曲」 と覚えるといいです。

 

そして、褶曲によって凸になった部分を「背斜部」といい、尾根になります。

凹になった部分を「向斜部」といい、になります。

 

≪重要ポイント≫

ここで重要なのは、背斜部の内部から石油が採れるということです!

 

 

これはよく問われます。ぜひ覚えておきましょう!!

⑵断層山地

(引用:とうほう出版 新編地理資料2016)

断層山地は写真ではわかりにくいので、イラストでイメージをつかんでください。

 

まず、判断するポイントは地層のずれです。

 

明らかに以前は続いていたのに今はずれているな、と思えると思います。

 

上のイラストもそうですよね。これは、断層同士が押し合ったり、引っ張り合ったり、反対方向にずれたりすることによって、断層山地ができたからなのです。

⑶火山地形

日本人なら誰もが知っている富士山ですが、火山地形なのです。

 

富士山が噴火したら..などという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

この火山地形ですが、マグマが上昇することによって形成されます。

 

≪重要ポイント≫この分野でよく問われるのがハワイ島です。

 

ハワイ島はホットスポットという地中の奥深くからマグマが噴出する場所にできた島なのです。

 

海のど真ん中にどうしてポツンと島ができたのだろう、、と思っていましたが、納得ですね。

 

同じくホットスポットとして知られているのがアイスランドです。覚えておきましょう。

 

また、勘違いしやすいのがヒマラヤ山脈です。

 

新期造山帯の話に出てきたので、ヒマラヤ山脈は地震や火山が多いと考える方が多いと思います。

 

ところが、ヒマラヤ山脈地震は多いけれど火山はないのです!

 

ヒマラヤ山脈はプレート同士がぶつかり、ユーラシア大陸とインドの間の海底が押し上げられてできた山脈です。

 

だから火山形成に必要なマグマの噴出がないのですね。

まとめ

今までの話をざっとまとめます。

 

まず、大地形は形成時期によって3つに分けられましたね。

・新期造山帯

新生代、古生代以降に形成され、まだ活動中なため高く険しい

地震や火山が多い

銅、石油がよく採れる

環太平洋造山帯、アルプス・ヒマラヤ造山帯に分布

・古期造山帯

古生代に形成され、浸食されたためゆるやか

石炭がよく採れる

テンシャン山脈、アルタイ山脈は高くて険しい

・安定陸塊

先カンブリア時代に形成された

造山運動をしていないので低くてなだらか(平地、平原)

鉄鉱石がよく採れる

大陸のほとんどを占める

 

おおまかな特徴というとこんな感じでしょうか。また、山地地形は3つに分けられましたね。

 

 

・褶曲山地

波打っているような山地

左右からの強い圧力で形成される

背斜部に石油が埋蔵される

・断層山地

明らかに地層がずれている

断層同士の運動により形成される

・火山地形

俗にいう火山

マグマの噴出で形成

ハワイ島はホットスポット上にある(もちろん火山あり)

ヒマラヤ山脈は火山なし

 

 

個人的な経験からですが、山地地形に比べて大地形(新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊)のほうが何倍も問われやすいです。

 

また、大地形についての理解が深まれ深まるほど、後に習う「気候」「農業」の範囲もかなり理解しやすくなります。

 

よって、勉強していくにはまず大地形の範囲を完璧にし、その後で山地地形の知識をつけていくという手順をオススメします。より詳しく勉強したい人は「目からウロコの なるほど地理講義 系統地理編」を読んでみましょう。

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