地方風、熱帯低気圧について(フェーン現象、シロッコ、やませなどを詳しく解説!)

自然

みなさんこんにちは!今回は高校地理の「地方風、熱帯低気圧」について解説していきます。

 

この分野ですが、フェーン現象やシロッコ、やませなどの地方風だけでなく、熱帯低気圧である台風や前線を伴わない低気圧など、種類がありすぎて覚えられない!という方も多いと思います。

 

しかし、逆に、理解して覚えることさえできれば、試験で得点につなげることができます。2019年のセンター試験地理Bの問1でも、熱帯低気圧、台風に関する問題が出題されていました。

 

それでは解説をしていきます。

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フェーン現象

これはフェーン現象でよく知られる、アルプス山脈の写真です。フェーン現象とは、簡潔に言うと、「風が山にぶつかることによって、風上と風下の温度が変化する現象」のことです。

 

ではこれから、フェーン現象について下の図を用いて説明します。

3000mの山を風が越えるとします。

 

①20℃の湿った空気が山麓にあります。

空気が山腹を上昇すると、温度が下がります。湿った空気だと雲ができます。ここでは、100m上昇すると1℃下がるとします。

 

②①で雲が発生すると、温度の下がり方が緩やかになります。

ここでは、100m上昇すると0.5℃下がるとします。

 

③下降するとさっきの逆で、空気の温度が上昇します。

ここでは、100m下降すると1℃上がるとします。雲もなくなるので、乾いた空気が吹きます。

 

一連の流れを踏まえてみると、標高0mの時点ではじめ20℃だった空気ですが、吹き終わりでは30℃になっています

 

確かに吹き終わりは吹き初めに比べて温度が高くなっていますね。

シロッコ

シロッコは「局地風」の一つです。

 

田中くん 田中

 

「局地風」って何ですか?

S先生
祥子先生

局地風というのはね、特定の地域に吹く、特定の風のことを言うのよ。これから紹介するシロッコだけではなくて、他にもフェーン、ボラ、ブリザードなどがあるのよ。

 

そんなシロッコですが、どこに吹いているのでしょうか。

それは、上の画像のオレンジ色の矢印のところに吹いています。ちょうど北アフリカから、地中海を通って南欧に吹いていますね。

 

シロッコの特徴には、高温で砂塵を含むことが多いということがあります。

 

押さえておきましょう。

やませ(東北地方)

やませとはどういったものなのか解説します。やませとは、日本の局地風です。初夏~初秋に北海道南東部や東北地方東部(太平洋側)に吹きます。

日本列島のこの辺りですね。この風は寒冷なうえに、濃霧を発生しやすいという特徴を持っています。

 

東北地方におけるやませ

さきほどおおまかに説明した「やませ」ですが、東北地方での人々の暮らしに大きな影響を与えています。

 

突然ですが、東北地方で作られるおいしい食べ物と聞いて、何を思い浮かべますか?

 

それは、、、、、お米です。

 

農林水産省の調査によると、全国に占める東北のお米の収穫量の割合は27.5%と、全国で一番多いのだそうです。

 

そんなお米で有名な東北地方ですが、やませによってお米の収穫量がとてつもなく少なくなってしまう「冷害」になることがあります。

 

その理由は二つあります。

  1. 稲が低温に弱い時期にやませが吹くから。
  2. やませによって生じた濃霧が日照不足を招くから。

です。

 

局地風が少し身近に感じられたのではないかと思います。

熱帯低気圧と台風

次に台風について解説していきます。ところでみなさん、台風と熱帯低気圧はほぼ一緒なものだということを知っていますか。

 

S先生
S先生

例えてみると、熱帯低気圧はピカチュウ、台風はライチュウといったところでしょうか。

たかしくん
たかしくん

ポケモン世代ではないのでわかりません。

「熱帯低気圧」とは

先ほどから登場している熱帯低気圧とは何なのでしょう。熱帯低気圧とは、熱帯の海洋上に発生し、熱帯~温帯地域に暴風雨をもたらすものです。

 

あたたかい海で発生しているので、もちろん中心は暖かい空気でできています。

台風とは

では次に台風についてです。熱帯低気圧が発達して、ある条件を超えると台風ができます。

 

その条件は

①北西太平洋または南シナ海に存在すること

②低気圧域内の最大風速が17m/sであること

です。

 

先ほど、熱帯低気圧はピカチュウ、台風はライチュウと例えたのは、”この二つの条件をクリアすると熱帯低気圧から台風に進化できる”と考えることができるからです。

熱帯低気圧と赤道

上で、熱帯低気圧は熱帯の海洋上に発生すると言いましたが、熱帯低気圧には大きな落とし穴があります。

 

というのも、熱帯低気圧は赤道上には生じないからです。この内容はときどき試験で問われることがあります。

 

引っかからないようにしましょう!

前線を伴わない低気圧

さて、これまで熱帯低気圧や台風について話してきました。最後に、前線を伴わない低気圧について解説していきます。

たかしくん
たかしくん

先生、前線って何ですか?

 

S先生
祥子先生

前線っていうのはね、冷たい空気と暖かい空気がぶつかった境目のことをいうのよ。

 

雨が降ったり天気が悪くなったりするとき、多くの場合前線が発達しています。しかし、台風は前線を伴わないのです。

 

なぜなら、台風は暖かい空気の塊だからです。

 

おなじく前線を伴わない低気圧には

  • サイクロン(インド洋から南アジアに向かって吹く)
  • ハリケーン(大西洋中西部、太平洋中東部から西インド諸島、北中米に向かって吹く)

などがあります。サイクロンとハリケーンの違いは、マーク問題の正誤問題でよく問われます。

注意して覚えておきましょう!

まとめ

今回の内容をざっくりおさらいします。

 

・フェーン現象=風が山にぶつかることで、風上と風下の温度が変化する現象

・シロッコ=北アフリカから南欧に向かって吹く局地風(高温で砂塵を含む)

・やませ=北海道南部、東北地方東部に向かって吹く局地風(寒冷)

冷害を招く

・熱帯低気圧=熱帯の海洋上に生じ、熱帯~温帯地方に暴風雨をもたらす

・台風=熱帯低気圧+二つの条件(赤道上には生じない)

・前線を伴わない低気圧には台風のほかにサイクロン、ハリケーンがある。

 

 

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