canとbe able toの違いは?例文で解説するとももに問題演習つき【英文法】

今回は、「~出来る」という表現である、「can」と「be able to」について説明していきます。

 

両方とも、同じような意味で指導されますが、どういった違いがあり使い分けをするのか、意外に知らない方が多いです。

 

誰しもが知っていそうな知識でありながら、ニッチな部分でもあるので、試験で狙われることもしばしば。特に英作文を書くときには注意が必要です。

 

最後には問題演習もついているので、問題を解いて実際に使いこなせるようにしましょう。そしてテストで取りこぼしをせずに他の受験生に差をつけていきましょう。

この記事を読んだら分かること・「can」と「be able to」の違い
・「can」と「be able to」の過去形・否定形
・やりがち!絶対に使用してはいけないケース
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「can」と「be able to」の意味の違い

まずは意味の観点から「can」と「be able to」の違いを考えていきましょう。

 

と言いたいところですが、意味における違いはほとんどないのです。両方とも【~出来る】と取って頂いて差し支えありません。

 

他の様々な英文法の言い換えだと、微妙な意味の違いや、細やかなニュアンスの差異があったりするのですが、現在形の「can」と「be able to」については、あくまでほぼほぼ同一の表現だと解釈しても良いでしょう。

 

但し、一部例外があります。それを少し例文とともに紹介します。

canを主に使う場合を例文とともに解説

英語で、受動態の時にはcanを使うことが多いです。

 

This tickets can be purchased online.
「このチケットはインターネットで購入することができます」
もっとも、受動態でもbe able toを使う場合もあるので完全に使用できないというレベルではなくあまり使われないというものです。
おそらくbe able to beというのは非常にくどい感じを与えてしまうことが原因と思われます。

 

また、モノが主語に来るときもcanを使うことが多いです。

This room can accommodate up to 100 people.
「この部屋は100人収容することができます」

 

be able toは人の能力を示すことが多いのでモノが主体にとりにくいことが原因です。

be able to のみを使う場合

一方、他の助動詞とともに使う場合、canではなくbe able toを使います。

 

例えば、willと使う場合にはwill canと言わずにwill be able toとなります。

 

I will be able to attend the meeting tomorrow.
「私は明日のミーティングに出席することができますよ」

 

同様にmust の場合もmust canは言いません。must be able toとなります。

 

Applicants must be able to speak French.
「応募者はフランス語を話せなくてはいけません」

 

 過去形「could」と「was able to」の違い

 

先ほどは、「can」と「be able to」の意味上における違いは、ないと解説しました。それでは過去形ではどうでしょうか。

 

過去形にした場合、「can」が「could」、「be able to」はbe動詞の部分の時制が変化して、「was(were) able to」となりますね。ここでは便宜上、「was able to」としておきます。

 

さて、これらの表現の過去形の意味を考えましょう。「~出来る」の過去形なので、「~出来た」となりますね。こちらも両者共通です。

 

では「could」と「was able to」の違いはどこにあるのか。それは使用できるケースが違うのです!

 

「was able to」は基本的に万能なもの

使えるケースが違うということは、当然、使用可能な場合とそうでない場合があります。

 

そのケースについて確認しておきたいのですが、基本的に「was able to」は万能です。特段使えないケースというものもなく、困ったら使っておいて間違いのないものになります。

 

基本的な事項から覚え、派生の例外事項を抑えていきましょう。

「could」が使えないケース

さて、いよいよ最大の山場です。「could」が使えないケースについて考えていきましょう。使えないケースで使用してしまった場合、不正解となりますので、最大限に注意したいところです。

 

「could」ですが、1回のみの成功を示す「出来た!の場合は使用できません。

 

・サッカーの試合でシュートを決めることが出来た。

・昨日レストランで、ラーメンを食べることが出来た。

・大好きなあの子と結婚することが出来た。

 

これらの日本語の文章を考えます。どの文章の「~出来た」の部分も、「~することに成功した」と言い換えることが出来ますね。つまり、一回限りの経験を表す文章ですね。

 

こういった1回限りの成功体験を示す、「~出来た」の場合、「could」は使うことが出来ないのです。

 

そのため、英語にすると

  • I was able to get a goal in soccer game.(サッカーの試合でシュートを決めることが出来た。)
  • I was able to eat ramen in restaurant yesterday.(昨日レストランで、ラーメンを食べることが出来た。)
  • I was able to marry a girl who I loved so much.(大好きなあの子と結婚することが出来た。)

 

となります。

「could」が使えるケース

では、次に「could」が使えるケースについて考えます。

 

主に以下の2つの場合があります。英作文を作成する時には気をつけましょう。

能力を示す「できた」の場合

1つ目は、能力を示す時の「出来た」です。簡単に言うと継続的にできたことを指します。

 

I could swim when I was young.(私は子供の時に、泳ぐことが出来た。)

 

先ほど扱った1回の成功体験の「出来た」と比較して、今回は「(自分の能力で)~することが継続的に可能だった」という意味で取れますね。

 

こういった、ケースには「could」を使っても構いません。

 

知覚動詞の場合

また動詞が知覚動詞の場合も「could」で表現することが出来ます。

 

I could hear the sound.(私は、その音を聞くことが出来た。)
知覚動詞と言うと、主に「見る」「聞く」「感じる」といった感覚に関係する動詞で、「hear/聞く」「see/見る」「feel/感じる」などがありますね。
日本語で「私は、その音を聞くことが出来た。」とだけ見ると、文脈によっては1回限りの成功体験として捉えるケースもあるかと思われますが、知覚動詞の場合に限っては、例外的に「could」を使用することが出来ます。

「could」の否定語「couldn’t」の場合

couldは使用できる場合は限定的でしたが、その否定語「couldn’t/~出来なかった」はどういったケースにも使用することが出来る万能表現です。

 

例えば、上記のI was able to get a goal in soccer gameも否定語が入る場合は使うことはできます。

 

I couldn’t get a goal in soccer game.
(サッカーの試合でシュートを決めることが出来なかった。)

 

I could get a goalはできませんが、couldn’t get a goalは可能になります。

 

通常形と否定形で微妙に用途が違うのはややこしいところですが、しっかりと区別をして混同しないようにしていきましょう。

今回扱った内容の演習問題

最後に演習問題を解いて、万全の理解をしましょう。以下の文章で誤っている箇所があるならば指摘しましょう。

1.I could win the prize.

could→was able to
私は賞を受賞することが出来た。一回限りの成功体験のため、「could」は使用不可。

 

2.I could watch a baseball game at Hanshin Koshien stadium.

誤りなし
私は阪神甲子園球場で、野球の試合を見ることが出来た。
一回限りの成功チックな文章ですが、「watch」という知覚動詞が使われているため問題なし。

 

3.I couldn’t eat a sandwich.

誤りなし
私はサンドイッチを食べることが出来なかった。「couldn’t」はどんな文章にも使用可能。

 

まとめ

いかかでしたでしょうか。

 

今日扱った単元は、読解や文法問題では頻出ですし、さらに英作文においてもうっかりミスをしやすい単元です。

 

しっかりと理解をして、細かいミスをしないように気を付けていきましょう。

 

こうしたネイティブに近い文法については「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」がおすすめです。ネイティブのニュアンスで日本人用の英文法がかかれているのでかなり勉強になります。

 

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