今回は、「used to」という句が含まれる英語の表現3つを区別して覚えていこう、という記事になります。
扱うのは「used to 原型」「be used to 名詞」「be used to do」の3つです。どれも見かけの形だけで見ると、どれも似ていますが、意味の面から言うと全くと言っていいほど違います。
入試でも頻出の表現で、絶対に知っておかねばならない知識になってきます。
しっかりと区別・理解をして、万全の状態でテストや試験などに臨めるようにしましょう。
①「used to 原型」について
まず最初に紹介をするのは「used to 原型」のパターンです。これは高校の初歩レベルで、知っておられる方も多いのではないでしょうか。早速例文を確認しましょう。
赤字で示したところが、今回の争点です。「used to」の後ろに動詞の原形が来ていますね。辞書的な意味で言うと「以前は~したものだ」という意味になります。
過去のニュアンスが伴ってきて、「大人になった今振り返ると、高校生の頃そのゲームしてたなあ」と過去を振り返っています。
また、もう一つのニュアンスとしては、「今は違うけど」というものがあります。
この人は今はしていないゲームを、思い出として振り返っているのですね。
過去の規則的な習慣を、振り返るといった情景と共に覚えておきましょう。
②「be used to 名詞」について
次は「be used to 名詞」についてです。
先ほどとの違いは、beがついてきて、「used」が過去分詞の形として使われていることと、後ろが動詞の原形ではなく名詞になっているということです。それでは例文をしっかりと確認していきましょう。
先ほどの「used to 原型」とは全く意味が違いますね。
またこちらの表現の後ろは、名詞だけでなく動詞の名詞化(動名詞)を置くことも勿論可能です。
I am used to playing the game.(私はそのゲームをプレイすることに慣れている。)
「be used to」の後ろに、動詞に「ing」をつけた動名詞が置かれています。このパターンも抑えておきましょう。
また「慣れている」という表現で言うと、「be accustomed to 名詞」という形も全く同じ意味になります。
「used」の部分が「accustomed」に変わっただけなので、理解も簡単ですね。
③「be used to 原型」について
最後に紹介するのは「be used to 原型」のパターンです。
動詞の原形が直後に来る点は、①と同じですが、その前に「be」を置く点は②と同じですね。
形上ごちゃごちゃになりやすいので、区別をしましょう。
I am used to break the building.(私はその建物を壊すために使われる。)
形の面ではややこしいですが、意味合いとしては最もシンプルです。「be used」の部分が受動態で「使われる」となります。
そして「to do」の部分が、中学の不定詞の発想で「~するために」となります。
そして「~するために使われる」です。深いことは考えず、シンプルな意味なので、足元をすくわれないように覚えておきましょう。
今回の練習問題
丁寧なニュアンスがないことに注目。またcan内での「~出来る」「~かもしれない」の見分けが必要になってくるケースがあります。形上はどちらも問題がないのが、今回の例題ですね。
まとめ
お疲れさまでした。ここまでしっかりと勉強をしてきたあなたは万全の理解ができたはず。
意味合いと形に着目をして。混同して覚えてしまわないように注意をしましょう。各種テストでも最頻出なので、是非覚えておきましょう。
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