よく生徒から進路関係について相談を受けます。
その中でもよく「進研模試E判定ですけど受かりますか?」「3年の夏以降から頑張ってもいけますよね?」などという質問(?)や希望をおっしゃる方が多くおられます。
個人的には、模試は判定も大事ですが、どのような時期にどのようなレベルかを知ることもかなり大事になってきます。
ただ単純に、模試でE判定といってもいろいろな種類があるので、各大手予備校の模試について解説をしていきたいと思います。
さらに、模試を受け終わった生徒は今後どうすべきかなども述べていきたいと思います。
この模試については実際に生徒に解かせたりと研究の上での話なのである程度信頼性はあると思います。みなさんの勉強の参考になればと思います。
模試の種類ついて解説
大学受験に際し、模試はかなり多くの種類が存在します。どれを受けたらいいかというと大抵は学校で受けさせられるものを受けるという形になると思います。
とはいえ、個人で申し込みすることができる模試もあるので、参考にしていただければと思います。
今回は、河合塾全統模試、ベネッセ進研模試、駿台模試、代ゼミ模試について解説します。
なお、医学部受験を考えておられる方は「医学部模試おすすめ」という外部の記事がまとまっていますので、そちらをご参考にされるとよいでしょう。
進研模試(ベネッセ)
進研模試は模試の中では母集団が一番多く、受験者数が40万人程度いる大規模な模試です。
1年生の11月模試ですら約45万人の受験者数がいる非常に大規模な人数が参加しています。昨年のセンター試験の受験者数が55万人なので、ほぼほぼ大学受験をする生徒は進研模試を受けていると言っても過言ではないでしょう。
しかも、申込みは学校を通じて申し込まなければならず、浪人生が受けれる機会はほぼほぼないため、現役生の実力のみが図ることができる模試です。
模試の中で問題は難易度は易しい部類に入ります。
英語を例に取ってみると使用されている英単語のレベル基本的なものが多く、基礎を中心に問題が作成されています。
そのため、「超上位高校の生徒は受けない」という部分もあります。
ただ、自分の志望が超上位校というわけでなければ、基本的にどの高校も受験する人はいるのでとりあえずは受けておいた方がいいでしょう。
また、学校でClassiを利用しているなら成績が連動して表示されるので利用したほうがよいでしょう。Classiについては「勉強で高校生が使うアプリclassi(クラッシー)とスタディサプリを比較して検証してみた(口コミ・レビューあり)」に詳しく書いてあります。
進研模試の時期について
進研模試は高校1、2年生は7月、11月、1月に開かれます。科目は英国数の三科目ですが2年の11月からは5科目受験が可能になります。
高校3年、高卒生は記述模試が4月、7月、マーク模試が6月にあります。そして、9月、10月には駿台と共同実施するベネッセ・駿台マーク模試があります。
浪人生は、ベネッセ・駿台模試のみ駿台から受験することが可能となっています。それ以外は進研模試は個人申込をしていないので、原則受験できません。
そして、この模試を自分の学力の基準値にするのであれば、できれば2年の1月模試までには志望校に対しE判定以上、または偏差値60以上は取っておきたいです。
特に、5科目が始まる11月では、新たに始まる理社は聞いている内容がかなり基礎問題なのでここでしっかりと得点を取って今後の学習につなげていきたいです。
利用した生徒を見てみると成長の伸びが1,2年時に比べ3年時ではあまり感じられにくい感じをうけます。つまり、不可能とはいいませんが3年時にこの模試でE判定で逆転合格というのは難しいので受験を真剣に考えている人は2年の1月を一つの勝負と考えるといいでしょう。
ベネッセは基本的な勉強を行うので通信教育で勉強をする人はこちらを利用してもいいでしょう。
駿台全国模試(駿台)
駿台では、駿台全国模試を高校1,2年は5月、10月、1月に開催されます(2020年は5月はコロナのため不開催)。
また、高3生は5月9月に全国模試が、ベネッセとの共同の模試が10月にあります。
駿台模試は裏で「残酷(ざんこく)模試」と揶揄される程レベルが高いです。公式ページでは「難関国公私立大学や医学部医学科対策のためのハイレベル記述・論述模試です」とあり、他の模試よりも偏差値が5~10低く出ることもざらです。
しかも、平均点が30点台がでるなど普通にあります。「未知の難易度に遭遇した時」の対処法を探るという意味でも1回は受けておいてもいいかもしれません。
また、この模試でEの判定を食らっても他の模試でそこそこの判定が出ているのであればそれほど落ち込む必要はないかもしれません。
全国統一模試(河合塾)
河合塾が主催する全国統一模試ですが、個人的には一番オーソドックスなレベルの模試だと思います。人数としては10万人前後から40万人までと進研の次ぐらいの人数の多さを誇ります。
ただ、模試の形態は進研と違い、全統模試は問題の難易度に傾斜をつけるため、難易度の低い問題から高い問題までバランスよく揃っている形です。
例えば、英語を見てみると進研模試ではリスニングか会話表現問題が選択であるのに対し、全統では選択問題はなくすべての形式に解答する形になっています。
また、熟語や正誤問題、並び替えから英作まで入試で頻出の問題形式での出題がされるので取りこぼしなくすべての力が図れるような問題の作りになっています。
ですので、解けなかった問題をしっかりと復習をして、次に繋げてレベルアップが大いに図れる模試といえます。
開催時期としては、進研模試とほぼほぼ同じです。そして、E判定脱却の時期ですが、私の肌感覚ですが全統模試の判定がそのまま入試結果に反映されることが多いことから3年の7月時点ではこの模試で志望校でE判定以上をとっていたいところです。
模試を受けた生徒がするべきこと
E判定を受けようと、A判定を取ろうと模試を受け終わったみなさんがすべきなのは、結論
模試の復習をする
ということです。
志望校を諦めてもいいですし、継続してもいいですが、勉強を継続することは変わりません。
志望校を下げたとしても確実に合格するわけではないで、E判定を取ろうと取るまいと勉強を継続することは必要です。(当たり前ですが)
では、どのように復習をするといいでしょうか?それについては、詳しくは別記事で解説をしたいと思います。
ただ、いえるのは模試の復習とは、模試の問題(類問)がきても解ける状態に持っていくというのが大事になります。
しっかりと、勉強していきましょう
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