酸性雨とは?酸性雨に関する入試問題も解説【地理B】

自然

みなさんこんにちは。今回は酸性雨について解説していきます。

 

テレビなどで酸性雨という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

 

今回は酸性雨の原因や被害、どのような雨なのか(pHも)について解説していきたいと思います。また、最後には入試問題も頻度はそれほど多くないですが、出題されたときには差がつきます。

 

センター2015年の問題解説まであるのでぜひとも最後まで読んで挑戦してみてください。

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酸性雨とは

そもそも酸性雨とは何なのでしょうか。

 

酸性雨とは、その名の通り、酸性の雨が降ることを言います。

 

普通の雨はほとんど中性になっています。㏗でいうと7.0よりも少しだけ低い数値をとります。

 

(純水の㏗は7.0ですが、雨は空気中の二酸化炭素が含まれているため、7.0よりも少し酸性が強くなります。)

 

一方で、酸性雨は㏗5.6以下になっています。数字だけを見ても一目瞭然だと思います。

㏗とは?

ところで先ほどからでてきている㏗ですが、「㏗ってなに?」と疑問に思う方もいると思います。簡単に説明します。

 

まず、㏗は水溶液の性質(酸性・アルカリ性の程度)を示す単位のことです。長さの単位にm、重さの単位にグラムがあるのと同じような感じです。

 

そして、㏗7を基準(中性)として、7よりも値が小さければ酸性(酸っぱい)、7よりも値が大きければアルカリ性(苦い)となります。

(出典:HORIBAより)

酸性雨の原因

では、そんな酸性雨ですがどのようにしてできるのでしょうか。

 

雨はもともと中性に近いですから、何か酸性の物質が溶け込んでできる以外方法はありません。

 

その酸性物質が「二酸化硫黄」や「二酸化窒素」なのです。それぞれ「SOx」「NOx」と呼ばれることが多いです。

 

二酸化硫黄や二酸化窒素は工場や車から大気汚染物質として放出されます。

 

よって、人間が近年、工業的に豊かな暮らしをするようになってから酸性雨の被害が増えてきたのです。

酸性雨の被害状況

酸性雨の被害にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

代表的なものとして、

  • ①山の木が枯れて、森林が破壊される
  • ②コンクリートでできた建物や像が溶けてつららのようになる
  • ③酸性雨に打たれた野菜の葉が変色する

 

などがあります。

 

①山の木が枯れて、森林が破壊される

(出典:wikiより)

この問題に関してよく名が挙がるのが旧西ドイツのシュヴァルツヴァルトです。

 

第二次世界大戦後に酸性雨の被害により、多くの木々が枯渇しました。今は乾燥が原因になっているという説もあります。

 

その様子から「黒い森」とも言われています。

 

また、チェコ・旧東ドイツ・ポーランド国境に広がる「黒い三角地帯」は半数以上の樹木が枯渇しました。

 

こちらも原因は硫黄酸化物や硫化物が高濃度で降り注ぐ、酸性雨の影響であると考えられています。

②コンクリートでできた建物や像が溶けてつららのようになる

酸性が強すぎて、コンクリートや銅像が化学反応を起こし、溶けてしまったというのが原因です。

 

直接問題として出題されることは少ないかもしれませんが、下にある画像のようなイメージを持っておいてください。

出典:https://www.n-kd.jp/move/feature/0702.html

 

酸性雨に関する入試問題

では実際に出題された入試問題を解いていきましょう。

 

これは2015年度のセンター試験地理Bの問題です。少し難しいかもしれませんが、今回の内容を思い出しながら解いてみてください。

解説

まずこの問題でポイントになるのが「二酸化硫黄=酸性雨の原因」ということです。

 

工場や車から大気汚染物質として排出されるのでしたよね。だから、工業化が進んでいる地域でたくさん排出されます。

 

①を見てみましょう。

 

グラフの始めは低いところから始まり、ずっと右肩上がりです。これは近年様々な分野で成長が著しい中国です。石炭の消費量も多いですから、二酸化硫黄の排出も多くなります。

 

続いて②を見てみましょう。

 

もともと排出量が多く、一度上がったもののまた下がっていますね。いまだに排出量は多いですね。これは、早くから工業化が進み、人口が多い分、エネルギー消費量も多いアメリカです。

 

次に③を見てみましょう。

1960年を境に減少傾向にあります。値は比較的ずっと低いままですね。

これは、一番人口が少なく、活動の規模が小さいオーストラリアです。

 

最後に④を見てみましょう。

もともとの排出量は多かったのですが、今は日本と同じくらいまで減っています。

これは、産業革命の元となり、かつて重工業の生産が著しかったイギリスです。

まとめ

今回の範囲について簡単におさらいします。

・酸性雨は二酸化窒素や二酸化硫黄が原因となって降る㏗5.6以下の雨のこと。

・酸性雨の被害は

①山の木が枯れて、森林が破壊される

②コンクリートでできた建物や像が溶けてつららのようになる

③酸性雨に打たれた野菜の葉が変色する

 

しっかり復習をして、理解しておきましょう!より詳しくは「村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編 (大学受験プライムゼミブックス)」を読みましょう。

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