英語の助動詞とは?助動詞の例文や表を用いて簡単に解説【大学受験の英文法】

みなさん、こんにちは。今回は英語の「助動詞」の基本について勉強していきましょう。

 

S先生
S先生

助動詞は高校や中学の英語の授業で最初の頃に習いますね。

ところで、その高校で習った英語の助動詞とは何かわかりますか?

 

助動詞とはその字の通り「動詞」を助ける。つまり、動詞の意味を補助する働きをする品詞です。

 

ただ、英語の助動詞には複数の意味があったりと助動詞の使い方がよくわからない人が意外といます。そこで、今回は英語の助動詞の例文や表を載せていますので使い方を区別していきましょう。

 

こちらでも解説をしているので、是非みてみてください。

・英語の助動詞の一覧表により助動詞の種類がわかる

・英語の助動詞の例文を覚えることで

英語の助動詞とは?

 

たかしくん
たかしくん

そもそも「助動詞」って「『動詞』を『助』ける」とありますが、どういう意味ですか?

S先生
S先生

ん。ナイス質問!それは以下の英語の助動詞を使っている文と使っていない文を見れば明らかよ。

 

私は走る。

私は走らなければならない

 

たかしくん
たかしくん

動詞の「走る」に助動詞の「〜ねばならない」という言葉がつくと義務の意味あいを感じます。

S先生
S先生

そう、その通り!!動詞に様々な意味の性質をくっつけて動詞をより詳しく説明する働きをするのを助動詞というの。

 

助動詞は動詞の直前に来て、助動詞の後ろに動詞の原形がきます彼に三人称が主語だったとしても助動詞のあとは動詞の原形がきます

 

助動詞の形:助動詞+動詞の原形

 

なお、疑問文については助動詞が先頭にきて、あとは一緒ですし、否定文については助動詞の後にnotを置くだけです

助動詞の種類

それでは、助動詞について実際どのような種類のものがあるのか見ていきましょう!色々と種類がありますが全部覚えられるようにしましょう。ちなみに、助動詞における確信度合いとして左から順に確信度合いが低くなっていきます。

 

must > will >would> ought to> should> can> may> might> could

「can」について

canについての意味を確認しましょう。おそらく、中学校で習ったのは「〜できる」という能力について習ったと思います。意味はそれだけでないので、文脈に沿って判断できるようにしましょう。

 

canの意味として以下の4つがあります。

能力「~できる」He can do anything. (彼はなんでもできる)
可能性「~でありうるIt can be true. (それは真実かもしれない)
許可「~してもよい」You can go home.(あなたは、家に帰ってもよい)
依頼「~してくれませんか」Can I go home?(私は)家に帰ってもいいですか

 

中学の時は能力の意味で習ったのかと思います。高校では、特に可能性の意味が頻出です。また、否定の時は「〜のはずがない」という意味になります。The story cannot be true.(その物語は真実のはずがない)可能性の否定「~のはずがない」の時はcannotと書くことが多いようです。

 

また、cannotの熟語として can’t help ~ingで〜せずにはいられないという意味の熟語があります。エルビスプレスリーでI can’t help falling love with you.(あなたを好きにならずにはいられない)という歌詞もありますね。

 

  be able toの意味とcanとの違い

canとbe able toは共に「〜することができる」といういみで共に言い換えが可能です。そして、canはbe able toとの違いですが、canは「~することができる」というようにカジュアルな感じになります。I can speak English.「私は、英語を話せます。」

 

これに対し、be able toを現在形で用いると、「~することができます」というように
フォーマルな感じになります。I am able to speak English.「私は、英語を話すことができます。」

 

canのほうがbe able toより広い意味での「できる」を表し、言いやすいので口語ではcanが
用いられることが多いです。また、be able toは可能性を表す表現は使えません。

 

逆に、be able toのみが使用できる場合として、①他の助動詞と共に使用する②完了形の時制を表す場合です。①については、例えば未来の助動詞willを使用する場合 will canはあり得ず、will be able toとなります。②についてもhave been able toという形になります。

may/might

次にmayについて話します。mayの意味として許可と推量の2つの意味があります。mustに比べより弱い表現と理解しましょう。

許可「~してもよい」You may go home.(あなたは、家に帰ってもよい。=家に帰ることを許可)
推量「~かもしれない」He may come to the party.(彼は、パーティーに来るかもしれない。=推量)

 

 mightについて

mightはmayの過去形と中学校で習ったことがあると思います。しかし、実際は過去の意味で用いることはなく、「ひょっとしたら~かもしれない」とmayより可能性が低い推量を表します。

 

ちなみに、can とmightは可能性の意味として文脈上似ることがありますが、canはあくまで理論上の可能性の話に止まり、mightは主体の気持ちとしての推量という形になります。

 

mayの過去形mightを用い、Might I ~ ?とすると「~してもよろしいですか」という許可の意味になります。そして許可を表すMay IやCan Iより丁寧な表現になります。例えば、Might I go home?(家に帰ってもよろしいですか。)という意味になる。

must

mustには義務と断定という2つの意味があります。mayを強めた表現と理解するといいでしょう。

義務(〜ねばならない)He must run fast.(彼は、速く走らなければならない。)
断定(〜に違いない)He must be a famous singer.(彼は、有名な歌手にちがいない)

なお、否定文はmustの後ろにnotを付け、「~のはずがない」となります。よって、He must not be a famous singer.(彼は、有名な歌手のはずがない)という意味になります。

 

ただ、助動詞canの推量の否定cannotも可能性の否定ということで「~のはずがない」という意味がありますが、must notのほうが確信度が高くなります。しかし、「~のはずがない」でのmust notをあまり見たことがないので、「~のはずがない」という推量の否定はcannotを用いることが多いと思います。

 

よって、先ほどの文はHe cannot be a famous singer.「彼は、有名な歌手のはずがない。」が一般的だと言えます。

 mustとhave to

mustの言い換え表現にはhave toというものがあります。ただし、have toは義務の意味はありますが、断定の意味はありません。よって、断定でhave toを使うことはできません

 

また、mustとhave toは肯定文では同じ意味ですが、否定文になるとmust notは「~してはいけない」と禁止を表し、don’t(doesn’t) have toは「~する必要がない」という禁止より弱い意味になります。

 

よって、You must not hurry.は「あなたは急いではいけない」というのに対し、You don’t have to hurry.は「あなたは、急ぐ必要はありません」となります。

 

なお、「〜する必要がない」という意味で、don’t have to とneed notは同じ意味で変換可能です。上の例文だとyou need not hurry.となります。

willと would

willは未来を表す助動詞です。助動詞willを動詞の前におくと未来を表します。そして、「今からみた未来」を表すwillに対し、wouldは「過去のある時点からの未来」を表します

 

例えば、I think that he will go to school.(私は、彼が学校に行くと思います)に対し、I thought that he would go to school.(私は、彼が学校に行くと思いました)という意味になります。つまり、過去の時点から未来を想定する形ですね。

  willとbe going toとの違いについて

will の言い換え表現として be going toを使うことができます。基本的に未来を表すということで同じ意味です。

 

ただ、両者の一番大きな違いは、未来についてすでに決まっていた(予定していた)かどうかです。

 

willはその場で決めた未来に対して 、be going toは、すでに決まっている(予定している)未来に使います。例えば、 I’ll see you at 7pm.は「七時に会おう!」とその場で予定を決める感覚ですし、 I’m going to have a drink with him tonight.「彼と今夜会う予定です」と前からの予定を表す未来となっています。

 

また、willには強い意思を示すことがあり、I’ll finish this by five.のように「五時までにこれを終らせる」、という強い意思を表します。

 would独自の用法

過去の強い意志を表します。例えば、He would do that work.(彼は、どうしてもその仕事をしようとした)という形になります。

 

また、過去の習慣で「よく~したものだ」というのも意味します。過去の習慣を表すwouldは、後ろに「よく(しばしば)」という意味を持つoftenが付くことが多いです。例えば、He would often go fishing when he was a child.は「彼は、子供の頃よく釣りに行ったものだ」という意味になります。

used to

used to は簡単にいうと過去の話を表明する助動詞です。2つの意味があると言われていますが、厳密に分けなくてもいいと思います。

過去の習慣「よく~したものだ」He used to go fishing.
「彼は、(以前)よく釣りに行ったものだ。」
過去の状態「以前は~だった」He used to be so stubborn when he was young.「彼は若いときはとても頑固だった」

wouldとの違いですが、wouldは今も昔もしている可能性がありますが、used toは昔はしていたけど、今はしていないという意味になります

 

なお、be used to~ingのよく〜しているという熟語と区別する問題が出てくるので、used toはあくまで助動詞なので動詞は原形になります。

should

助動詞shouldは義務の意味が有名ですね。当然の推量は仮定法的な時に使われたりします。

義務「~すべきだ」You should call the police at once.(すぐに警察に連絡をとるべきだ)
当然の推量「~するはずだ」

(仮定法的用法)

we should arrive at the airport in 30 minutes.(あと30分で空港につく筈です)

また、義務の「〜すべき」という意味のshouldはought toに言い換えることが可能になります。また、仮定法現在や過去形についての話は応用編で詳しく解説します。

need

助動詞needの意味は「〜を必要とする」という意味です。動詞のneedも同じ意味です。こちらで詳しくは解説していく予定です。

まとめ

助動詞の基本編はいかがだったでしょうか?あくまで基本的な助動詞を紹介しました。より発展した文法事項については応用編で解説します。

 

また、助動詞について文法クイズを作りました、「【受験の英文法】受験に役立つ助動詞(その1)[10問出題]」で助動詞の知識をより高めていっていただければと思います。

【受験の英文法】受験に役立つ助動詞(その1)[10問出題]
さて、いかがだったでしょうか?助動詞の問題については「【受験の英文法】受験に役立つ助動詞(その2)[10問出題]」もありますので、こちらも参照してください。 また、助動詞の文法解説について「英語教員の教える最初から学べる入試英文法【助動詞(...
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