よくスポーツ選手でゾーンに入るとか、いわれますが集中とはいわゆる目の前のことについてのみ思考が一点集中する状態と言えそうです。よく言えばその一つの物事にのみ行い、悪く言えば他の事に気が回らなくなるという形です。
そして、勉強で効率をあげるにはこの「集中状態」が必須と言えます。とくに暗記を必須とする科目では「集中」なくしては暗記は不可能です。受験の世界ではほとんど暗記を必要とすることから受験で集中は必須といえそうです。
ただし、勉強で集中してしまうデメリットもあります。一見、何を言っているのかわからないと思われるかもしれませんが、勉強で集中が害悪な、マイナスな部分もあります。少し、それについて話します。
勉強の集中のデメリット
浪人生や独学で勉強している人にありがちなのですが、勉強の集中を高めすぎた結果
一つの科目に集中しすぎてしまい、他の科目の勉強をしなくなる
というのがあります。特に、受験では3~5教科9科目ほど勉強しなければならない場合があり、一つの教科に集中しすぎてしまうと後々バランスを欠いてしまい、受験に失敗することとになります。苦手科目に必要以上に時間をかけたり、得意科目が好きなために必要以上にやってしまうというのはありがちです。
浪人生あるあるで数学が好きすぎて(あるいは苦手すぎて)一日中数学をやり続けるという勉強の集中をしてしまう生徒を結構見てきます。勿論、他の教科がある程度取れていたらいいのですが、そうでない場合結構ヤバイです。受験は複数科目の総合得点で合格点を取れるかどうかだけで決まるので一教科だけできても意味をなしません。
ただし、苦手科目で自信をつけるためにあえて、一点集中をするというのは戦略的にはありです。正直30点しか取れない生徒が勉強で80点とるのと80点取っている生徒が90とるのでは一般的に後者の方がしんどいので、勉強効率を考えたら苦手科目をやる方がコスパはいいです。
ただ、その場合は、一科目のみ集中する期間に勉強しない科目をいつ勉強するのか計画を立てて行かなければなりません。細かくなくてもいいので一年で、1ヶ月でなど大まかに行動予定を立てて計画立てて勉強していきましょう。
特に大学受験は科目数が半端なく多いので、(下手したら9科目とかあります)相当効率よく勉強しなければ受験の試験範囲を終わらせることができません。
集中しやすい科目としにくい科目
日々、バランスよく勉強していく必要があるので適度に散らしながら勉強をしていきましょう。一般的に科目の範囲自体が短いものは短期集中でしっかりやって範囲が広いものは継続的にやり続けるイメージでしょうか。
短期的に集中できる科目としては、漢文、古文、漢字、英単語あたりでしょうか。人によっては、それに世界史や日本史を加える人もいるかもしれません。
一方、英語長文や数学はどちらかというと日々継続して積み重ねをしていくしかないので毎日勉強するよう計画を組み立てていきましょう。もちろん、その人の得意科目などの状況によっては変わってきますが一般的には数学だけをずっと一日やり続けても効率が悪いのかなと思います。
また、苦手科目に関してはなかなか集中しにくい状況にあると思われます。飽きてしまったり何をいっているのか分からなかったりするので集中が切れてしまいます。そこで、そういう人はそもそも基礎知識が不足しているので自分がわかる範囲に立ち返って基本をきちんと身につけて勉強していきましょう。
とにかく、勉強で大事なのは、集中していようとしていまいと継続して勉強をし続け得点に結びつくよう弛まぬ努力をしていく必要があります。
あと、集中力を高めるために、個人的にはメンタリストDaigoさんの「自分を操る超集中力」がおすすめです。是非ご一読ください。
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