鉱産資源についてわかりやすく解説!鉄鉱石や石炭などの分布図も掲載!【地理B】

みなさんこんにちは!今回は地理の鉱産資源について解説していきます。

 

突然ですが、鉱産資源といわれて、何を思い浮かべますか?

 

普段あまり耳にしない言葉なので、イメージが湧きにくい方も多いと思いますが、ぜひともマスターしてほしい分野です。

 

というのも、定期テストやセンター試験、二次試験で問われやすくなっているからです。

 

では、順に解説していきます。

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鉱産資源

鉱産資源とは何なのでしょうか。

 

難しい言葉のように聞こえますが、「鉱産資源=地下から得られる資源」です。

 

資源といっても人間の役に立つ資源のことです。なので膨大な種類があります。

 

といっても地理で取り上げられるのはその中のほんの一部です。

 

下に挙げて説明していきます。

鉄鉱石について

鉄鉱石は鉄鋼の原料となる資源です。

 

道路、住宅など、身の回りの物の多くに使われています。

 

そして重要なのが、鉄鉱石は安定陸塊(特に楯上地)に多く分布する、ということです。

 

山脈だらけの日本では採れません。だから日本の鉄鉱石はほぼ海外製の輸入品なのです。

 

ところで安定陸塊って何だっけ?と思った方、以前の「地理の地形(新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊、分布、山地の地形)について【地理】」を読んで確認をしてみてください。

地理の地形(新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊、分布、山地の地形)について【地理】
みなさん、こんにちは。今回は地理で「地形」について学習します。 地理を勉強し始めたころに習うこの「地形」の範囲ですが、案外苦手としている学生は多いと思います。主に造山帯や山地の地形について学習します。 たかしくん 造山帯ってそもそも何?! ...

 

分布しているのは、下の画像の緑の丸のところです。

鉄鉱石の世界生産ランキングは

 

1位:オーストラリア 2位:ロシア 3位:ブラジル

となっています。

 

たしかに、どの国にも安定陸塊が分布していますね!

石炭

石炭は、私たちの生活になくてはならない電気を生み出すときに原料になっています。

 

そんな石炭がとれる炭田は、古期造山帯に多く分布します。

古期造山帯の位置は上の図の黄色い線で描かれているところに分布します。

 

石炭の世界生産上位の国は、

 

1位:中国 2位:インド 3位:アメリカ

 

です。

 

古期造山帯の位置を覚えると、石炭が盛んに生産されている国も覚えられますね。

銅鉱

銅鉱と書かれていますが、簡単にいうと銅です。

 

みなさん、十円玉や銅メダルでおなじみですよね。

 

銅鉱は新期造山帯で多く採られます。

この上の図のピンク色のところが代表的な新期造山帯でしたね。

 

銅の生産の世界ランキングは

 

1位:チリ 2位:中国 3位:ペルー

 

となっています。

 

特にチリのアンデス山脈(上の図の①)では世界生産の約3割を占めています。

 

チュキカマタ、エルテニエンテの二大銅山で産出されているのですが、生産物が銅ばかりになってしまう、「モノカルチャー経済」に陥ってしまっていました。今では様々なものを生産・輸出しています。

 

先生、ふと気になったのですがモノカルチャー経済って何ですか?
たなかくん
たなかくん

 

S先生
S先生
モノカルチャー経済っていうのはね、モノ=ひとつの カルチャー=文化 という言葉が掛け合わされてできているのよ。
つまり、単一のものばかり生産して、その国の経済を回していることを言うの。
世界の状況次第で売れなくなったり、値段が低くなったりしてしたら、その国の経済が回らなくなってしまう危険性があるのよ。

ボーキサイト

ボーキサイトはアルミニウムの原料になります。1円玉やアルミホイルなど、日常生活に欠かせないですよね。日本では採れないので、輸入に頼っています。

 

そんなボーキサイトですが、生産されている国に規則性はなく、バラバラです。(熱帯地域が多いという特徴はあります)

 

暗記するしかありませんが、そこまで多くないので大丈夫です!

 

ボーキサイトの生産上位国は、

オーストラリア、中国、ギニア、ブラジル、インド

です。

 

そこまで上位ではないですが、ジャマイカでボーキサイトが生産されていることはよく問われます。

 

押さえておいてください!

レアメタル

レア=珍しい メタル=金属 ということで、別名を「希少金属」といいます。

 

レアメタルは、埋蔵量が少なくて貴重な金属や、高価な金属をさします。

 

例えば、クロム鉱、マンガン鉱、ニッケル鉱、コバルト鉱などがあります。

 

医療機器、パソコン、携帯電話などの高価な製品に使われることが多いです。

 

そんなレアメタルですが、熱帯の暑い国に分布していることが多いです。

  • クロム鉱は南アフリカ、カザフスタン、インド
  • マンガン鉱は南アフリカ、オーストラリア
  • ニッケル鉱はインドネシア、フィリピン(東南アジアに多い)
  • コバルト鉱はほとんどがコンゴ

 

となっています。

 

まとめ

今回は鉱産資源について解説しました。今回の内容をざっとおさらいしたいと思います。

  • 鉄鉱石:安定陸塊に多く分布する。
    主な生産国:オーストラリア、ロシア、ブラジル
  • 〇石炭:古期造山帯に多く分布する。
    主な生産国:中国、インド、アメリカ
  • 〇銅:新期造山帯に多く分布する。
    主な生産国:チリ、中国、ペルー
  • 〇ボーキサイト:熱帯地方に多く分布する。
    主な生産国:オーストラリア、中国、ギニア、ブラジル、インド
       ジャマイカで産出されていることに注意する。
  • 〇レアメタル:熱帯の暑い国に多く分布する。南アフリカ大陸に多い印象。
    クロム鉱:南アフリカ、カザフスタン、インド
    マンガン鉱:南アフリカ、オーストラリア
    ニッケル鉱:インドネシア、フィリピン(東南アジアに多い)
    コバルト鉱:コンゴ

 

地図で場所を確認しながら覚えていくことをお勧めします!

 

より詳しい内容は「村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編 (大学受験プライムゼミブックス)」がおすすめです。

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