今回は、使役動詞の「make」についてお話していきたいと思います。使役動詞というのは高校レベルの初歩の段階で学習する項目であり、絶対に知っておかねばならない知識になってきます。
今回は、使役動詞makeについてイメージを解説するだけでなくどのような形が来るのか例文とともに解説をします。また最後には問題も付属しているので演習をしましょう。
さらに、それでも自信のない人にはおすすめの参考書も書いてますので最後まで読んでください。
しっかりと理解をして、万全の状態でテストや試験などに臨めるようにしましょう。
「使役動詞」って?
まずは軽く「使役動詞」ってどんな概念について解説をしていきます。ここが今回の学びのスタート地点になります。
「使役」という表現は、よく勉強をされている方なら、古文の単元でも聞きなじみがあるのではないでしょうか。
「使役」は「使う」に「役」と書きます。すなわち人を「なにがしかの役に使用する」のです。さらにひらたい日本語で言うと「~させる」という意味になりますね。
これが使役動詞の役割です。今回の記事では「~させる」という意味を担う使役動詞の中でも「make」について解説していこうという訳です。
「使役動詞」のmakeの使い方について
ここからは使役動詞の「make」の詳しい使い方について、解説していきます。
まず抑えておきたいのが、「make」は他にある使役動詞と比較をしても「強制力が最も強い」という点です。日本語のニュアンスで言うと「無理やり~させる」というような感じ。
命令や強制の色合いが強いことは覚えておきましょう。
次に実際の使い方を例文で確認します。
「私がさせた」ということですので、主語の後ろに使役動詞の「make」を置きます。そしてその直後に目的語として、「~させる対象」を置きます。
今回で言うと、「彼にさせる」訳ですから、「him」を置くのですね。
そして注目すべきはその直後です。何をさせるか、という観点で目的語の直後には動詞を置くのですが、その動詞が使役動詞では原型になります。対象が「he」なので三単現のsや、主部が過去形なので「played」にしたい気持ちがあるかもしれませんが、使役動詞の鉄則は直後の動詞を原型にすることです。
これはしっかりとルールとして覚えておきましょう。テストなどでも頻出です。ちなみに、使役動詞makeの後は、to不定詞や現在分詞がくることはありません。それもしっかりと押さえておきましょう。
つまり、I made him playing the game. I made him to play the game.も形としてはありえません。
使役動詞「make」の例外~直後を原型にしない場合~
先ほどは、使役動詞「make」の直後の動詞は形に関わらず原型にするというお話をしました。また、現在分詞やto不定詞がCにくることはないという話もしました。
しかしながらそれにも例外があります。
「make」の直後に過去分詞を置く場合があるのです。ここからは例文でもってその場合について解説をしていきます。
しかし直後の動詞が「undestood」と過去分詞になっています。
これは自分自身「に」させるのではなく、自分自身「を」理解させるという受け身の意味合いがあることから、過去分詞になっていると言えます。
普通の使役動詞は目的語に「~させる」対象を置いていましたよね。これが最大の相違点です。
これの見分け方のポイントは、目的語に主語と同じ人を指した表現があるかどうか、という点です。今回も目的語が「自分自身」で、主語の「I」と同一人物を表していますね。
このようなケースに限って、受け身のニュアンスが含まれる過去分詞を使用することができるのです。しっかりと文脈と主語から見分けられるようにしていきましょう。
使役動詞「make」の練習問題
丁寧なニュアンスがないことに注目。またcan内での「~出来る」「~かもしれない」の見分けが必要になってくるケースがあります。形上はどちらも問題がないのが、今回の例題ですね。
まとめ
お疲れさまでした。ここまでしっかりと勉強をしてきたあなたは、使役動詞「make」について万全の理解ができたはず。
基本は後ろの動詞を原型にするのですが、主語と目的語の人が同じ場合の限り受動態のニュアンスで過去分詞にするのでした。
意味合いとしては両方とも「~させる」といった感じで強い命令の雰囲気です。各種テストでも最頻出なので、是非覚えておきましょう。
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