歴史の勉強は暗記が大事と言われていますが、暗記が苦手で歴史のテストで「いい点数が取れない」「苦手意識がある」という方は多いと思います。
暗記の方法で効率のいいやり方はないのかな?
そこで、今回は歴史をどのような勉強で暗記していきばいいか、歴史の暗記の方法について効率のいいやり方を紹介していきたいと思います。
日本史、世界史、どちらにも通じる勉強法について紹介していきますので、ご安心ください。
まずはストーリーで理解する!
受験で物事を暗記するには、その物事を覚えていないといけませんよね。暗記ができないのと自分が特別に頭が悪い…なんて考えてしまってませんか?
基本的に脳の構造はヒトである以上それほど差はありません。つまり、暗記ができている人は脳の記憶のメカニズムが上手く働いている人なんですね。暗記できていないのは記憶のメカニズム上そういう状態だからです。つまり、記憶のメカニズムをきちんと理解していくことが暗記力アップの第一歩です。
記憶のメカニズムとか言うと何か難しいように思えてしまいますが、そんなことはありません。細かく言えば色々とあるのですが、大まかな理解で十分です。まずは、記憶についてその構造がどうなっているのか、以下みていきましょう。
短期記憶と長期記憶
結論から言うと人の記憶のメカニズムには「短期記憶」、「長期記憶」、「感覚記憶」に分かれるといわれています。分かりづらいかと思いますので、簡単に用語解説していきたいと思います。
短期記憶
少しの間は覚えていますが、時間が経過するとともに忘れてしまう記憶のことです。
よく電話番号とかをアドレス帳で確認して、入力する時は覚えていますが、それが終わると忘れてしまうってことあるかと思います。基本的に数字7つ前後しか覚えられないのが特徴です。
長期記憶
いつまでも忘れることのない記憶です。こちらは、小さいときに自分の家の電話番号や住所を覚えようと頑張った記憶が皆さんあるかと思いますが、すぐに忘れてまた親御さんに教えてもらって今では忘れない記憶になっているかと思います。
つまり短期記憶のうちの一部がここになるのです。短期記憶で覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返すことで長期記憶として保持されます。
感覚記憶
五感などの感覚で記憶することを言います。例えば歩いているときの景色やすれ違う人の顔は、次々に視界に入ってくるかと思いますが、記憶に残ることはないですよね。これが感覚記憶となります。
記憶の種類は3種類あるということを理解できたかと思いますが、学校のテストで高得点を取りたい場合や受験で求められるのは長期記憶になります。上記でも説明したように、短期記憶から長期記憶に持っていく方法が必要です。そこで主に「復習学習」が大切だといわれています。
では、なぜ復習学習が大切なのかといいますと、次に示すグラフを見てくださるとわかるかと思います。
このグラフはエビハンスの忘却曲線というものです。一度学習しても、短期記憶の場合このように次第に忘れていってしまいます。
しかし、ほとんど忘れてしまう1時間後に、復習学習をすることで、次第に記憶に定着し、忘却の期間が延びはじめ、長期記憶に移行します。
これは、英単語学習などにも使えますが、歴史の学習においては、特にセンター入試に代わる新共通テストを受験するという方は、最初から復習学習を取り入れながら進めるのは効率がいいとはいえません。
なぜなら、歴史は単純な単語としての記憶よりも、ストーリーとして把握したほうが覚えやすいからです。ただの単語の羅列よりも、ストーリー的な単語の連鎖があったほうが記憶に残りやすいのです。
さて、ストーリーとして把握するための勉強法は、ずばりノート作りです。
自分のお気に入りの参考書を見つけて、その参考書の内容をノートにまとめていくことで、ストーリーとしての把握が可能になります。その際に、矢印などを活用しましょう。視覚的に事象と事象の関係性を把握できるようになります。
ノートまとめの効率的なやり方とは?
先ほどノートまとめによって歴史をストーリーとして把握することをオススメしましたが、ノートまとめにもちょっとしたコツがありますので、次はそちらを紹介していきます。
暗記の方法にはインプットとアウトプットがあるのですが、より強く記憶に残したい場合はアウトプットが効率的です。
ただ、参考書の内容をノートにまとめるだけでは、アウトプットよりもインプットに近く、また、最終的に作業化してしまい、飽きてしまいます。
そこで、以下の方法がおすすめです。
テキストの見開きの内容の重要なところを把握する。
暗記してからテキストを閉じてノートを取る。
こうした取り組みなど、より効率の良い勉強法について知りたければ、メンタリストでおなじみのDaigoさんの「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」を紹介します。ノート作りなど色々と工夫があるのでよければ参考にしてください。
仮に学校の試験であれば、この勉強法はかなりオススメです。理由は出題範囲が限られているためです。しかし、受験勉強となると、歴史のすべてが範囲になるため、この勉強を終わらせるために少なくとも2~3か月はかかると思います。
できれば、受験前最後の夏休みには過去問に手を付け始めておいたほうが良いため、夏休みの前には終わらせておきたい勉強法ではあります。
この方法で、ストーリーとして歴史を把握すると、事象を年代順に並べるといった、整序問題が年号を暗記せずとも容易になってきます。
また、その事象がどれくらいの年に起きたのか、おおよそは把握できるようになっているはずなので、年号の暗記も容易になります。
HIMOKURIを活用しよう
本サイトHIMOKURIは歴史をストーリーで覚えれるように地域ごとに配列を組んで時代という縦の列を基軸に作成されています。また、横の軸も意識して欲しいので同時代の他の地域の話にはリンクが飛ぶよう設定してあります。
また、ストーリーによりイメージつくようになるべくグーグルマップなどで場所のイメージをつくように取り組んでいます。ブログで勉強するというのも悪くないと思いますよ!
ノートまとめが終わったら、復習学習をしてみよう!
おそらくは終わらせるまで、かなり長かったでしょう。いくら、ストーリーで覚える方法が、記憶に残りやすいと言えども、最初に学習した内容は忘れているころではないでしょうか。
そこで、1ヵ月は復習に費やしてみましょう。ノート、もしくは使用した参考書を開き、内容を復習します。それから、ノートを閉じ、復習した内容を思い出して、要約してみましょう。
自分の言葉で内容をまとめることで、より記憶に残りやすくなるはずです。
単語のオススメの暗記方法とは?
いくらストーリーとして覚えることがオススメといえど、単語は暗記しなければなりません。
MARCHなどの難関私立大を受ける場合などは特に、記述問題が出題されるため、暗記する必要性があります。また、定期テストなどでも記述問題は出題されることでしょう。
例えば、参考書などから、自分で重大な単語を抜き出し、単語帳を作るというやり方もありますが、一番は、やはり単語帳を購入することです。
赤シートを活用し、単語を覚えているか、いないのか、まずチェックしましょう。覚えていないところに×を付けるなどしてください。また、記憶があいまいだと感じた単語にも×を付けていきます。
この段階で、ほとんどすべて×が付くようであれば、今一度、まとめたノートや参考書などを見返して復習することをオススメします。分かる単語と×のついてしまった単語の比率が5:5くらいであれば、そのまま進み、受験や定期テストの範囲すべてを網羅します。
2週目は効率化を図るため、自分がわかった単語、問題は無視して構いません。×がついた単語だけを重点的に、取り組んでいきましょう。
自分が覚えたと判断した単語が実は覚えていなかった、ということがないように1週目は注意して取り組む必要があります。
最初に紹介したように人間には忘却曲線というものがあり、古い記憶ほど捨てられてしまいます。そのため、常に、学習した内容を“新しい内容”へと更新し続ける必要があるため、単語帳も2週、3週で満足せず、それ以上の復習が必要です。
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