今回は、等位接続詞について説明していきます。
「等位接続詞」という言葉は学校や予備校などの講義でも耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかしながら等位とは一体何か、と聞かれて明確に定義を説明できる人は少ないのではないでしょうか。
今回の記事ではその定義についてしっかりと解説するほか、覚えておくべき単語などについても紹介していきます。英作文や会話形式の問題などでも、誤用をしないように知識をつけていきましょう。
等位接続詞はなぜ必要なの?
「等位接続詞は重要だ」としばしばいわれますが、なぜその概念と意味の理解が必要なのでしょうか。
端的に言うとそれは等位接続詞の扱いで英文の意味合いが全く異なってくるからです。英文の正しい意味を理解するために、等位接続詞の理解は必須であると言えます。
例文を早速確認していきましょう。
頻出!覚えておくべき等位接続詞一覧
等位接続詞の役割や、使い方については理解していただけたのではないかと思います。
それではここからは具体的な覚えるべき等位接続詞を暗記していきましょう。具体的な覚え方としては下に記載しています。
簡単な物も多く、すでに知っている物も多いかと思われますので、サクサクと覚えてしまいましょう。
for | なぜなら |
---|---|
and | ~と |
nor | ~もまたない |
but | しかし |
or | ~か |
yet | ~だが |
so | だから |
「and」は先ほどの例文で紹介したので、それ以下の等位接続詞を例文を用いて確認していきます。
「for」について
「nor」について
「but」について
「or」について
「yet」について
「so」について
等位接続詞の覚え方
等位接続詞と従属接続詞の違い
最後にもう一つの接続詞である「従属接続詞」との違いを理解しておきましょう。両方とも接続詞ではありますが、使い方などが微妙に違っているので混同しないようにしっかりと区別して覚えておいてください。
今回は従属接続詞の細かい解説は割愛しますが、従属接続詞が繋ぐのは「条件・理由・時」などです。文法上等位の「単語」などを繋いでいた等位接続詞とは全く使い方が違うのです。
接続詞が何を繋いでいるかに注目して、区別をしていきましょう。
また、「接続詞の位置」も明確な違いです。例文を確認してみましょう。
上の例文はさきほど確認したように「等位接続詞」の例文で、下は「従属接続詞」の例文です。
「等位接続詞」の例文は、前半と後半のちょうど連結部分のところに接続詞が置かれているのに対し、「従属接続詞」を置く位置は自由自在です。文頭においても文末においても良しなところはこちらだけの特徴です。
こちらもしっかりと理解して見分けられるようにしていきましょう。
今回扱った内容の演習問題
最後に演習問題を解いて、万全の理解をしましょう。
Q.カッコに入る正しいものを選べ。
1.She is ( ) my mother ( ) my aunt.(彼女は私の母ではなく叔母である)
①not but ② not not ③ but but ④but not
(解説)等位接続詞をもちいた慣用的な表現。「not A but B」で「AではなくB」
2.I play baseball ( ) I am tired.
①so ②for ③but ④nor
訳出せよ。
I play baseball nor soccer.
「nor」を用いるとそれ自体が否定語なので、文章全体が肯定の形でありながら否定の意味になることに注意。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
今日扱った単元は、特に正確な読解をしていく上では必須の表現ですのでしっかりと理解・暗記をしていきましょう。
また「for」と「so」は両方とも因果関係を結ぶが、理由と結果の位置がそれぞれ逆になるという知識はかなり大事です。
読解中に根拠を探したりする上でも使える知識なので、こちらも確実に覚えておいてください。
今日扱った文法については「英文法・語法Vintage」がおすすめです。演習問題をさらに解いて理解を深めていきましょう。
コメント