みなさん、こんにちは!
今回は地理の地球温暖化について解説していきたいと思います。
近年ずっと話題になっているため、よく耳にすることが多いと思いますが、地球温暖化と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
「イメージはわくけれど具体的にはよくわからない」という人や「聞いたことはある」という人にも納得してもらえるように、わかりやすく解説していきます!
地球温暖化とは
そもそも、地球温暖化とは、何なのでしょうか。
地球温暖化とは、「多くの温室効果ガスが大気中に放出されて、地球全体の平均気温が上昇してしまう現象のこと」をいいます。
このように、温室効果ガスが地球温暖化に関する重要なカギになっているということなのです。
温室効果ガスは人間が車に乗ったり、工場からガスを排出したりと、人間の生活が活発化すればするほど排出されます。
地球温暖化防止の取り組み
地球温暖化の仕組みと、私たちが大きく関係しているということが理解できたのではないでしょうか。
地球温暖化は人間がもたらしたものである以上、私たちが意識して防いでいかなければなりません。
どのような取り組みがされているのでしょうか。順に解説していきます。
産業の分野
二酸化炭素の元である炭素の削減をしようという取り組みがあります。
また、エネルギーを作る方法である火力発電で二酸化炭素は多く排出されるので、エネルギーをなるべく使わないように、省エネの設備や機械を使おうとしています。
家庭の分野
暖房の使用量を減らしてエネルギー消費を抑えようと、断熱材を使った家を建てたり、LEDの使用を推奨したりしています。
運輸の分野
EVやFCVなどの次世代自動車の普及や燃料の見直しが進められています。
エネルギーの分野
二酸化炭素排出量の多い火力発電から再生可能エネルギー(水力発電、風力発電など)への移行が進められています。
京都議定書
地球温暖化は日本だけの問題ではなく、地球規模の問題です。
世界全体で温暖化について考えるために、世界的に取り決められた条約のことを「京都議定書」といいます。
この取り決めでは、日本は1990年比で2008~2012年の間に6%の温室効果ガス排出量削減を余儀なくされました。
日本はこの目標は達成できませんでした。
日本以外にもアメリカ、EUなども削減を余儀なくされました。
ここでポイントなのは、削減を義務付けられたのは「先進国だけ」、途上国には義務付けられていないということです。
これは、「歴史的に排出してきた責任のある先進国が、最初に削減対策を行うべきである」という方針に基づいて取り決められたからといわれています。
二酸化炭素排出量について
では、日本はどのくらいの二酸化炭素を排出しているのでしょう。
2017年の調査によると、日本は世界の中で5番目に多くの二酸化炭素(3.4%)を排出していました。
世界の二酸化炭素排出量(2017)
1位 | 中国 | 28.2% |
2位 | アメリカ | 14.5% |
3位 | インド | 6.6% |
4位 | ロシア | 4.7% |
5位 | 日本 | 3.4% |
表にしてみると一目瞭然ですが、中国とアメリカの世界全体における排出量の割合はとても多くなっています。
では、日本ではどの部門からの排出量が多いのでしょうか。
日本の部門別二酸化炭素排出量(2018)
1位 | 産業部門 | 35% |
2位 | 運輸部門 | 18.5% |
3位 | 業務その他部門 | 17.2% |
4位 | 家庭部門 | 14.6% |
(出典:JCCCA)
やはり産業部門が最も多いですね。運輸部門では鉄道や自動車を使うことで多く排出すると考えられますね。
入試問題について
実際、今回の範囲と同じ範囲の入試問題を出題しようと思ったのですが、なかなかみつかりませんでした。しかし、小論文のお題にされることも多々あるので、紹介しておきたいと思います。
推薦入試や、AO入試を受験しようと考えている方は今日のことを踏まえて答えをつくってみるといいかもしれません。
では、今回はここまでです!しっかり復習しておきましょう!より詳しくは「村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編 (大学受験プライムゼミブックス)」がおすすめです。
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