高校数学を勉強し始めて、このような壁にぶつかった人はいませんか?
この記事では、そのようなことで悩んでいる人たちに向けて、数学の解法をパターン化して暗記するやり方やノートを利用した解法パターン集の作り方について解説していきます。
解法暗記のコツさえ掴めれば、現在成績が伸び悩んでいる人でも東大、京大や、医学部レベルに達することも夢ではありません。
それでは、早速、数学の勉強での解法暗記について解説をしていきます。
数学の解法暗記とは〜解法を思いつかない人のために数学の解法パターンを覚える
数学の解法暗記とは、簡単にいうと「問題の解き方を覚える」です。
「数学は解法の暗記だけ」が通用する理由
このような内容を目にした人は多いのではないでしょうか?
「数学は解法の暗記だけでいける」
これは、半分正解ですが、半分間違っています。
なぜなら、解法の暗記だけだと学校での定期テストは乗り越えられますが、大学入試には対応できないからです。
それは出題の意図がそれぞれ異なるからです。学校の定期テストは、授業の理解度の確認をするためにあります。
そのため授業の内容に沿った問題集を参考にして作成されます。時には、問題集の例題の数字を変えただけという問題が出ることもあります。
一方で大学入試は高校までで学習した全ての範囲を網羅した問題が出題されます。そのため、解法の丸暗記では、どうしても回答を導き出すことができません。
ではなぜ解答の暗記だけでは入試問題に対応できないのでしょうか?次でその理由を述べます。
数学の解法暗記をしても成績が伸びない理由
「数学の解法暗記は以前から実践している。それなのに成績が伸びない。」
このような人は、なぜ成績が伸びないのでしょうか?
それは解法暗記のやり方を間違えてしまっているからです。
問題集の例題をそのまま丸暗記していませんか?
それだけでは、大学入試の問題には太刀打ちできません。なぜなら、大学入試には問題集の例題はそのまま出ないからです。
大学入試の問題は、1題1題がそれぞれ特定の単元から出題されているのではなく、様々な分野の解法を組み合わせなければ解けない問題ばかりです。
そう、解法の丸暗記では、この解法を「組み合わせる」ことができないのです。
数学の解法暗記の本当のやり方
では解法を組み合わせることができるようになるにはどうすればいいのか?
それは、解法をパターン化して暗記することです。パターン化とはどういうことか、具体例をあげて説明します。
例えば、
・複数の文字を含んだ式の因数分解→まずは1つの文字について項をまとめる
・座標上の「回転体」の体積を求める→断面は必ず「円」→断面の円の半径を求める
などです。
このように、問題を抽象化してパターンに落とし込んで暗記することで、複雑な入試問題も解けるようになります。
数学の解法パターンをフローチャート化して解法ノートを作ろう
解法パターンを暗記する方法として、フローチャート化して自分なりにまとめノートを作るのがおすすめです。
ここでいくつかポイントがあります。
・学校の先生や予備校の講師の板書を丸写しせず、自分の言葉で書くこと
→自分の言葉で書くことで、本当に理解しているか確かめることができます。
・自分が実際に問題を解いて、理解できなかった部分を強調して書く
→後から見直した時に、覚えておくべき部分がすぐに分かります。
・後から付け加えられるように、余白を多めに取ること
→先生の解説や後から新たに学んだことをどんどん付け足すことで、自分だけの参考書を作ることができます。
数学の解法暗記をする際のおすすめの問題集と参考書
解法暗記をする際のおすすめの問題集は「チャート式基礎からの数学」と「Focus Gold」です。それぞれ詳しく説明していきます。
チャート式 基礎からの数学
青チャートは数研出版から出ている問題集で、I+A、Ⅱ+B、Ⅲに分かれています。さらに同じ種類のチャート式問題集として青以外に白、黄、赤、緑がありますが、ほとんどのレベルは青チャートでカバーできます。
「基礎から」と銘を打ってますが応用レベルまで全て網羅しています。東大や医学部を目指している人も、青チャートで大丈夫です。
青チャートについては「青チャートが数学の勉強法にはおすすめ!青チャートバラバラ勉強法や読むだけ勉強法も解説」の記事がおすすめです。
・それぞれの例題を解くコツが指針として記載されている
・ページ下部には類題、章末には章末問題が掲載されている
・各例題は5段階にレベル分けされており、自分にあったレベルの問題が解ける
・実際の大学入試で出題された問題も載っている
が挙げられます。
解法パターンを暗記するにあたり、例題を解くための指針があるのはとてもやりやすいと思います。また、重要な事項は赤文字で強調されているので、どこに着目して解けばいいのかが分かりやすいです。
フォーカスゴールド
こちらは啓林館から出版されている参考書で、チャートより比較的新しいです。こちらの参考書も網羅度が非常に高く、教科書レベル〜東大や医学部を目指す人も全く問題なく使用できます。
・レベルはマスター編、チャレンジ編、実践編に分かれていて、さらにマスター編はレベル1〜4に分けられている
・別冊解説集が500ページ以上あり、解説がとても詳しい
・それぞれの例題には「focus」という例題を解くポイントが書かれている
チャートとフォーカスゴールド、どちらを選べば良いかですが、これは完全に好みの問題です。どちらも同じような問題が載っているので、どちらか1つ持っていれば十分です。
解法パターンを暗記して数学の成績をどんどん上げていきましょう
最後まで読んでいただきありがとうございます。
解法パターンの暗記はなかなか最初は慣れない部分が大きいと思います。
しかし、反復練習を繰り返すことで慣れてきてある日突然ひらめく!なんてことが起こります。地道な継続作業ではありますが、必ず花が開くと思い頑張って行きましょう。
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