【系統地理】自給的農業について焼畑農業、遊牧、オアシス農業などを問題点とともに解説

生活・文化
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みなさん、こんにちは。今回の【地理B】では「自給的農業」について学習します。

 

自給的農業とは、生産物を生産者自らが消費することだけを目的として行われる農業のことを指します。アジアやアフリカなどでよくみられる農業形態です。

 

自給的農業には様々な形態のものがあります。例えば、一定の面積の森林に火を入れ、そこで生まれた灰などを肥料とし、火を入れた場所で作物栽培を行う焼畑農業、牧草になる草を求めて様々な土地を放浪しながら牧畜を行う遊牧、外来河川や遊水地などからカナートフォガラなどの地下水路などを用いて水を引くことで得られる水源をもとに行うオアシス農業などがあります。

 

一方で、自給的農業は焼畑農業問題などをはじめ様々な環境問題の一つとして取り上げられることもあります。

 

自給的農業をはじめ、農業に関する地理は、農業を専門に扱っている研究室も多いことから大学受験では頻出の項目です。ですので、ここで農業について理解してライバルに差をつけておきましょう!

 

この記事を読んでわかる事・自給的農業についてその形態や手法などを理解できる

・自給的農業の手法がもたらす諸問題について理解できる

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自給的農業の形態(焼畑農業・遊牧・オアシス農業)

自給的農業は、農業を行う環境に合わせて様々な形態のものが古くより行われてきました。ここでは、代表的な自給的農業である焼畑農業、遊牧、オアシス農業の3つについて説明します。

焼畑農業

一定の面積の森林に火を入れ、そこで生まれた灰などを肥料とし、火を入れた場所で作物栽培を行う農業のことを指します。主に熱帯から温帯にかけての多雨地域で伝統的に行われている農業形態です。

 

焼畑農業は次のようなプロセスで行われています。

筆者作成

一見すると、自然の資源を無駄なく利用しているように見えますが、実はあることが原因で環境問題の火種となってしまったのです。これについては別の項目にて説明します。

遊牧

牧草になる草を求めて様々な土地を放浪しながら牧畜を行う農業のことを指します。原始時代から行われてきており、移動を通して様々な文化の伝播や融合に寄与してきました。

 

現在でもモンゴルから西アジアにかけて、あるいはアジア北部からシベリア地方のツンドラ地帯において遊牧は行われていますが、遊牧する人(遊牧民)が定着化するようになったため、その数は減少しつつあります。

遊牧で生活の拠点として用いられるゲル

セカイの歩き方さんによる写真ACの素材より引用

モンゴルにおける遊牧生活のスタイル

写真ACの素材より引用

オアシス農業

外来河川や遊水地などからカナートフォガラなどの地下水路などを用いて水を引くことで得られる水源をもとに行う農業のことを、オアシス農業と呼びます。

 

カナートとは灌漑施設の一種で、山麓の扇状地などにおける地下水を水源とし、途中で蒸発するのを防ぐために地下に水路を設けたものです。カナートイランの乾燥地帯における地下水路のことを指し、同様のものをアフガニスタン、パキスタンなどではカレーズ北アフリカなどではフォガラと呼びます。

 

水を掘り当てた井戸から横に穴を長い場合には数10キロにわたって伸ばしていき、耕地まで水を持ってきます。水路の途中では工事用に地表面から穴があけられており、工事終了後は修理あるいは通風に用いられます。水路が地表に出た場所に耕地や集落のあるオアシスが形成されます。このオアシスで行われるのがオアシス農業です。

 

オアシス農業が用いられる耕地では小麦や大麦、乾燥に強いナツメヤシなど主食として用いられる作物が長年栽培されています。また、これに加えて近年では商品作物である綿花やサトウキビなどの栽培がおこなわれています。

カナートの様子

photo credit: Ninara Kerman 028 via photopin (license)

自給的農業の手法がもたらす諸問題

自給的農業は、その土地ごとに違う環境に適応する形で、様々な農業のスタイルが形成されてきました。しかしながら、現在では人口の増大や気候変動、社会構造の変化によってこれら自給的農業のスタイルが環境問題として取り上げられることもあります。

焼畑農業問題

焼畑農業は先に示したとおり、一見すると、自然の資源を無駄なく利用しているように見えます。

 

しかしながら、近年、自給的農業が行われる地域では人口が増大しており、これに伴って生産しなければならない食料が増えたため、森林を焼く面積が結果として増えてしまい、森林の回復が追い付かなくなる事態に陥ってしまいました。

 

これに加えて森林に火を入れる様子の写真だけがクローズアップされて森林破壊のように見えてしまったことで、環境破壊の象徴のように語られてしまったことも、焼畑農業問題を助長させるきっかけとなったといえます。

まとめ

ここまで自給的農業についてその形態や手法、自給的農業がもたらす諸問題ついて説明してきましたが、ここでもう一度整理してみましょう。

 

自給的農業の形態や手法については

焼畑農業

・一定の面積の森林に火を入れ、そこで生まれた灰などを肥料とし、火を入れた場所で作物栽培を行う農法

遊牧

・牧草になる草を求めて様々な土地を放浪しながら牧畜を行うこと

オアシス農業

・外来河川や遊水地などからカナート、フォガラなどの地下水路などを用いて水を引くことで得られる水源をもとに行う農法

がありましたね。

 

一方で、自給的農業が抱える諸問題としては、

焼畑農業問題

・人口の増大によって、耕地である森林を焼く面積が結果として増えてしまい、森林の回復が追い付かなくなる事態に陥っている

がありました。

 

農業は環境問題・社会構造の変化といった他分野で起こっている事象とあわせて理解しておくといいと思います。

 

おすすめの書籍ですが「村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編 (大学受験プライムゼミブックス)」が詳しいのでぜひ一読してみてください。

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