現代文の「接続詞」についてわかりやすく解説!【現代文】

今回は現代文の「接続詞」についてわかりやすく解説していきます。

 

接続詞を正しく理解すれば、難解な論説文や小説も文章中の重要なポイントが見えてくるので理解しやすくなります。

 

私自身、受験生時代センター試験では現代文は満点を取ることが出来ましたが、それは接続詞をきちんと理解していることが大きかったと思います。

 

さらに文章の次の展開の予測もできるので読解スピードを上げることができるのです。

 

また、接続詞を穴埋めする問題の解答にも必要な知識となります。接続詞の種類とそれぞれの働きについて正しく理解を深めていきましょう。

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接続詞とは

接続詞とは前後の文章を繋げる言葉です。

 

前の文章と後の文章がどういう関係にあるのかを表す働きをしてくれています。現代文ではこの接続詞によって論理展開が変わってくるので接続詞を理解することは大切です。

 

それでは接続詞の種類について見て行きましょう。

接続詞の種類

接続詞は文章中でどのような働きをするかによって分類することができます。

 

大きく分けて下記の6つの種類があります。

 

① 順接:だから・そこで・したがって・よって
② 逆説:しかし・が・けど・でも
③ 要約:つまり・すなわち・言い換えると・要するに
④ 転換:ところで・さて・では
⑤ 並立:また・そして・しかも・それから
⑥ 対比:それとも・または・もしくは

この内、文章読解で重要となる接続詞は①~④までの④種類です。

 

⑤と⑥は前後の文をただ並べて繋げるだけの働きをしている接続語なので文章を読解する上での重要度は低いです。

 

⑤は英語で言う“and”、⑥は英語で言う“or” と同じような働きと考えてください。

 

この接続詞の分類における分類名はあまり重要ではなく、それぞれの役割、働きが重要です。

 

ここからは現代文の文章読解で重要となる①から④のそれぞれの接続詞の働きについて解説していきます。

「順接」の役割とは?

「順接」は文章の因果関係を教えてくれる接続詞です。

 

接続詞の前の文章が原因や理由、後ろの文章が結果という構造になります。

 

<例文>
・このクッキーは手作りだ だから おいしい
・お金がない そこで アルバイトをした

 

原因・理由→手作りのクッキーだから・お金がないから
結果→おいしい・アルバイトをした

 

設問で「~であるのはなぜか」という理由を聞かれた時には、順接の接続詞をチェックしましょう!

 

順接の接続詞が見つかったら、その前の文章を読めば原因や理由が書かれているので解答に繋がるはずです。

 

ここで注意したいのが先程説明した接続詞の分類のなかで出てきた接続詞の分類、「並立」との違いです。

 

並立には「そして」や「それから」といった前の文章に後ろの文章を追加する働きの接続詞です。英語で言う“and”のイメージとお伝えしましたね。

 

順接の接続詞を使った例文の接続詞を並立の接続詞に変えてみます。

 

<例文>
・このクッキーは手作りだ それから おいしい
・お金がない そして バイトをした

この場合、前後の文章に理由や結果という関係性はなく、ただ事柄を並べているだけです。

 

接続詞の穴埋め問題で並立「そして」と順接「それで」の2つの選択肢があった場合に迷うことがありますが、文章の構造が全く異なりますので注意してください。

逆説の役割

「逆説」は前の文と後ろの文は反対のことを言っていると教えてくれる接続詞です。

 

<例文>
・天気予報は晴れだった、でも 雪が降った
・映画を見に行った しかし お金を忘れて見られなかった

現代文では接続詞の前の文章が反対の意見、後の文章が筆者の意見という構造になっていることが多いです。

 

論説文で筆者自身の意見の主張だけ書かれていてはあまり説得力がありません。反対の意見の違うところや良いところ、悪いところも比較することで客観性を高めることができるのです。

 

つまり、逆説の接続詞を見つけたら必ず印を書き込んで、その後の文章を重点的に読んでいけば筆者の主張だけを抜き出していくことができます。

 

文章中に逆説の接続詞が現れたら身構えるように癖付けてください。

要約の役割

「要約」は前の文章を後ろの文章で他の言い方に言い換えていることを教えてくれる接続詞です。

 

<例文>
・彼女は私の父の妹、つまりおばです。
・大阪・京都・奈良、すなわち関西地方に出店している

現代文では接続詞の前の文章が難解な説明、後の文章が簡単な説明という構造になっていることが多いです。

流し読みするときには要約の接続詞を見つけたら必ず印を書き込んで、後ろの文だけ読んでいくことで難解な文章に惑わされず文章が理解しやすくなります。

読解のスピードを上げることのできる重要な接続詞です。

転換の役割

「転換」は話題を本題に戻したり、本題から外したりする働きをする接続詞です。

 

<例文>
・昨日は楽しかった ところで 今夜は何を食べようか
・スーパーで買い物をして、さて外に出てみると外は豪雨だった

転換には話題を変える働きがあるので、テーマが変わったことを示すために読みながら区切りの線を書き込むのがおすすめです。

 

転換はそれぞれの接続詞によって構造が異なります。

 

「さて」は接続詞の前の文章が筆者の主張以外、後ろの文章が筆者の主張という構造です。

 

「ところで」は接続詞の前の文章が筆者の主張、後ろの文章が筆者の主張以外という構造です。

 

筆者の主張以外の文章は流し読みでは飛ばすことができるので、読解のスピードを上げることができます。

「接続詞」まとめ

今回は現代文の接続詞それぞれの働きについて学びました。

 

接続詞の働きをマスターすることで問題への正答率アップを狙えると共に、文章読解のスピードを上げることにも繋がります。

 

難解な文章を読み解くときには重要な接続詞にチェックをつけながら読解して、文章の構造を掴みましょう。

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