夏だ!祭りだ!青春だ!様々な誘惑と希望が渦巻く季節。それが夏です。そして、御多分にもれず受験生は夏休みは受験の天王山と言われていります。この夏休みで受験生の成績がグンと伸びるので勝負の分かれ目なんて言われます。
今回は、受験生の夏休みについてお話していきます。なお、この記事は現役生対象の記事ですので浪人生についてはまた別記事でお話します。
夏休みは受験の天王山?
受験生にとって夏休みが勝負の分かれ目ということで「受験生にとって夏休みは天王山」と言われることが多くあります。よく予備校のパンフレットにも「勝負の夏」なんて表現もよくありますよね。
ちなみに、天王山という表現は明智光秀と豊臣秀吉とが山崎の戦いで天王山を制した方が天下をとるということで、勝負の分かれ目の比喩として「天王山」という表現が使われています。
確かに、夏休みは学校の授業もなく、比較的長時間勉強時間に当てられることから勝負の分かれ目と思われがちです。しかし、私の経験上夏休みは勝負の分かれ目ではない、と考えています。
理由としては、夏休みが大体30日あり一日15時間勉強したとしても、一年のうちの1ヶ月しかありません。要するに12分の1という形なのです。たかだか450時間しか捻出できません。これは1年間で毎日勉強する1.2時間相当の勉強量でしかありません。1時間程度の勉強量で大学に合格できるわけありませんよね。
ですので、夏休みが受験生にとっての天王山ではなく受験生は毎日が天王山と思って勉強した方がいいでしょう。そのため夏休みで一発逆転を考えている人は思考を変えて、日々の勉強をしっかりとできるようにした方がいいと思います。
受験生が夏休みにしたいこと
では、夏休みは普段の勉強の延長上にあるとして、普段と変わらないのか、と言われると実はそうでもありません。やはり、普段の学校の時間と違いまとまった時間が取れるのは受験生にとって大きなメリットです。
では何をするか、というと「予備校に行っていい授業を集中して聞く」「予習復習を欠かさない」どれも大切なことですが、勉強する上で一番大事なのは少し違うと考えています。私は、夏休みで一番大事なのは、
成績をあげること
当たり前ですね。そのために勉強しているのですから。で、そのためにした方が良いことは何かと言うとこの期間に得意科目を作るということが大事です。
結局、成績が上がらないと勉強しても楽しめませんし、純粋に以前より勉強の成績が上がると嬉しいものです。RPGと一緒でレベルが上がると面白くなり勉強にハマり出します。そこで、得意科目を作るために皆さんにおすすめしたい勉強法は、一科目集中法という方法です。具体的にいうと、
という方法です。簡単すぎました?そして、今日ご紹介する方法をとれば、集団で上位に入ることは容易いです。是非とも参考にしてみてください。
一科目集中法
一科目集中法ですが、やり方はすごくシンプル。どの科目でもいいので自分で一科目を選択し勉強するという方法です。もちろん、苦手科目にチャレンジしてくれてもいいですし、得意科目でもいいです。どのみち最終的に全科目勉強しないといけませんので何を選んでもいいです。大事なのは自分で選ぶ、という点にあります。
自分で選ぶことでうまくいけば自身に繋がりますし失敗しても経験が残ります。とにかく受験勉強は主体的に動くことが大事です。どうしてもうまく選ぶことができない人は、暗記科目である社会、英語あたりがおすすめです。
次に、その科目の教科書レベルの問題を解いてみます。問題を解いて、満点か1ミスまでならその範囲は理解していると考えていいでしょう。正直、それ以下はその分野にどこか穴があると考えるべきです。間違えた問題を復習するとともに、他の問題集でその範囲の問題を解くか、全く歯が立たないなら前に戻りましょう。
高校2年の範囲がわからないなら高校一年、それが分からないなら中学生という形で前々に戻りましょう。おそらく、高校生であれば中学の復習がなされていないと思いますが、最悪小学校に戻っても構いません。
とにかく、自分がわかる範囲から復習をします。小学生の四則演算(タス、ひく、かける、わる)がきちんとできていない人は算数ドリルからでもやり直しましょう。
プライドが傷つくかもしれませんがそれよりもやり直して理解することです。とにかく1科目だけでも振り返りきちんと学習してください。
夏休み明けの試験では自分が選択した科目以外は正直ズタボロになっていると思います。しかし、それでいいのです。1科目勉強して成績が残せたというのは今後の勉強で精神的に大きく支えとなるでしょう。しかも、周囲の成績優秀者は試験で5科目以上勉強している中で自分は1科目だけ集中しているので成績が上がらない方がおかしいでしょう。
そして、一度成績が上がればそれは得意科目になるので次の試験の時には別の科目に集中してもある程度成績は取れるはずです。
まずは、夏休みという長い時間で一科目集中法で頑張ってみるのもいかがでしょうか。
参考記事はこちら
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