古文動詞の上一段・下一段活用について【受験に役立つ古文】 

古典文法(動詞)

こんにちは! 今回の課題は、動詞の中でも上一段活用と下一段活用です。

 

上一段活用も下一段活用も、そのように活用する動詞は決まっていますので、活用の仕方と共に、そのグループに当てはまる動詞も一緒に覚えてしまいましょう。

 

動詞は述語を作る中心の単語ですから、やはり正確に活用の種類や活用形を判別できることが、古文を読解する時にも大切です。ここでしっかり基本を押さえて、上一段活用、下一段活用を含めた動詞全般を身に付けておきましょう。

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上一段活用の動詞

 

上一段活用の動詞は、イ段を中心に活用します。

上一段活用動詞の活用の仕方

上一段活用の動詞は「イ・イ・イル・イル・イレ・イヨ」と活用します。このまま覚えてしまいましょう。
例)見る → み・み・みる・みる・みれ・みよ

 

上一段活用の動詞

上一段活用の動詞は、主に以下のものです。覚えてしまいましょう。
干(ひ)る・射る・鋳る・着る・似る・煮る・見る・居(ゐ)る・率(ゐ)る
「ひ・い・き・に・み・ゐ」る と覚えます。

 

*「い」に当たる「射る」「鋳る」は、ヤ行上一段活用です
*「ゐ」に当たる「居る」「率る」は、ワ行上一段活用です

 

*上一段活用の動詞は、基本的に語幹と活用語尾の区別がありません
*「率ゐる」「用ゐる」「顧みる」などの複合動詞もあります。複合動詞では、語幹と活用語尾の区別があります。

 

 

上一段の動詞ポイント

上一段活用の動詞は「ひ・い・き・に・み・い+る」で覚える!

 

《練習問題》次の各文から、上一段活用の動詞を抜き出し、その活用形も指摘しよう。

1、あやしく世の人に似ず
2、武蔵野へ率て行くほどに
3、百年、千年を経て見れども

《解答&解説》

特定の品詞を抜き出す場合は、まず文節に切り、その後単語に区切ってから考えると分かりやすいです。

 

例)あやしく/世・の/人・に/似・ず (/が文節、・が単語)

 

その中で、その品詞の特徴に当てはまるもの、今回の動詞の問題で言えば「自立語で活用があり、言い切りの形がウ段音で終わる単語」を探します。また、今回は「上一段活用の動詞」という条件もありますから、「ひ・い・き・に・み・ゐ+る」にあるかを確認することも大切です。

 

1、あやしく世の人にず(未然形)
直後に「ず」という未然形接続の助動詞がありますから、未然形であると判断します。

 

2、武蔵野へて行くほどに(連用形)
直後に「て」という接続助詞がありますから、連用形です。

 

3、百年、千年を経て見れども(已然形)
直後に「ども」という接続助詞がありますから、已然形です。
また、この文には他に「経」というハ行下二段活用の動詞(連用形)がありますが、問題では「上一段活用の動詞」を答えることを要求されていますので、こちらを答えるのは誤答です。

下一段活用

下一段活用の動詞は、エ段を中心に活用します。

下一段活用動詞の活用の仕方

下一段活用の動詞は、「エ・エ・エル・エル・エレ・エヨ」と活用します。これもそのまま覚えてしまいましょう。

例)蹴る → け・け・ける・ける・けれ・けよ

下一段活用の動詞

下一段活用の動詞段活用をする動詞は「蹴る」一語です。

 

下一段の動詞のポイント

下一段活用の動詞は「蹴る」一語。活用表ごと覚えてしまおう。

 

《練習問題》下一段活用の動詞「蹴る」を適切に活用させ、平仮名で答えよう。

1、鞠( 蹴る )ず
2、( 蹴る )て割る
3、( 蹴る )ども割れず

《解答&解説》
特に、1と2はなかなか聞き慣れない活用の仕方ですから、しっかり覚えて使えるようにしましょう。

1、け
直後に「ず」という未然形接続の助動詞がありますから、未然形に活用させます。
2、け
直後に「て」という接続助詞がありますから、連用形に活用させます。
3、けれ
直後に「ども」という接続助詞がありますから、已然形に活用させます。

正格活用をする動詞の練習問題

それでは、正格活用の動詞(四段・上二段・上一段・下二段・下一段)を見分ける練習をしましょう。

《練習問題》次の各文の中から、動詞を抜き出し、活用の行と活用の種類、活用形をそれぞれ答えよう。

(1)  老いて頭白きなどが
(2)  三寸ばかりなる人いと美しうて居たり
(3)  いづれのかたとも知らず
(4) あるいは大家滅びて
(5) 願ひをかなへむ

《解答》
まず、上一段活用下一段活用をする動詞は決まっていますから、それらのグループのものでないかを確認します。次に、残ったものを四段、上二段、下二段のどれであるかを見分けます。見分ける時には「ず」を付けて、未然形を作ります

 

老いて頭白きなどが(ヤ行上二段活用・連用形)
言い切りの形が「老ゆ」であることに注意しましょう。直後に「て」という接続助詞がありますから、連用形です。

 

三寸ばかりなる人いと美しうてたり(ワ行上一段活用・連用形)
上一段活用をする動詞のグループ(ひ・い・き・に・み・ゐ+る)にあります。直後に「たり」という連用形接続の助動詞がありますから、連用形です。

 

いづれのかたとも知らず(ラ行四段活用・未然形)
言い切りの形が「知る」であり、未然形が「知ら」とア段音ですから、四段活用と判断します。また、直後に未然形接続の助動詞「ず」がありますから、未然形です。

 

あるいは大家滅びて(バ行上二段活用・連用形)
言い切りの形が「滅ぶ」であり、未然形が「滅び」とイ段音ですから、上二段活用と判断します。四段活用と間違えないように注意しましょう。

 

願ひをかなへむ(ハ行下二段活用・未然形)
言い切りの形が「かなふ」であり、未然形が「かなへ」とエ段音ですから、下二段活用と判断します。

 

まとめ

上一段活用、下一段活用のうち、特に上一段活用をする動詞は文章で多用されますから、きちんと見分け、単語に区切れるようになっておきましょう。問題演習を含め古典文法については「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)」がおすすめです。

 

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