みなさん、こんにちは。今回の記事では、センター試験の第6問などで頻繁に出題されている英語の文章の論理展開を求める問題の勉強法についてお話したいと思います。よろしくお願いいたします。
論理展開を求める問題とは?
文章の論理展開を求める問題とはセンター試験の第6問の最後の問題のような、長文のストーリーを正しく並べる問題のことです。
これまで2度実施された「大学入学共通テスト」のプレテストでも似たような問題が出題されているため、センター試験を受験する予定のない現在高校2年生以下の方でも対策が必要になってくるでしょう。
センター試験ではこの問題は配点が6点に設定されていますが、全て正しく並べることができなければ1点も点数が貰えないので、うっかりミスで点を落としてしまうこともあります。
論理展開問題の内容・対策方法
このような形式の問題はセンター試験や共通テスト以外ではあまり見かけることはありませんが、問題を解くために特殊な能力が求められるわけではありません。
長文がどのようなストーリーを経て進行していくのかを読み取ることができれば簡単に正答することができます。
例に2019年度の大学入試センター試験英語筆記の第6問を使って解き方を説明していきたいと思います。
第6問はセンターの英語の中でも特に長い文量の長文が出る大問で、小問は6問あり、全体の配点は36点にもなります。
この大問には6つのパラグラフ(①~⑥)が用意されており、問題では最初と最後のパラグラフを除いた4つのパラグラフの要旨を選択肢から選び順番に並べるという出題がなされています。
実際に長文を読んで、要旨を考えるために役立つフレーズを見ていきたいと思います。詳しくは大学入試センターのページに載っています。是非とも一読してください。
①は「introduction」で、この長文のテーマが何なのかが示されています。読み始めたばかりの状態ではどのような内容について論じられるのかが不明確ですが、焦ることなく少しずつ読み進めていくことが大事です。
②では最初の文章に、「Early routes were often formed naturally on land.」とあり、陸上の移動手段に関するパラグラフだと推測できます。
車輪が付いた車の登場や道路建設などの人々の移動手段の発展によって経済がより成長していくことが述べられています。
③においても最初の文章に、「People have established routes on water, too.」とあり、今度は自然の水を利用した移動手段について説明されると予想できます。川や運河を活用した水路や船も人々の移動や街の発展に重要であると述べられています。
④では最初の文章に「People have gone on to open routes in the sky as well.」とあり、飛行機の登場によって人々が世界各地に手軽に移動できるようになったことが述べられています。
⑤では「we have a new type of route, the Internet, which specializes in the electric exchange of information.」とあり、人々は今インターネットという新しい種類の「route」を活用して情報の交換を行っていることが述べられています。
⑥では長文全体の結論「conclusion」が述べられています。このパラグラフは論理展開を求める問題を解くうえでは重要性は低いですが、問5の「What is the main point of this article?」を解く際に重要になってきます。
これらの情報をもとに第6問Bの選択肢を見てみると、選択肢1には道路の建設(creation of roads)、選択肢2には飛ぶ(fly)、選択肢3には情報の移動(information transfer)、選択肢4には船(ship)というワードが入っていることが分かります。
先ほど確認したパラグラフごとの要旨と照合してみると、1は②、2は④、3は⑤、4は③の内容を述べていると結論付けることができます。
したがって答えは、1→4→2→3となります。
論理展開問題で正しい答えに辿り着くためには、各パラグラフにおける主題を明確にすることが必要です。
先ほどの問題を見ても分かるように、最初と最後の文章がそのパラグラフの要旨を示していることがあります。文章によっては途中で大きく内容が変わるものもあるので全てのパラグラフに当てはまることはありませんが、回答に迷った際は始めと終わりの文を改めてよく読んでみることが大切です。
今回の記事のまとめ
今回の記事では文章の論理展開を求める問題の勉強法についてお話ししました。
特殊な問題のように見えますが1つ1つの英文をきちんと理解できていれば容易に解くことができるので、標準的なレベルの英語長文をたくさん読み、文章で述べられていることが理解できているかを入念に確かめる勉強を積むことが大切です。
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