みなさんこんにちは。今回の地学は気候変動と地球環境というテーマで解説していきます。具体的には地球温暖化や温室効果ガスについて解説していきます。
地球上では人間だけでなく、他の動物や植物が住みやすく、そして永く共存していかなければなりません。受験のテーマとしては頻出という形ではないですが、たまに出題されますし、現在の私たちの生活において大事な知識とも言えます。
まさに受験に役立つだけでなく我々の生活にも関係し役立つ「気候変動と地球環境」というテーマです。現在起きている現象や課題を挙げ、解説していきます。それでは、どうぞ。
気候変動と地球環境の出題のポイント
「気候変動と地球環境」というテーマでは以下の3点を理解し覚えることがポイントとなります。キーワードを含めしっかりと覚ましょう。
今回のテーマで押さえておきたいポイント地球上の温度が保たれているしくみ(温室効果ガス)
地球温暖化(二酸化炭素、光合成)
エネルギー源の転換(化石燃料、風力発電、太陽光発電、自然エネルギー)
地球上の温度を保つ温室効果ガス
地球の大気には温室効果ガスが含まれていて、これによって地球上の温度が保たれ生物・植物が快適に過ごすことができています。このしくみを見ていきましょう。
1.太陽光が地球に届き、地球は温められます。
2.地球表面からは熱が赤外線となり宇宙へ放出されます。
3.放出される赤外線のうち、一部は温室効果ガスに吸収され熱になります。
4.このしくみで地球上の温度は平均で15℃に保たれ、生物が棲めるようになっています。
この温室効果がなければ、熱が全て宇宙へ出て行き地球上は生物や植物が生息できないような冷たい世界になります
二酸化炭素濃度が上昇すると地球が温暖化する
近年は温室効果ガスが増加している影響で地球上の熱が放出されにくくなり、気温が上昇しています。
また、植物は光合成のさいに二酸化炭素を吸収し酸素を放出しますが、森林伐採が原因で吸収量が少なくなっています。
人類の活動によって増えた温室効果ガスの内訳は以下の通りです。
二酸化炭素(CO2) 76.0%
メタン(CH4) 15.8%
一酸化二窒素 6.2%
フロンなど 2.0%
温室効果ガスのうち二酸化炭素の割合が圧倒的に大きくなっています。
まさに、二酸化炭素の排出を制限するのが世界的に問題となっています。ちなみに、一番排出している国は中国で、ついでアメリカという形になっています。
1760年代に始まるイギリスの産業革命以降、二酸化炭素(CO2)の濃度が急激に上がっており、最近100年間で地球全体の気温が約1℃上昇しています。
地球温暖化の原因は化石燃料の消費と森林伐採
温室効果ガスの増加の原因は化石燃料の使用と森林伐採です。人類は18世紀の産業革命以降、石油や石炭といった化石燃料を消費し二酸化炭素を排出してきました。地球全体で温度が上昇するだけでなく、特に極地方や高度の高い地域で温度の上昇率が高くなります。
地球温暖化で北極の氷がとけたりとか聞きますもんね。
地球温暖化で起きるさまざまな影響
地球温暖化が私たち人類、またはそのほかの生物・植物にどのような影響があるのか簡単に見ていきましょう。
- 温暖化が進むと大雨などの異常気象が多発します。
- 気温の上昇により北極の氷が解け、海面が上昇しています。この100年で16cmも海面が上昇しており、南太平洋の島国では浸水が発生しています。
- 気温の上昇で植物が生育しにくくなり、それを食物としていた動物も食料が不足し絶滅の恐れがあります。
- 気温が上昇し農作物の栽培に適さなくなる、または水害で農作物が水に浸かるなどの被害が発生します。
エネルギー源の転換が今後の課題と対策
今までは石油や石炭などの化石燃料をエネルギー源としてきましたが、これからは風力・太陽光発電などの自然エネルギーの開発と利用が急がれます。
代替エネルギーの利用が急務と言われていますね。ただ、太陽光パネルがまだまだ高かったりとなかなか庶民クラスに降りてきていないのが現状ですね。
まとめ
ここで用語をまとめますので繰り返し読んで暗記してください。
温室効果ガス 大気中に含まれる二酸化炭素などの気体。地球の温度を保ちます。
化石燃料 石油や石炭など自然界の地中に存在する燃料です。
自然エネルギー 風力や太陽光発電など、化石燃料を消費しないエネルギー源です。
森林伐採 産業に利用するために森林を刈り取ることをいいます。
以上、気候変動と地球環境の講義でした。用語をきちんと理解して覚えるようにしましょう。
前回の地学の記事は「【地学】受験に役立つ地学(日本の地質と歴史)」です。まだ読んでない人は是非とも読んでください。
コメント