みなさんこんにちは!今回はバイオマスエネルギーについて解説していきます。私たちが生活していくのには必ずと言っていいほどエネルギーが必要です。
暑い日にエアコンをかけるのも電力というエネルギーを使っていますし、車を動かすのもガソリンという化石燃料を使っています。
バイオマスエネルギーもその名のごとくエネルギーの一種です。
簡単にいうと、バイオマスエネルギーとは再生可能エネルギーのうちの一つです。
これから、具体的にどのようなものなのか、どこで使われているのかなど、バイオマスエネルギーについて詳しく解説していきます。
そもそもバイオマスエネルギーとは
一体バイオマスエネルギーとは何なのでしょうか。
上に書いたように、再生可能エネルギーのうちの一つなのですが、「生物から生まれた資源を利用して得られるエネルギー」のことを言います。
植物だけでなく、森林の間伐材、家畜からの排せつ物、食べ残しなども資源として利用されます。そして、エネルギーに変換されているのです。
この時点でも地球にやさしいエネルギーだということが一目瞭然なのですが、まだ理由があります。それは、バイオマスエネルギーが「カーボンニュートラル」であるということです。
だから、排出したCO2と吸収したCO2でプラスマイナスゼロ、地球には何も影響を与えていない、というわけなの。
さまざまなバイオマスエネルギー
バイオエタノール
バイオエタノール、最近日本でも耳にする機会が増えたのではないでしょうか。サトウキビからつくられた燃料で走っているバスもよく見かけるようになりました。
バイオエタノールとはサトウキビやトウモロコシ、廃木材を発酵させて得られる植物性のエネルギーのことです。
多くがガソリンと混ぜて、自動車を動かすエネルギーとして使われます。
メリットは、①ガソリンの使用量を減らすことができる、②廃棄物の削減にもつながる、ということがあげられます。
バイオエタノール生産量が多い国は?
そんなバイオエタノールですが、アメリカ・ブラジルでの生産が盛んということが特徴です。
アメリカとブラジルは、それぞれトウモロコシの生産が世界1位と3位です。またサトウキビの生産量はブラジルが世界1位です。
アメリカ・ブラジルでどうして盛んなのか、納得できますね。
バイオガス(メタンガス)
つぎはバイオガスについてです。
こちらのバイオエネルギーに使われるのが、家畜からの排せつ物、食べ残し、草木類です。
一見ただのごみのように思えるものから、どのようにしてエネルギーを作り出すのかお伝えします。
①排せつ物、食べ残し、草木類を酸素がないところで微生物に食べさせる。
②微生物が食べて、分解する。
③バイオガス(メタンガス)、二酸化炭素、食べ残しが発生する
この過程で、いらなくなったものからエネルギーとし使えるものができるのです。
どう使用するのか
では、これらをどうやって使うのでしょう。
まずはバイオガス(メタンガス)です。
バイオガスは燃えやすいという特徴があります。なので、取り出したメタンを発電に使ったり、ガスとして直接使うこともできます。
また、微生物の食べ残しは肥料として農地にまくことができます。
使わなくなったものを再び燃料として使う、リサイクルのようなエネルギー形態ですね。
バイオガス(メタンガス)生産量が多いところは?
そんなバイオガスですが、世界のなかではドイツでの産出が盛んです。
バイオガスは環境にはとてもやさしいのですが、エネルギーとして利用するまでの過程に技術やお金がかかってしまいます。なので、経済的、技術的に余裕のある、ヨーロッパで盛んにおこなわれています。
また、日本国内だと圧倒的に北海道で生産が盛んです。
やはり、食べ残しや排せつ物を扱うので、暑い地域だと腐りやすく、においが気になってしまいます。北海道は亜寒帯気候で比較的低温なので、バイオガスの生産に適しているのです。
まとめ
バイオマスエネルギーについて簡単におさらいをします。
①バイオエタノール
・トウモロコシ、サトウキビ、廃木材からつくられる。
・自動車の燃料として使われることが多い。
・アメリカ、ブラジルでの生産量が多い。
②バイオガス(メタンガス)
・排せつ物、食べ残し、草木類からつくられる。
・ガスは発電などに使われ、分解されなかった排せつ物、食べ残しは肥料になる。
・ドイツをはじめとするヨーロッパ、日本だと北海道で盛ん
バイオマスエネルギーについての問題はあまり出題頻度は高くないですが、どこで盛んに生産されているかは問われることが多いです。
しっかり復習しておきましょう!
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