こうした相談が後を絶ちません。
そこで勉強嫌いについて解説します。
「子どもはなぜ勉強をしたがらないのでしょうか?」
ベネッセ「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2016」では、勉強が「好き」の比率は、小学生(65%)から中学生(45%)にかけて約20ポイント減少し、勉強が「嫌い」の比率の方が高くなっています。
子供が勉強嫌いを生じさせる原因を解説し、その上で勉強嫌いの特徴について解説します。また、そんな時に、どのように対処していけばよいか解説します。
勉強嫌いが発生する原因3選
それでは、子供はどういう時に勉強が嫌いになるのでしょうか。
大体、3つの原因が考えられます。詳しく見ていきましょう。
完璧主義に陥りやすい
完璧主義に陥ると、勉強の目的が「正確であること」ばかりに焦点が当たり、実際にその知識がどれだけ使えるか、役立つかという観点が抜け落ちがちです。
たとえば、英語で「be動詞」や「三単現のs」の細かい規則にこだわるあまり、会話の中での実践的な使用方法をおろそかにしてしまうことがあります。
確かに、文法的に間違っていると不自然に感じるかもしれませんが、重要なのは相手と意思疎通をすることです。
一方で、学びが進まない子どもは、完璧に理解する前に次々と新しい情報を詰め込もうとするため、深い理解が欠けたまま授業が進んでいきます。
例えば、漢字の書き順や英語の文法規則など、細かいルールを覚えても、実際にその知識を活用する場面では十分に活用できないことが多いです。これは「知識を覚えること」に集中するあまり、知識をどう使うか、どこで使うかという部分が抜け落ちてしまうからです。
授業が進む中で、理解できていない部分が積み重なり、最終的にはその基礎が不安定になり、学びが浅いまま終わってしまいます。
重要なのは、正しいことを追求するあまり、基礎的な理解をおろそかにせず、実際に使える知識を身につけることです。勉強の本質は、覚えることだけではなく、知識をどう活かすかにあるのです。
完璧を目指しすぎず、まずは「できること」を増やしていくことが、長期的には大きな成果につながります。
役立つことよりも正しいことを重視する
勉強がうまくいかない子どもは、しばしば「完璧さ」や「正しさ」に過剰にこだわります。
たとえば、英語や数学の文法、漢字の書き順など、細かいルールに集中しすぎるあまり、実際にその知識をどのように使うか、どう活かすかという点に意識が向かないことがあります。
その結果、たとえ文法や規則に間違いがあったとしても、コミュニケーションや実生活においては問題がない場面でも、「正しいかどうか」に固執してしまいます。
知識の「正確さ」を追求することは大切ですが、知識を活用して実際に何かを成し遂げる能力が欠けていると、結局は勉強が無駄に感じてしまい、学びが進まなくなります。
理解していないまま授業がすすむ
授業が進んでいく中で「理解が不十分なまま次に進んでしまう」ことです。
このような子どもは、最初に理解すべき基礎的な部分や概念をしっかりと理解しないまま、次のステップに進んでしまうことがあります。
授業が進むにつれて、基礎知識に穴が開いたまま次々と新しい情報が積み重なり、その結果、後から学んだことが以前の知識とつながらなくなり、学習内容全体が断片的で不安定になってしまいます。
このように、理解が不完全なまま次の授業が進んでしまうと、最終的にその知識が定着せず、成果を上げることが難しくなります。
ひろゆき「1%の努力」が詳しく解説しています。
勉強が嫌いな子供の特徴3選
では、勉強が嫌いな子供の特徴はどのようなものがあるのでしょうか?
勉強嫌いの特徴について解説していきます。
参考書や問題集のお金をケチるために問題集のコピーをねだる
勉強に意識がなく、ただ良い成績をなんとなく取得したい生徒にありがちな発言として、
著作権法とか難しい話はともかく、こうした生徒は自分でテキストや教材を買うという意識がありません。
つまり、教材は無料でなるべくお金をかけずに成績を伸ばしたい、という意識です。
こうした生徒はお金が本当に無いというのではなく、勉強にコストをかけたくないと考えていて、勉強にはお金がかかるという発想があまりありません。
もちろん、毎回断りはするのですが、勉強の成績というのが目に見えない無形の資産であるだけに、勉強に対しお金を払う価値を見いだせない人もいます。
塾にしても予備校にしても新たに勉強をしようとするには必ずお金がかかってしまうというのを意識してほしいですね。
塾に来た時しか勉強しない
塾や予備校に通っているのに成績が上がらないという生徒をたまにみかけます。
彼らによく共通しているのが、塾で勉強しに来たものの、塾から帰って勉強を全くしないという生徒です。
もちろん、人によってはバラバラですが塾や予備校に来て勉強できる時間は大半がわずか1〜4時間ぐらいです。
しかし、その時間内だけで成績をあげれたら苦労はしないのが現状です。勉強時間はやった時間ではないというもののやはり時間をかければ書けるほど有利になるというのも厳然たる事実です。
なかなか成績が上がらない中で塾や予備校に来ただけで成績があがらない、というのは勉強時間の少なさが原因となっているのではないかと思います。
嫌いな科目を徹底的に避ける
勉強嫌いな子がしがちな失敗の行為の1位はやはり、自分の好きな科目しかしないというものです。
勉強はしっかりするのだけど、まんべんなく受験科目を勉強しない、という感じです。
勉強をしっかりとしているにもかかわらず成績が上がらない子は大半がこのパターンです。
結局、苦手科目にかける勉強時間が少ないということです。
勉強時間が全てではないですが、成績向上には必須のファクターでしょう。
自分の勉強時間に対してどのような計画を立てればいいのか判断して、計画を立てて勉強をしていくといいでしょう。
受験ではあくまで、得意な科目で成績を取るというのもだいじですが、苦手な科目を作らないというのがなによりも大切です。
勉強がどうしてもやる気にならない…そんな時はどうする?
では、勉強をしたくないとき、どのような対処をしていけばよいでしょうか?
勉強嫌いについて対処法について解説していきます。ちなみに「テスト前に勉強のやる気が出ないのは普通?プロが理由と対処法や勉強法を徹底解説!」にも詳しく載っているのでぜひご一読ください。
環境設定を見直す
家で勉強する場合は、まず部屋を片付けて集中できる環境を作りましょう。
部屋や机の上が散らかっていると、読みかけのマンガや食べかけのお菓子など、さまざまな誘惑が視界に入ってしまいます。
マンガやお菓子、スマートフォンなど、勉強の妨げになりそうなものが視界に入らないよう、まずは簡単に片付けをしましょう。
次に、部屋の室温を低めに設定するのがおすすめです。特に夏は部屋の温度が高くなりやすく、頭もぼーっとしがちです。
「リフレッシュするため」と昼寝をして、結局夜まで寝てしまった……ということにならないよう、エアコンの温度は少し低めに設定しておきましょう。
それでもやる気が出ない場合は、部屋から出てリビングに移動したり、図書館やカフェで勉強してみたりしましょう。
自分の部屋にはマンガやゲームなどの誘惑が多く、なかなか勉強を続けにくいものです。
誘惑の少ない別の場所に移動することで、勉強に取り掛かりやすく、集中しやすくなります。
家族のいるリビングがいいのか、静かな図書館がいいのかなど、「勉強するとはかどる場所」を探してみましょう。
気分転換をする
集中力が途切れてきたら、15分程度の仮眠を取ると効果的です。
脳の疲れが取れ、頭がすっきりしてよい気分転換になります。
ただし、30分以上の仮眠は逆に疲れが残ってしまうといわれているので、仮眠は15分程度に抑えましょう。
また、心地よい音楽をBGMとして流すのもおすすめです。
音楽はストレスホルモンを減少させ、脳の機能を活性化させるといわれています。
集中したい時は歌詞のない曲、やる気を出したい時は好きな曲やノリのいい曲など、目的に合わせて音楽を選んでみましょう。
なお、軽い運動も気分転換には効果的です。
血流がよくなり酸素が体中に行き渡るため、全身リフレッシュできます。
散歩やストレッチなど、凝り固まった体をほぐせる程度の運動でOKです。頭がすっきりするうえ、記憶の整理にもつながります。
勉強するのをやめる
まとめ
いかがだったでしょうか?
あくまで、私の偏見と独断で感じた内容なので客観的なデータがあるわけではないですが、なんとなく感じていたことを言語化してみました。
勉強して成績を上げるためにはとりあえず勉強をやり続けていくことが大事です。みなさんにとっての勉強ライフを充実させてください。
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