みなさんこんにちは。今回の地学テーマは地殻の変動と変成岩です。地殻の変動と変成岩の範囲について、センター試験においては特に地殻プレート関係の問題として毎年出題されています。
地殻変動はイメージつくのですが、変成岩という言葉なかなか聴き慣れないですが。
変成岩とはすでにある岩石が熱などの変成作用を受けてできた岩石のことを指します。変成岩については、種類やでき方について出題されるのでしっかりとイメージを持って理解していきましょう。
地殻変動
地殻変動とはどのような運動なのか、またこの運動によって起こる現象について見ていきましょう。
地殻プレート
地殻プレートとは地表から約100kmの厚さの岩盤の層のことをいいます。地球内部のマントルの活動によりプレートは年間数mmから数cm移動している、これを地殻変動といいます。
このプレートの移動によって引き起こされる火山、地震などの現象を地殻活動といいます。
ちなみに、地球は15枚のプレートで覆われています。
海溝と海嶺
少し、専門用語について解説します。
海溝(かいこう):海底でプレートが沈み込んでいるところ。地震2つのプレートがぶつかり合うところで発生する。
海嶺(かいれい):海底にある山脈。深い溝になっていて火山が噴出している。
海底にも溝や山があるんですね。
変成岩
[L1_wsbStart][L_wsbAvatar]https://wearewhatwerepeatedlydo.com/wp-content/uploads/2019/10/teacher.png[L_wsbName]S先生[L_wsbText]変成岩とはどのような岩石か、またどのようにしてできるのかを解説しますのでしっかり理解してくださいね。[L_wsbEnd]
変成岩とは何か
火山の溶岩が固まってできた火成岩や砂・泥が積もり固まってできた堆積岩が熱や圧力の影響で別の岩石になったものを変成岩といいます。
変成岩の種類とでき方
接触変成岩:マグマに接触し、その熱により変成した岩石です。
ホルンフェルス | 泥岩がマグマの熱で変成したもの |
晶質石灰石(大理石) | 石灰石がマグマの熱で変成したもの |
広域変成岩:地下の深いところで高温・高圧によって変成した岩石です。この変成作用は1000km以上の広域にわたって分布することから広域変成岩といいます。異なる地殻プレート同士がぶつかっているところでは高温・高圧になっています。
結晶片岩 | 高い圧力で変成してできる |
片麻岩 | 高い温度で変成してできる |
動力変成岩:断層の運動で一時的に起きた圧力・高温によって変成した岩石です。
マイロナイト(圧砕岩) | 断層運動の際の高圧・高温で変成してできる |
まとめ
今日は地殻の変動と変成岩について講義しました。ここで用語をまとめますので、しくみをイメージしながら暗記しましょう。
地殻変動 地殻プレートが年間数mmから数cm移動していること
地殻活動 プレートの移動によって引き起こされる火山、地震などの現象
地震 2つのプレートがぶつかり合うところで発生する
海溝 海底でプレートが沈み込んでいるところ 深い溝になっている
海嶺 海底にある山脈 火山が噴出している
変成岩 火成岩や堆積岩が熱や圧力の影響で別の岩石になったもの
変成岩の種類とでき方接触変成岩 マグマに接触し、その熱により変成した岩石
広域変成岩 地下の深いところで高温・高圧によって変成した岩石
動力変成岩 断層の運動で一時的に起きた圧力・高温によって変成した岩石
以上、地殻の変動と変成岩についての講義でした。
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