みなさん、こんにちは!
今回は高校地理の「環境問題への取り組み」について解説していきます!
環境問題への取り組みといわれても、何のことを言っているのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、基本として押さえておいてほしい、「ラムサール条約」「国連人間環境会議」「地球サミット」「ナショナルトラスト」について解説していきたいと思います!
では、順に解説していきます!
ラムサール条約
ラムサール条約とは
みなさん一度は聞いたことがあると思います。まずは「そもそもラムサール条約ってなに?」という疑問を解説していきたいと思います。
ラムサール条約とは、端的に言うと「湿地に関する条約」です。
長すぎるので、この条約が作成された、イランの都市・ラムサールの名をとって、ラムサール条約と呼んでいます。
条約の内容
ラムサール条約は湿地に関する条約ということでしたが、湿地の何に関する条約なのかを説明していきます。
まず、ラムサール条約は3つの柱から成り立っています。湿地の「保全・再生」、「ワイズユース(賢明な利用)」、これらを促進する「交流・学習」です。
「湿地を守り、賢く利用し、この二つが上手にできるように学んでいこう」ということですね。
日本の条約湿地
ではラムサール条約に登録されている湿地は日本のどこにあるのでしょうか。
出典:自然環境局
日本には、上に図に記載されている場所+2か所(葛西海浜公園・東京都江戸川区、志津川湾・宮城県南三陸町)の十二か所があります。
全て暗記する必要はありませんが、どこにあるのか大体の場所がわかるようになっているといいと思います!
国連人間環境会議
次は「国連環境人間会議」についてです。
国連環境会議とは、1972年にストックホルムで開催した、最初の環境問題に関する国際会議です。主催は国際連合です。
なんとこの会議には114か国が出席しました。
「かけがえのない地球」をスローガンにかかげ、「人間環境宣言」を採択しました。
地球サミット
次は、「地球サミット」についてです。
正式名称は「国連環境開発会議」です。UNCEDと呼ばれることもありますが、地球サミットという呼び方が一番ポピュラーなのではいかと思います。
この会議は1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催されました。当時のほぼすべての国連加盟国172か国が参加した、かなり大きなイベントでした。
この会議では、「リオ宣言」が採択されました。リオ宣言は、持続可能な開発に向けて地球規模のパートナーシップを築こうと目指したものです。
そして、このリオ宣言が具体的に実施できるように、「気候変動枠組み条約」「生物多様性条約」「森林原則声明」「アジェンダ21」も採択されました。
ナショナルトラスト
最後に、ナショナルトラストについてです。
ナショナルトラストとは、「かけがえのない地球環境を無秩序な都市化や野放図な開発から守り、自然環境や貴重な歴史構造物を次世代に残そうする運動」のことを言います。
ナショナルトラスト運動、ナショナルトラスト活動と呼ばれることもあります。
なんとも理にかなった考えから生まれた保全方法でしたね。
ナショナルトラストは産業革命が進むイギリスで、1895年に始まりました。歴史ある活動なのですね。
日本では、「日本ナショナルトラスト協会」が中心となって活動されています。そのほかにも、全国各地で50以上の団体が活動されているそうです。
ぜひ興味のある方は調べて、参加してみるのもいいかもしれませんね。
復習問題
今回の内容から、試験で問われやすい箇所を問題にして出題したいと思います。
理解度チェックのために使ってみてください!
(問1)以下のそれぞれの会議で採択された宣言を答えなさい。
1,国連人間環境会議⋯( 宣言)
2,国連環境開発会議⋯( 宣言)
2,国連環境開発会議⋯リオ宣言
(問2)以下のそれぞれの会議が行われた年、場所を答えなさい。
1,国連人間環境会議⋯( 年、場所: )
2,地球サミット⋯( 年、場所: )
2,地球サミット⋯1992年、リオデジャネイロ
分からなかったところがあった方は、ぜひ前のページに戻って復習をしてみてください!
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