地学の固体地球分野の範囲であるプレートテクトニクス。「なんとなく難しそう……」「聞いたことはあるけど何のことかわからない……」そう思っている方が多いのではないでしょうか?実は難しそうに見えるだけで仕組みを理解してしまえば簡単なんです!
ちょーむずいと思って、あえて選択しなかったのに!
自分の頭で考え、自分で選択をしていかないといけない。多くの情報に惑わされてはいけません!
今回お話をする「プレートテクトクニクス」は地学基礎の分野では2016年から2018年まで3年連続、しかも地学では2017年と2018年の2年連続で出題されている、受験で絶対に抑えておきたい範囲です。この記事では、プレートテクトニクスとは何か?とともにプレートの仕組みや種類について解説した上で入試に出題されやすいポイントを解説します。
この記事を読んでプレートテクトニクスについてしっかりと理解し、しっかりと得点をゲットして周りに差をつけてしまいましょう!
プレートテクトニクスとは?
そもそもプレートテクトニクスとなんなのでしょうか?地球の表面は厚さが100kmほどの10数枚の硬い岩盤で覆われており、その固い岩盤のことをプレートと呼びます。
それぞれのプレートはそれぞれ独立して運動しており、その運動によってプレートとプレートの境界などに大きな地質の変化が起こることがあります。
そのようなプレートの運動によって地質に様々な変化が起こると考えているのがプレートテクトニクスという理論になります。
イメージとしては、海のプレートや陸のプレートなどが各々ぶつかり運動していることというイメージをもてばいいです。
(防災科学技術研究所のHPより)
プレートの運動の仕組み
地球の内部には地殻とマントルというものが存在します。そしてこの二つによって構成されているものをリソスフェアと言います。このリソスフェアはとても硬く流動しにくいです。
またリソスフェアの下にさらにアセノスフェアという層が存在します。アセノスフェアはとても柔らかく流動しやすいです。この流動しやすいアセノスフェアが運動するとその上にある流動しにくいリソスフェアが引きずられて運動します。
実はこのリソスフェアがプレートなのです。つまり、プレートが運動する仕組みとしてはプレート自体が運動するのではなく、その下にあるアセノスフェアが運動し、それにつられてプレートが運動すると言えます。
プレートの境界の種類
プレートが運動することにより境界の地質に様々な変化が起こります。実はその境界はプレートの運動の方向によって3種類に分けることができます。
隣り合うプレートが離れ合う境界、近づき合う境界、すれ違う境界です。
- 離れ合う境界は大西洋、大西洋、インド洋などの海底にあり、海嶺という海底山脈が形成されます。
- 近づき合う境界では、アルプス山脈、ヒマラヤ山脈等のようにプレートがぶつかり合い、山脈が形成されたり、一方のプレートの上にもう片方のプレートが沈み込み、海溝が形成されます。
- すれ違う境界はアメリカ合衆国太平洋岸のサンアドレアス断層、トルコの北アナトリア断層などのトランスフォーム断層と呼ばれる横にずれた断層になります。
このように境界では様々な地質の変化が起こるといえます。また境界では地震や火山の活動が活発になっている傾向があります。
私たちの住んでいる日本は地震や活火山が多いですが、それは日本が4つのプレートの境界にちょうど位置しているというのが大きな理由になります。
プレートテクトニクスの出題されやすいポイント
プレートテクトニクスに関してセンター試験で出題がされやすく、抑えておきたいポイントとしては以下の3つが挙げられます。
・プレートの分布
・プレートの運動の方向
・プレートの境界で起こる地震や火山等の地学現象
プレートの分布や運動の方向は教科書などので図やグラフでよく確認しておきましょう。
またプレートの境界で起こる地学現象もそれぞれ何があるかを把握し、特徴などをわかりやすくまとめて理解しておくのも忘れないようにしましょう。
まとめ
いかかでしたでしょうか?最初はなんのことだかわからなかったプレートテクトニクスについて理解することができたのではないでしょうか。しっかり理解すれば得点しやすい分野なので絶対に点を落とさないようにしましょう。
前回の「【地学】受験に役立つ地学(地殻熱流量、地磁気について)」はこちら
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