生物基礎を勉強をしているときにこんな疑問はないですか?
- 真核生物って一体なに?
- 真核生物と原核生物の違いがいまいちわからない。
- 酵母菌や、乳酸菌、オオカナダモはどれが真核生物だっけ
- 真核生物代表的な種類ってなにがあるの?
今回は、こうした真核生物についての勉強のお悩みを解決していきます。
- 本記事の内容 真核生物とは?
- 真核生物と原核生物の違いについて
- 真核生物の種類について
- 効率的に生物を勉強するのにおすすめ問題集・参考書
真核生物とは?
真核生物とは、真核細胞からなる生物のこといいます。
一言で、「真核細胞」といっても生物の種類や、体の場所によってことなってきます。
神経細胞と卵細胞は同じ真核細胞だけど、形が全然ちがうよ!
ですが、どの真核細胞にも共通の部分があります。
生物基礎で大切なことは、両方とも真核細胞である動物細胞と植物細胞の共通点と相違点をしっかり押さえることです。
動物細胞と植物細胞の共通点と相違点はざっくり図で説明すると以下のような感じになります。
それぞれに少し深堀りします。
動物細胞と植物細胞の共通点
動物細胞と植物細胞の共通点は、細胞が細胞膜という薄い膜につつまれています。
そして、細胞内には核とミトコンドリアのような細胞小器官が存在しています。
細胞膜の内側の核以外の部分を細胞質と言うよ!
このことは、ほとんどすべての真核細胞に共通する基本的な細胞の構造です。
動物細胞と植物細胞の相違点
動物細胞と植物細胞の相違点では、植物細胞には葉緑体・発達した液胞・細胞壁があるのに対し、動物細胞ではこれらがありません。
重要なところなので、しっかりと押さえておきましょう。
真核細胞を構成する要素の特徴と働き
動物細胞や植物細胞の真核細胞を構成する要素が存在することを紹介しました。
真核細胞の構成する要素は、ここでまとめると以下のとおりです。
- 核
- ミトコンドリア
- 葉緑体
- 液胞
- 細胞壁
- 細胞質基質
それぞれの特徴と働きについて順番に深堀りして解説していきます。
核
核は、核膜に包まれていて、核膜内は染色体と核液で満たされています。染色体はDNA(デオキシリボ核酸)とタンパク質から構成されています。
ミトコンドリア
ミトコンドリアは、呼吸を行う場所です。呼吸に関する酵素があり、有機物を分解して生命活動を行うためにエネルギーを作ります。
葉緑体
葉緑体は、光合成を行う場所です。クロロフィルという緑色の色素と、光合成に関する酵素を含み、光エネルギーを利用して有機物を生産します。
液胞
液胞は、液胞膜に包まれていて、内部は細胞液で満たされています。細胞内の水分や物質の濃度の調節を行います。
細胞壁
細胞壁は、植物細胞の細胞膜の外側にあり、セルロースを主成分とします。細胞保護・細胞形の保持・細胞間結合のような役割があります。
細胞質基質
細胞質基質とは、細胞膜と核・ミトコンドリアなどの細胞小器官との間を満たす液状部分のことです。
そこには、いろいろな酵素が存在していて、化学反応の場所となっています。
原核生物と真核生物との違い
原核生物と真核生物の違いは、生物を構成している細胞の種類が異なります。
真核生物は、さきほど説明した真核細胞から構成されているのに対し、原核生物は原核細胞から構成されています。
それぞれの細胞の違いはざっくり図で表すと以下のような感じです。
真核細胞と原核細胞のそれぞれに特徴・共通点・相違点について深堀りして説明します。
真核細胞の特徴
真核細胞は、DNAが核膜に包まれた核が細胞内に存在しています。
原核細胞よりもサイズが大きいのが特徴的です。
また、真核細胞はミトコンドリアのような細胞小器官が存在しています。
存在している細胞小器官は真核細胞の種類によって異なるよ!
原核細胞の特徴
原核細胞では、核が存在せず、DNAがモヤモヤとした状態で細胞内にむき出しになっています。
DNAは原核細胞にもあるからね。
DNA以外には、タンパク質を合成するリボソームは存在していますが、真核生物に見られた細胞小器官は存在しません。
真核細胞との共通点として、細胞膜や細胞質基質は原核細胞にもあります。
また真核細胞の植物細胞に見られた細胞壁は一部の原核細胞にもあります。
一部の原核細胞というのは、「細菌ドメイン」に属する生物のことを指します。
真核生物の種類
次に真核生物の種類について説明します。
生物全体を分類分けすることができ、3ドメイン説と5界説で分けると以下の図のとおりになります。
真核生物は、5界説でいう「原生生物界」「菌界」「植物界」「動物界」が含まれています。それぞれの受験で覚えておきたい代表的な種類について紹介します。
原生生物界の種類
原生生物界に属する生物の種類は以下のとおりです。
- アメーバー(従属栄養生物)
- ゾウリムシ(従属栄養生物)
- ミドリムシ(独立栄養生物)
菌界の種類
菌界に属する代表的な生物は以下のとおりです。
- きのこ(担子菌)
- 酵母菌(子のう菌)
- アオカビ(子のう菌)
- アカパンカビ(子のう菌)
菌類は真核生物で細菌類は原核生物です。
だから、乳酸菌は原核生物ですね。
植物界の種類
植物界の代表的な種類は以下のとおりです。
- コケ(裸子植物)
- シダ(裸子植物)
- イネ(被子植物)
- オオカナダモ(被子植物)
- アサガオ(被子植物)
動物界の種類
動物界の代表的な種類は以下のとおりです。
- ヒト
- カブトムシ
- カエル
- 鳥
- ヘビ
「原核生物の種類は細菌類と藍藻類の単細胞生物のみ!」と覚えると覚えやすいよ!
効率的に生物を勉強するのにおすすめ問題集・参考書
今回は、真核生物の特徴とその種類について深堀りして説明しました。
今回のように生物はただ単に覚えるのではなく、「原核生物」との違い、「動物細胞」と「植物細胞」との共通点・相違点といったような関連づけて暗記することが重要になってきます。
そんな関連づけて覚えるのにおすすめの参考書と問題集が「田部の生物基礎をはじめからていねいに」「《新入試対応》生物(生物基礎・生物)基礎問題精講 四訂版」です。
それぞれ詳しく解説します。
田部の生物基礎をはじめからていねいに
体系だった理解や暗記をするのに、おすすめなのが「田部の生物基礎をはじめからていねいに」という参考書です。
この参考書は、生物基礎が苦手でどのように勉強したらいいのかわからないという人にとてもおすすめです。
普段の定期テストから「共通一次」「私大入試」までカバーすることができます。
内容も教科書のような堅苦しい感じではなく、口語表現なので表示読みやすくなっています。
章末には、確認テストが用意されているので、知識を入れるのにうってつけの一冊です。
《新入試対応》生物(生物基礎・生物)基礎問題精講 四訂版
教科書の知識の理解や暗記のインプットが終わると、それを問題が解けるようにしっかりアウトプットしていかないといけません。
そのアウトプット作業にオススメなのが、「《新入試対応》生物(生物基礎・生物)基礎問題精講 四訂版」という問題集です。
レベル的には受験レベルの問題になりますが、心配することは全くなく、入試に頻出の標準問題をわかりやすく丁寧に説明されています。
恐らく、一回で正解することは難しいので何度も解きなおし、記憶定着と入試問題に慣れることができる良書です。
まとめ
今回の講義の内容を原核生物の特徴と比較してまとめます。
真核生物の特徴は、入試で出やすいところかつ、もし出てきたら絶対に点数をとりたい分野なので、しっかり覚えておきたいところです。
もし忘れたら、またこの講義に戻ってきて、ぜひ今後の勉強に役立てて下さいね。
最後までありがとうございました。
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